見出し画像

北欧旅③

今回は皆さんも大好きな雑貨や家具、北欧デザインについて北欧旅最後の記事です。

その前にまず、北欧デザインがあってからこその雑貨や家具なので北欧デザインが生まれた背景をご説明いたします。

それは前回お話しした中にある北欧の自然環境が多く関わっております。緯度の高い北欧の地域は、夏は短く冬はとても長いのが特徴で一年を通して日照時間が諸外国と比べて短いため自然と家で過ごす時間が多くなります。

ノルウェー フィヨルドに囲まれた村
ノルウェー フィヨルドに囲まれた村


そんな環境下でいかに楽しく、心地よく過ごすかという観点から暮らしに関わる雑貨や家具、北欧デザインが生まれました。そしてそれらは日本人にとって特に人気で、このことについて深く知りたかったため旅行兼ねて北欧に滞在しました。新しい発見とともに日本人との共通点など面白い所がありましたので、紹介させていただきます。

ノルウェー ベルゲン

まず生活雑貨についてです。生活雑貨とは日常生活に密着したもので、金属製品、ガラス製品、陶磁器など多種多様なものがあります。

北欧雑貨の特徴としてはまず自然素材からできているものが多く、動物や植物をモチーフにし、さらにソフトで周りと調和する優しい色使いなどが挙げられます。

次の写真は私が実際に足を運び職人さんの許可を得て撮影したものです。

スウェーデン リサラーソン工房

ここはスウェーデンのグスタフスベリという港町にあるリサラーソン工房です。その名の通り、有名な陶磁器メーカーグスタフスベリの町です。

ここではすでに成形された陶器オブジェを職人さんの手でひとつひとつ色や柄付けを行なっております。すべて手作業で昔から今も同じ粘土、同じ工程にこだわっており、同じ作品でも微妙に違います。でもそれが一段と作品の深みを出しさらに自分好みのものに出会った時、愛着感はより一層増します。

これは私達日本人にも通ずることがあります。便利で大量生産ができる現代ですが手作業という職人さんにしかできない本物の価値はいつの時代も継承され、今後も継承されるべきだと改めて思いました。

そして面白いことにここで生産されるアイテムはヨーロッパを中心に世界各国へ発送するそうですが、その中でも日本が最も多く、全体のシェアのうち半数以上を占めるそうです。


リサラーソン
スウェーデン出身の世界的な陶芸家です。1954年から1980年までGustavsberg(グスタフスベリ)社にて制作し、その後フリーランスとして活躍し、当時からアイテムの希少性が高く今もなおコレクターズアイテムが多数存在します。

そして1992年に先ほど紹介したリサラーソン工房を立ち上げ、彼女の仲間や家族その子供などで現在も運営しております。


そして次は家具です。
今回の旅で宿泊した所は、現地の方が所有しているアパート、マンション、一軒家など。その中でもやはり家具に対する意識が強いと感じました。

北欧家具の特徴としては、先述にもあるよう自然環境が影響しており飽きのこないデザイン、天然木を原材料としシンプルかつ実用性に長けたデザインが特徴的です。

デンマーク コペンハーゲン
デンマーク コペンハーゲン

また、長く愛用するということも特徴的で私が宿泊したフィンランドのアパートでは祖母から代々受け継がれてきて今もなお愛用しているという椅子がありました。

フィンランド ヘルシンキ

このように物を大切に長く使うという精神も日本と通ずる部分がありました。物理的距離では遠い北欧ですが北欧の方々の暮らし、概念、精神性など日本人と近い部分がいくつもありました。だから日本では北欧雑貨や家具、北欧デザインが多く受け入れられさらに愛され続けていると感じました。

また北欧でも日本文化は広く受け入れられ多くの方に愛されていることを感じました。それと同時に日本に対しての興味関心度も高いんだと実感しました。

お互いが同じような共通点、美学を持っていることから最近では日本と北欧の特徴を融合したインテリアスタイル「Japandi(ジャパンディ)」が流行っていることも納得できます。

今回自分自身実際に足を運んで肌感覚で経験、体験することで多くのことを学ぶことができました。そして北欧にいったことでさらに日本文化や美意識にも興味を持つようになりました。

ノルウェー ベルゲン
スウェーデン ストックホルム
ノルウェー スタルヘイム
ノルウェー フィヨルドクルーズ船上にて
フィンランド ヘルシンキ
ノルウェー オスロ

これで北欧編は終わりです。読者様にも何か伝わ流ものがあれば嬉しいです。また引き続き発信していきますので、これからもぜひよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?