もしお

光造形3Dプリンターを使って、1/50,000の立体地図作りに挑戦。 現在試行錯誤中。…

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光造形3Dプリンターを使って、1/50,000の立体地図作りに挑戦。 現在試行錯誤中。 時々山にも登ります。

マガジン

  • 3D百名山

    国土地理院の基盤地図情報もとに光造形3Dプリンターで1/50,000の3D百名山を作製中

  • 3Dプリンターのサステナブルな印刷生活

    光造形3Dプリンターって、解像度は高いけどレジンの扱いがちょっと難しそう…と思っている方へ。 このマガジンを見ればレジンをどう扱えばいいかの基本と安定した作品づくりのヒントがあるかもしれません。 サステナブルな3Dプリンターの印刷生活を始めてみませんか?

最近の記事

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3Dプリンターで山をつくる その1

国土地理院の地図情報には3Dデータがあるらしい私が高校生の頃、登山をするときには国土地理院の2万5千分の1の紙地図が必携でした。でも今では国土地理院のホームページからどの山の地図でも自由にみることができるのが当たり前で、本当に便利な世の中になりました。 この地図、右上の「三線」から「ツール」を選ぶと、「3D」なんてのがある。 ためしに適当に地図を拡大してとにかく3Dボタンを押して先に進んでいくと、最終的に3dプリンター用のSTLファイルが保存できた。ん?もしかしてこれで

    • 3Dプリンターで百名山 1.利尻山

      利尻山の紹介深田久弥は、著書「日本百名山」の中で利尻山をこう紹介しています。 「稚内へ向って船が島から遠ざかるにつれて、それはもう一つの陸地ではなく、一つの山になった。海の上に大きく浮んだ山であった。左右に伸び伸びと稜線を引いた美しい山であった。利尻島はそのまま利尻岳であった。」 稚内と利尻島を結ぶフェリーの甲板から見た利尻島は、まさにこんな感じです。 利尻山について標高は1,721mで、鴛泊コースが一般的。登山口の利尻北麓野営場の標高は200mなので、標高差は1,500m

      • 再生

        動画で3D百名山 1.利尻山

        稚内へ向って船が島から遠ざかるにつれて、それはもう一つの陸地ではなく、一つの山になった。海の上に大きく浮んだ山であった。左右に伸び伸びと稜線を引いた美しい山であった。利尻島はそのまま利尻岳であった。(深田久弥 日本百名山) 1/50,000 立体地図 測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 6JHs 52より note本文リンク https://note.com/moshio_/n/n207d5e8270bf

        • 3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その3 ~洗浄、後片付け~

          ほったらかしでも大丈夫印刷終了! 印刷が終了した後、すぐに処理を始めたほうがいいのかどうか気になります。 これまで何度か試したのですが、半日程度なら放置しても問題ないようです。 段ボールをかぶせてあるので暗室状態でフードで溶剤も揮発しにくいためだと思います。 作業は換気扇を付けて作業の前にまず換気扇をON。 その後、フードを外して中のにおいがもれないようにふせた状態で置きます。 作品とご対面。上手くできてそう^^ ニトリル手袋をはめるここから先は、レジンを触ってし

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        3Dプリンターで山をつくる その1

        マガジン

        • 3D百名山
          1本
        • 3Dプリンターのサステナブルな印刷生活
          4本

        記事

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その2 ~プラットフォームの組み上げから印刷開始まで~

          はじめに印刷の前に重要な作業の1つであるZ軸校正をおこないます。Phrozen Sonic Mini 8K S( あれっ販売終了してる😨 )は、プラットフォームが外せる構造になっているため、再び装着しなおしたときに、バットの平面とプラットフォームの平面にずれが生じます。このため、プラットフォームを装着したのちに必ずZ軸校正を行います。 プラットフォームの組み立てでは、まずはプラットフォームの組み立てから。わずかにネジを緩めてわざと可動部分を設け、Z軸校正の際にストレスな

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その2 ~プラットフォームの組み上げから印刷開始まで~

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その1 ~保温~

          すべてを保温すべしSK本舗のレジン7ヶ条では、光造形レジンは「作業する際の適正室温は25度以上(安心領域は30度以上)です。」とあります。夏場はあまり問題ないのですが、冬になると室温が下がるため温度対策が重要です。 室温が低いと層はがれが生じる真冬の気温が10℃以下のような環境で印刷した場合、写真のようにレジンが積層中にはがれてしまい、印刷に失敗することがあります。 これを回避するためにはとにかくレジンを30℃以上に保つ必要があります。 これにはいくつかの解決策があり

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その1 ~保温~

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その0

          「3Dプリンターで山をつくる」スピンオフ 光造形3Dプリンターのサステナブルな印刷生活光造形3Dプリンターは、うまく作れるようになるまでに重要なポイントがいくつかあります。また、作品作りをスタートして後片付け終了まで、使い方がサステナブル(持続可能)になるまでにもいくつかコツがあります。 ここから何回かは、そういった作品を作る上でのポイントとサステナブルに使うコツを書いていこうと思います。 できるだけ多くの方々に光造形3Dプリンターの扱い方を知ってもらえると嬉しいです。

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その0

          3Dプリンターで山をつくる その14

          気分を変えて鹿島槍ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳を立体化同じ山ばかりチャレンジしていて少しマンネリ化してきたので、全く別の山脈地帯の様子を見てみることにしました。それは・・・ 北アルプス 鹿島槍岳〜五竜岳です! 国土地理院のXMLファイルをQGISで統合してSTLに変換。 CHTUBOXで開いてスライスして・・・ ここまでは今まで紹介したことの復習なので省略します。 印刷してみたらひび割れが 気になることがあったので、途中で印刷を中断して引き上げたところ、 ひび割れができていました

          3Dプリンターで山をつくる その14

          3Dプリンターで山をつくる その13

          CHITUBOX上で拡大してみる国土地理院のXMLファイル⇒QJISのSTLファイルと変換した場合、拡大しても印刷に耐えられるのか?CHITUBOXは、拡大縮小が簡単にできるので、拡大サンプルを作ってみました。 200%に拡大して印刷してみる拡大縮小は、左側のスケールを左クリックするとパネルが出るので拡大縮小率を指定します。 まあ、ずいぶんとはみ出してしまうのですが、気にせず印刷してみます。 結果がこちらです。 拡大印刷はできるのですが、格子模様が間に入るようになりま

          3Dプリンターで山をつくる その13

          3Dプリンターで山をつくる その12

          急がば廻れその11で利尻島の立体地図にはがれが生じてしまっていた原因を探るため、全く同じ条件で再作成してみました。 ほぼ完璧なでき映え条件は全く同じなのに、今度はほぼ完璧なでき映えでした。 条件が変わっていないのに結果が異なりました。 こういった場合は、必ず隠れた原因があるはずでそれに気づいていないだけ・・・はて、原因は何でしょう? ところで、今回の試作品も339g。SK本舗のSK水洗いレジン1,000gは税込み5,800円なので、プラットフォーム最大面積で作ると1個

          3Dプリンターで山をつくる その12

          3Dプリンターで山をつくる その11

          それなら はみ出すほど大きく作ればどうなる?その10で、サポート無しで作る方法としてアクリル板にプリントしてみましたが失敗でした。 今度はプラットフォームからはみ出す大きさでデータを作って限界まで大きくすれば、プラットフォームに残るのは土台は真っ平でフチも垂直に立ち上がり、その上に安定した立体地図が印刷できるのではないかと考えました。つまりこうです。 これでプラットフォームいっぱいに立体地図が作れるはず。 早速作ってみましょう。 立体地図が印刷できました!見事印刷できま

          3Dプリンターで山をつくる その11

          3Dプリンターで山をつくる その10

          その9では、サポート(ピラー)を立てても「島の端が安定しない」「平らにならない」など課題が多くて立体地図はうまく作りにくいことがわかりました。 「じゃあ、サポートをなくしてみよう」 ということで、プラットフォームと同じ大きさにアクリル板をカットして貼り付けることを思いつきました。 そこに印刷すれば、プラットフォームからはアクリル板を外せばいいので立体地図を外す必要がなくなり、「島の端が安定しない」「平らにならない」等の問題が解決できると考えました。 用意したのはこちら、ホ

          3Dプリンターで山をつくる その10

          3Dプリンターで山をつくる その9

          プラットフォームからはがれない(><)前回、プラットフォーム上に利尻島がプリントアウトできて喜んでいましたが、その後プラットフォームから金属ヘラで剥がそうとしたら、割れてバラバラになってしまいました😢 利尻島にサポートを立て作ってみるこれではいけないので、光造形3Dプリンターでよく見る「サポート」について少し勉強したところ、「サポート」とは、プラットフォームにまず土台を作り、その上に柱「サポート」を立ててその先に作品を置くと剥がすときに上のようにバラバラになってしまうの

          3Dプリンターで山をつくる その9

          3Dプリンターで山をつくる その8

          STLファイルは「CHITUBOX」で3Dプリンターに合わせて加工→ファイル形式を変換ようやく国土地理院のXMLデータからSTLデータに変換する方法がわかったので、次はこのSTLデータから3Dプリンターに付属してくる「CHITUBOX」を使って印刷可能な立体形状に加工。さらに各メーカーの3Dプリンター用のファイル形式に変換します。 ※「CHITUBOX」の詳しい使い方は、Noteの(株)サンステラ様の記事「LDシリーズスライサーCHITUBOXの使い方」などをご覧いただく

          3Dプリンターで山をつくる その8

          3Dプリンターで山をつくる その7

          いよいよ利尻島全島地図からSTLファイルを切り出します!その6でQGISを用いて国土地理院のXMLから利尻島の全図を統合して表示させることができるようになりました。 次はいよいよSTLファイルで出力を試みます。 まずは、またお世話になりますm(_ _)m noteにある株式会社 百森様の記事から 3Dプリンターに使える地形のデータを作る その2 百森様によると、STL形式で出力するためには、今度はQGISに『DEMto3D』というプラグインを入れる必要があるそうです。

          3Dプリンターで山をつくる その7

          3Dプリンターで山をつくる その6

          国交省推奨の地図ソフト?QGISその5でたどり着いた国土地理院「基盤地図情報ビューア」は、利尻島をカラーできれいにビューできたけれど、肝心のSTLの出力ができず断念しました。 googleで地図ソフトを調べていると”QGIS”というキーワードがちょいちょい引っかかってきます。林野庁でも使われているようです。確かに林道とか山の管理とかに使えそう。 こんなページもありました。  「初心者のためのQGISの使い方~ダウンロード・設定の注意点」 このサイトは、QGISとは何かが丁

          3Dプリンターで山をつくる その6