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これからの世界で生き抜くための共通言語を与える。生物の種さえ越える表情の力

世界中の人とコミュニケートできる共通言語、つまりプロトコルをもっているほど、挑戦できるフィールドが広がるし、ビジネスであれば一気にスケールできる可能性が高まります。

あくまで私が考えていることですが、現在、世界のプロトコルは4つ大きく存在しています。1つ目は現時点で世界最大の言語であり世界中の共通語である英語。2つ目は世界共通言語であり、あらゆる学問分野で不可欠な要素であり、文化や宗教などにかかわりなく全ての人が使っている数学。3つ目はコンピューターに命令するときに使う世界共通言語のプログラミング言語。そして4つ目が、国や文化 、民族、人種、宗教、年齢、性別、時代を問わず、全ての人に共通して表れる表情です。

感情にひも付いた表情は、人種や文化を問わず、すぐに交換し合える最強のプロトコルです。人間を越え、動物にだって悲しさが表情から伝わります。生物の種さえ越える共通言語の表情の力です。

たとえば「楽しい!」と感じると、男性でも女性でも、赤ちゃんでも大人でも、どの人も共通して口角が上がり、目のまわりの筋肉が収縮して「笑顔」の表情になります。このような万国共通の表情は、「楽しい」のほかに「幸福」「軽蔑」「恐怖」「嫌悪」「怒り」「悲しみ」「驚き」の7種類あります。実は、コミュニケーションにおいて言語と同じくらい大切なのが、非言語コミュニケーションです。

非言語コミュニケーションスキル

アメリカの心理学者であるアルバートメラビアンが1971年に提唱した「メラビアンの法則」というものがあります。この実験では、感情や態度を相手に伝える事においては言語より非言語の方が、影響力が高いという結果が出ています。

そして、この非言語コミュニケーションは「世界共通のパターン」がいくつか存在しているのです。という事は、非言語コミュニケーションをマスターする事で日本人、外国人問わず、あなたの感情を相手に100%伝える事が可能ということです。言語を学ぶより手っ取り早く身につけることができますし、英語を学ばせたい親御さんであれば、非言語コミュニケーションスキルをマスターしていれば英語も飛躍的に向上していきます。

非言語コミュニケーションは私たち人間のDNAに刻み込まれた普遍的なコミュニケーションであり文化的影響も宗教的影響も受けない非言語のコアの部分です。視覚を通して認識できるコミュニケーションで代表的なものはボディーランゲージです。ボディーランゲージにはいろいろな種類があるのですが大きく分けて、ジェスチャーと顔の表情に分けることができます。ジュエスチャーと顔の表情の決定的な違いは「感情」です。

ジェスチャーの多くは意味を伝えるのに対し、顔の表情は、字の通り感情が表に出ることを言うので、感情を伝えることができます言葉などの意味を伝えるものは、文化的、宗教的影響を受けやすいため、世界共通は存在しませんが「感情」は全世界共通です。そのため、感情がわかる顔の表情には世界的に共通するものが多いのです。

当たり前のようで、知っているにもかかわらず、日本人は顔の表情が非常に苦手な人種です。それは、日本はハイコンテンクスト文化と言われ、見えないコミュニケーションを得意としているため、いちいち表情豊かに身振り手振りを動かさなくても理解できてしまう背景があるためです。逆に日本人からしたら、外国人の表現は少しオーバーに見えると思うでしょう。しかし、海外ではそれが普通であり、大切なコミュニケーションの一つです。

ここでは代表的な部分のみをご紹介しましたが、非言語コミュニケーションを深く理解していくことでコミュニケーションの本質が見えてきます

良くも悪くも、相手に影響を与えることがコミュニケーションだと定義した場合には、どんなに筋が通った理屈を並べてもそこに感情が無ければ相手に影響を与えることはできません。質の高いコミュニケーションが取れるようになる為には、非言語コミュニケーションスキルはとても重要ということです。


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