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3Dプリンターで山をつくる その1


国土地理院の地図情報には3Dデータがあるらしい

私が高校生の頃、登山をするときには国土地理院の2万5千分の1の紙地図が必携でした。でも今では国土地理院のホームページからどの山の地図でも自由にみることができるのが当たり前で、本当に便利な世の中になりました。

この地図、右上の「三線」から「ツール」を選ぶと、「3D」なんてのがある。

ためしに適当に地図を拡大してとにかく3Dボタンを押して先に進んでいくと、最終的に3dプリンター用のSTLファイルが保存できた。ん?もしかしてこれで立体地図がプリントできるのかな…?

光造形3Dプリンターの解像度ってどのぐらい?

昨年、光造形プリンターの性能を見ていたら、光造形プリンターの解像度が1mm以下の製品もあることを知った。しかも価格は10万円を切るという。
ということで少し調べてみると、驚いたことに下の一覧表のように複数のメーカーから出されている。

光造形3Dプリンターの解像度

20μmなんて、もう目では見えないのでは?
価格も割引とかがあると数万円で入手できそう。
ネットで調べていたら、SK本舗さんからセールで「Phrozen Sonic Mini 8K S」が、6万4,000円で売られていたので思わずポチッと買ってしまいました。

印刷サイズが165mm×72mmの底面積で高さ170mm、解像度22μm。すごいスペックです…ホントかなぁ?

もしかすると、光造形なら最高解像度の立体地図が作れるのでは?

国土地理院の地図情報は無料で取得できるし、光造形3Dプリンターは購入済み。もしかすると、これで最高解像度の山の立体地図ができるのではと思い立ちました。
調べてみると、国土地理院のデータは基本10mメッシュの標高情報で、場所によれば5mメッシュ、1mメッシュなんて場所もあるらしい。
購入した3Dプリンター(Prozen SK Mini 8K S)の底面積は165mm×72mmなので、高校の頃に登山に携行していた2万5千分の1の地図だと縮尺が大きすぎて収まり切らないように思える。底面積と標高(富士山3,776m)から考えた場合は、5万分の1(高さ7.5cm)がお手頃な縮尺のように思いました。
では、この場合の解像度はというと、例えば5mメッシュだと、最低解像度は、5m÷50,000=0.1mm。3Dプリンターの解像度が約20μm(0.02mm)なので、これでも5倍の解像度が期待できる! 最高解像度の山づくり、できそうです。

ということで、これから5万分の1の最高解像度山づくりを始めます。

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