マガジンのカバー画像

旧統一教会/家庭連合問題をまとめる

42
安倍晋三元首相暗殺を契機にした旧統一教会/家庭連合をめぐる問題について取材と調査を踏まえた報告と論考をまとめました。
運営しているクリエイター

2024年7月の記事一覧

宗教をバカにしてきた日本が騒ぐ キリスト教を揶揄と批判された開会式

宗教をバカにしてきた日本が騒ぐ キリスト教を揶揄と批判された開会式

パリ五輪の開会式で、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画『最後の晩餐』の構図をパロディー化したと思しきセレモニー終盤の演出が批判を浴びた。
タレントがギリシア神話に登場する「豊穣の神」ディオニューソスに扮して全身を青く塗った姿で登場。イエス・キリストや12使徒たちはLGBTQ風にキャスティングされていた。
開会式が中継されると、これらモチーフと演出は日本でも話題になり不快感を示す声が目立った。

加藤文

もっとみる
【裏面史】警察が警護の落ち度を問われてから始まった、暗殺事件後の狂騒

【裏面史】警察が警護の落ち度を問われてから始まった、暗殺事件後の狂騒

加藤文宏

 トランプ銃撃事件を巡ってアメリカの警護隊長官が辞任したと伝える報道に、私は以下のようにポストした。嫌味を交えて書いたが、正直ありのままの感想だ。

 警護と警備の不備を問われた奈良県警が話を逸らし、スクープのネタに飢えていたマスメディアが犯人の家族ネタに飛びつき、写真週刊誌系WEB媒体が参院選の投票日早朝に安倍元首相と統一教会(世界平和統一家庭連合)を名指しした記事を公開した。これが

もっとみる
放射線デマから外苑再開発デマへ この日本で何が行われたのか

放射線デマから外苑再開発デマへ この日本で何が行われたのか

加藤文宏

原発事故が発生した直後から、被災地は二度と人が暮らせない土地、鼻血、奇形児出産、がん発症と次から次へ嘘が事実のように語られ、デマが当事者を苦しめただけでなく、原発の全停止から再稼働を拒む心理的な要因になるなど日本中を混乱の渦に陥れた。

事故から10余年経過した2023年、日本イコモス国内委員会は神宮外苑に『17 世紀から続く東京における「庭園都市 パークシステム」の中核』と事実と異な

もっとみる
精神勝利法、配信世代、みんなすごいキレイだよ!があきらかにしたバズり幻想について

精神勝利法、配信世代、みんなすごいキレイだよ!があきらかにしたバズり幻想について

私は原発事故後に首都圏から自主避難した母子の困窮問題に関わり、その後旧統一教会追及問題でも教団や信者、信仰を継承しなかった子弟から直接事情を聞いてきた。直近では、神宮外苑再開発反対運動のデマ体質を問うた。これらの活動から「扇動の循環構造」や、「虚像」を生み出す「メディア世論」の弊害を明らかにしてきたが、ある種の人たちが情報操作でいとも簡単に騙されて扇動の渦に飲み込まれるのが不思議でならなかった。

もっとみる