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「目覚まし時計の魔法」| 中曽根陽子の今月の探究 2023年6月

春の運動会シーズンですね。
先月、私も孫が小学校に上がって初めての運動会があり、その様子を見ることができました。
1年生は、ダンスと50メートル走に出たのですが、入学してまだ1ヶ月半なのに、みんなしっかり振り付けを覚えていて、一生懸命踊っている様子が愛おしかったです。今は、一人でも学べる時代ですが、わざわざ学校に集まって学ぶ意味って、こういう一つ一つの体験を重ねていくことにあるなあと感じました。
そして、子どもたちはもちろんがんばっていたのですが、「100人以上の子どもたちを指導する先生もすごい!」と感動しちゃいました。子どもたちを成長させてくださっている先生の応援もしないとですね。

と言うことで、今回は子どもの成長をどう見守るかと言うことについて、お話ししたいと思います。

今、マザークエストでは、「ウェルビーイング子育て実践講座✖️魔法のメモ術」を開催しています。
回を重ねるごとに、参加者の皆さんがどんどん変化されていく様子に驚いているのですが、
その中でも短期間ですごい変化が起きたご家庭がありましたので、そのエピソードを紹介します。

小学4年生のお子さんがいるAさんの1日は、朝起きてから登校するまでの間「早く食べなよ〜」「あと10分!」「ほら集合時間過ぎるよ」「靴!早く履く!」「忘れ物!」との声かけがうるさいくらいで、朝の家族の雰囲気もだいぶ良くない感じだったそうです。
言わないと行動しないから、声をかけているというAさんと個別セッションでお話しし、
子育てのゴールを確認。
「やりたいことを自ら見つけて生きていける子になってほしい」ということだったので、そのためには、今どうしたらいいかを考えていただきました。
その結果。Aさんは、今後一切、朝の声かけをしないと決意されました。

それから1ヶ月後、奇跡のストーリーを聴くことになります。

なんと、お子さんは朝起きる時間も自分で決めて、スムーズにひとりで朝の準備ができるようになったというのです。
何年も変わらなかったのに、わずか1ヶ月で。なぜそんな変化が起きたのか・・・
その秘密は、アラーム付き目覚まし時計でした。

実は、Aさんは「口を出さないと決めたけれど、何かひと工夫しないと声かけがやめられない」と思い、お子さんに「どうやったらひとりで準備できるかな」と相談してみたそうです。
すると、お子さんから、「アラーム付き目覚まし時計を買って欲しい」と提案があったのです。

Aさんは、それなら! と早速お子さんに好きな時計を選ばせて購入。時計が届いてからは、
自分でアラームをセットして、行動するようになったのです!

これまで何年も、声をかけ続け、それでもうまくいかなかったのに、たったこれだけのことで、劇的に変化した。その理由はなんでしょう?
私は、3つあると思いました。
1つ目は、お子さんにどうしたらいいと思う?と聞いたこと
2つ目は、お子さんが自分で決めて、好きな時計を選んだこと
3つ目は、お母さんは、口を出さないと覚悟されたこと
最終的には、子どもがやりたいことを自分で見つけて幸せに生きていってほしい。
この願いを叶えるためには、今どうすればいいのか・・・
Aさんは、この原点に立ち戻り、行動を変えました。
そして、講座で習ったいくつかのスキルを使ってお子さんと話をされました。

いいと思ったことは、やってみる!

最終的には、Aさんのそんな素直さと柔軟さが、この結果を導いたのだと思います。

さらに、お子さんは、学校の用意も自分から前の晩にやった方がいいと気づいて、言われなくても自分からやるようになったとか!
Aさんの思っている以上のことを、お子さんはできたのです。

日々の生活の中では、うまくいくこと、いかないこと、いろいろ起こると思います、
でも、実は、その一つひとつが、親子の成長のチャンスなのです。
皆さんが最近、お子さんの成長を感じたことは、どんなことでしたか?


「ウェルビーイング子育て実践講座✖️魔法のメモ術」では、最新の脳科学やポジティブ心理学など、科学的根拠に基づいた子育て術をお伝えしています。
子育てをもっと楽しみたい! 子どもには強みを生かして幸せになってほしい! と思っている方にはぜひお勧めしたい講座です。
その様子はこちらからご覧いただけます。

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『成功する子はやりたいことを見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)

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