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光造形3Dプリンターを使って、1/50,000の立体地図作りに挑戦。 現在試行錯誤中。…

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光造形3Dプリンターを使って、1/50,000の立体地図作りに挑戦。 現在試行錯誤中。 時々山にも登ります。

マガジン

  • 3D百名山

    国土地理院の基盤地図情報もとに光造形3Dプリンターで1/50,000の3D百名山を作製中

  • 3Dプリンターのサステナブルな印刷生活

    光造形3Dプリンターって、解像度は高いけどレジンの扱いがちょっと難しそう…と思っている方へ。 このマガジンを見ればレジンをどう扱えばいいかの基本と安定した作品づくりのヒントがあるかもしれません。 サステナブルな3Dプリンターの印刷生活を始めてみませんか?

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3Dプリンターで山をつくる その1

国土地理院の地図情報には3Dデータがあるらしい私が高校生の頃、登山をするときには国土地理院の2万5千分の1の紙地図が必携でした。でも今では国土地理院のホームページからどの山の地図でも自由にみることができるのが当たり前で、本当に便利な世の中になりました。 この地図、右上の「三線」から「ツール」を選ぶと、「3D」なんてのがある。 ためしに適当に地図を拡大してとにかく3Dボタンを押して先に進んでいくと、最終的に3dプリンター用のSTLファイルが保存できた。ん?もしかしてこれで

    • 3Dプリンターで百名山 48.剣岳

      剣岳の紹介 深田久弥は、著書「日本百名山」の中で剣岳をこう紹介しています。「全く剣岳は太刀の鋭さと強さを持っている。その鋼鉄のような岩ぶすまは、激しい、険しいせり上りをもって、雪をよせつけない。四方の山々が白く装われても、剣岳は黒々した骨稜を現わしている。その鉄の砦と急峻な雪谷に守られて、永らく登頂不可能の峰とされていた。」 キレット小屋からの剣岳のモルゲンロートはそんな険しさをよく現わしています。 剣岳について 剣岳は、標高2,998m。明治40年(1907年)に陸地

      • 3Dプリンターで百名山 59.乗鞍岳

        乗鞍岳の紹介 深田久弥は、著書「日本百名山」の中で乗鞍岳をこう紹介しています。「位ヶ原まで登って、初めて真正面に、遮るもののない乗鞍岳それ自身に接する。ここからの眺めを、私は日本で最も優れた山岳風景の一つに数えている。まずその姿がいい。雄大で、しかも短調ではない。ゆったりと三つの頭を並べたその左端が主峰である。その主峰の右肩の巨大な岩が、間延びを引緊めるアクセサリーになっている。それから前景の拡がりがいい。胸のすくように伸びてコセコセしたところがない。」 バスで畳平終着駅の

        • 3Dプリンターで百名山 31.雨飾山

          雨飾山の紹介 深田久弥は、著書「日本百名山」の中で雨飾山をこう紹介しています。 「信州の大町から糸魚川街道を辿って、佐野坂を超えたあたりで、遥か北のかたに、特別高くはないが品のいい形をしたピラミッドが見えた。しかしそれは、街道のすぐ左手に立ち並んだ後立山連峰の威圧的な壮観に眼を奪われる旅行者に殆ど気付かれぬ、つつましやかな、むしろ可愛らしいと言いたいような山であった。私はその山に心を惹かれた。雨飾山という名前も気に入った。」 後立山連峰の山々からすると本当に可愛らしいけれど

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        3Dプリンターで山をつくる その1

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        • 3D百名山
          9本
        • 3Dプリンターのサステナブルな印刷生活
          4本

        記事

          3Dプリンターで百名山 98.霧島山

          霧島山の紹介 深田久弥は、著書「日本百名山」の中で霧島山をこう紹介しています。 「高千穂に登るまでに、私はただ一人で、霧島山群の韓国岳、獅子戸岳、大幡山、新燃岳、中岳等へ登って、それぞれの頂上から倦くほど高千穂の美しい峰を眺めた。そして最後に新湯という鄙びた温泉で一夜をあかして、翌朝高千穂峰に向かった。急坂を上り終えると、御鉢(旧噴火口)のフチを道が通じている。右は火口、左は急な谷で、馬の背と呼ばれている。(中略)そこを行きつくすと、古宮址があった。そこから頂上まで僅かであ

          3Dプリンターで百名山 98.霧島山

          3Dプリンターで百名山 56.常念岳

          常念岳の紹介 深田久弥は、著書「日本百名山」の中で常念岳をこう紹介しています。 「松本から大町に向って安曇野を走る電車の窓から、もしそれが冬であれば、前山を超えてピカリと光る真白いピラミッドが見える。私はそこを通るごとに、いつもその美しい峰から目を離さない。そして今年こそ登ろうと決心を新たにするのが常である。」 50年以上も前に久弥がみたこの景色は大糸線の、そして安曇野の今も変わらない風景です。 常念岳について 標高2,857mの山ではあるが、松本付近から見るその優雅な

          3Dプリンターで百名山 56.常念岳

          3Dプリンターで百名山 54.槍ヶ岳

          槍ヶ岳の紹介 深田久弥は、著書「日本百名山」の中で槍ヶ岳をこう紹介しています。 「私たちがどこかの山へ登って、「あ、富士が見える!」と喜ぶのと同様に、「あ、槍が見える!」という叫び声を聞く。実際そのユニークな岩の穂は見紛うことはない。ひと眼で認めうるのである。どこから見てもその鋭い三角錐は変ることがない。それは悲しいまでにひとり天をさしている。」 槍ヶ岳は、だれしも登山に興味を持ち始めたころに写真などでその存在を知り、「いつかは槍ヶ岳」と登山の一つの目標にする山ではないでし

          3Dプリンターで百名山 54.槍ヶ岳

          3Dプリンターで百名山 55.穂高岳

          穂高岳の紹介 深田久弥は、著書「日本百名山」の中で穂高岳をこう紹介しています。 「穂高岳は昔御幣岳ともいった。空高くそびえる岩峰が御幣の形に似ていたからである。また奥岳とも呼ばれた。人里から遠く離れた奥にあったからだろう。梓川沿いにバスが通じて以来、人々はたやすく神河内(上高地)に入り、そこから穂高を仰ぐことができるようになったが、それ以前は徳本峠を越えねばならなかった。峠に立った時、ふいにまなかいに現れる穂高の気高い岩峰群は、日本の山岳景観の最高のものとされていた。その不

          3Dプリンターで百名山 55.穂高岳

          3Dプリンターで百名山 72.富士山

          富士山の紹介 深田久弥は、著書「日本百名山」の中で富士山をこう紹介しています。 「八面玲瓏という言葉は富士山から生れた。東西南北どこから見ても、その美しい整った形は変わらない。どんな山にも一癖あってそれが個性的な魅力をなしているものだが、富士山はただ単純で大きい。それを私は「偉大なる通俗」と呼んでいる。あまりにも曲がないので、あの俗物め! と子天才たちは口惜しがるが、結局はその偉大な通俗性に兜を脱がざるを得ないのである。」 富士山は、登り方も単純で、山あり谷ありではないため

          3Dプリンターで百名山 72.富士山

          3Dプリンターで百名山 99.開聞岳

          開聞岳の紹介 深田久弥は、著書「日本百名山」の中で開聞岳をこう紹介しています。 「高さこそ劣れ、ユニークな点では、この山のようなものは他にないだろう。これほど完璧な円錐形もなければ、全身を海中に乗り出した、これほど卓抜な構造もあるまい。名山としてあげるのに私は躊躇しない。」 開聞岳について 標高は924m。霧島錦江湾国立公園 特別保護地区に指定されています。深田久弥の言う通り、円錐形のきれいな形をしていて、北に登山口があってそこから登山道は時計回りに東~南~西斜面と螺旋

          3Dプリンターで百名山 99.開聞岳

          3Dプリンターで百名山 1.利尻山

          利尻山の紹介深田久弥は、著書「日本百名山」の中で利尻山をこう紹介しています。 「稚内へ向って船が島から遠ざかるにつれて、それはもう一つの陸地ではなく、一つの山になった。海の上に大きく浮んだ山であった。左右に伸び伸びと稜線を引いた美しい山であった。利尻島はそのまま利尻岳であった。」 稚内と利尻島を結ぶフェリーの甲板から見た利尻島は、まさにこんな感じです。 利尻山について標高は1,721mで、鴛泊コースが一般的。登山口の利尻北麓野営場の標高は200mなので、標高差は1,500m

          3Dプリンターで百名山 1.利尻山

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その3 ~洗浄、後片付け~

          ほったらかしでも大丈夫印刷終了! 印刷が終了した後、すぐに処理を始めたほうがいいのかどうか気になります。 これまで何度か試したのですが、半日程度なら放置しても問題ないようです。 段ボールをかぶせてあるので暗室状態でフードで溶剤も揮発しにくいためだと思います。 作業は換気扇を付けて作業の前にまず換気扇をON。 その後、フードを外して中のにおいがもれないようにふせた状態で置きます。 作品とご対面。上手くできてそう^^ ニトリル手袋をはめるここから先は、レジンを触ってし

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その3 ~洗浄、後片付け~

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その2 ~プラットフォームの組み上げから印刷開始まで~

          はじめに印刷の前に重要な作業の1つであるZ軸校正をおこないます。Phrozen Sonic Mini 8K S( あれっ販売終了してる😨 )は、プラットフォームが外せる構造になっているため、再び装着しなおしたときに、バットの平面とプラットフォームの平面にずれが生じます。このため、プラットフォームを装着したのちに必ずZ軸校正を行います。 プラットフォームの組み立てでは、まずはプラットフォームの組み立てから。わずかにネジを緩めてわざと可動部分を設け、Z軸校正の際にストレスな

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その2 ~プラットフォームの組み上げから印刷開始まで~

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その1 ~保温~

          すべてを保温すべしSK本舗のレジン7ヶ条では、光造形レジンは「作業する際の適正室温は25度以上(安心領域は30度以上)です。」とあります。夏場はあまり問題ないのですが、冬になると室温が下がるため温度対策が重要です。 室温が低いと層はがれが生じる真冬の気温が10℃以下のような環境で印刷した場合、写真のようにレジンが積層中にはがれてしまい、印刷に失敗することがあります。 これを回避するためにはとにかくレジンを30℃以上に保つ必要があります。 これにはいくつかの解決策があり

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その1 ~保温~

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その0

          「3Dプリンターで山をつくる」スピンオフ 光造形3Dプリンターのサステナブルな印刷生活光造形3Dプリンターは、うまく作れるようになるまでに重要なポイントがいくつかあります。また、作品作りをスタートして後片付け終了まで、使い方がサステナブル(持続可能)になるまでにもいくつかコツがあります。 ここから何回かは、そういった作品を作る上でのポイントとサステナブルに使うコツを書いていこうと思います。 できるだけ多くの方々に光造形3Dプリンターの扱い方を知ってもらえると嬉しいです。

          3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その0

          3Dプリンターで山をつくる その14

          気分を変えて鹿島槍ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳を立体化同じ山ばかりチャレンジしていて少しマンネリ化してきたので、全く別の山脈地帯の様子を見てみることにしました。それは・・・ 北アルプス 鹿島槍岳〜五竜岳です! 国土地理院のXMLファイルをQGISで統合してSTLに変換。 CHTUBOXで開いてスライスして・・・ ここまでは今まで紹介したことの復習なので省略します。 印刷してみたらひび割れが 気になることがあったので、途中で印刷を中断して引き上げたところ、 ひび割れができていました

          3Dプリンターで山をつくる その14