![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138145188/rectangle_large_type_2_55755f0d0ab33ad30b5c92c9d3dc0737.jpeg?width=1200)
3Dプリンターのサステナブルな印刷生活 その2 ~プラットフォームの組み上げから印刷開始まで~
はじめに
印刷の前に重要な作業の1つであるZ軸校正をおこないます。Phrozen Sonic Mini 8K S( あれっ販売終了してる😨 )は、プラットフォームが外せる構造になっているため、再び装着しなおしたときに、バットの平面とプラットフォームの平面にずれが生じます。このため、プラットフォームを装着したのちに必ずZ軸校正を行います。
プラットフォームの組み立て
では、まずはプラットフォームの組み立てから。わずかにネジを緩めてわざと可動部分を設け、Z軸校正の際にストレスなく密着するようにネジの締め方を工夫します。
1.プラットフォームを汚れのない水平な場所においてL字金具を取り付けます。仮止めなので手締めで十分です。(底面が印刷面です。決して傷や汚れが付くような場所では作業しないように気を付けましょう。)
![](https://assets.st-note.com/img/1713784358569-6ACzaHtoo6.jpg?width=1200)
2.アルミブロックを取り付けます。こちらも仮止めなので手締めで十分です。
![](https://assets.st-note.com/img/1713784472759-NvQEGipUiF.jpg?width=1200)
3.アルミブロックを上から軽く抑えながら①のネジ4か所を六角レンチで締めます。締める順番は「又」の字ようにします。1度に(又)締め切らずに2~3回に分ける(又又+又)と均等に締めることができます。
しっかり締めたら90°程度緩めます。
※この時点で①はしっかり、②はゆるゆるでOKです。
![](https://assets.st-note.com/img/1713785993674-GWG0ZKrmk7.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713785770608-OEd3I2Uz4h.jpg?width=1200)
4.次にプラットフォームの②を締めます。こちらも同様(又)の順に締めます。②はしっかり増し締めも行い固定します。
5.①をもう少し緩めます。すると、アルミブロックが上下にスムーズに動くようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1713787908788-F0GUHZGtu2.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713787938534-LCPtNhBORq.jpg?width=1200)
本体への取り付け
この状態で本体に取り付けます。片手で押し当てて、上部のネジをしっかり締めます。
![](https://assets.st-note.com/img/1713792167538-xwBTe2j9Q7.jpg?width=1200)
Z軸校正
初期画面で「Z軸の校正」を選択します
![](https://assets.st-note.com/img/1713788613990-ku48W3Join.jpg?width=1200)
バットを外して、「次へ」を選択
![](https://assets.st-note.com/img/1713788625582-zFvTvTvBZm.jpg?width=1200)
プラットフォームが下りてくるのを待ちます。
(※本体の温度が低いとプラットフォームが動かないことがありますが、その場合は、本体を十分に温めると動きます。手で無理やり下げたりしないようにしましょう)
![](https://assets.st-note.com/img/1713788638677-sCzFcuvq0B.jpg?width=1200)
下まで下がり切るとビープ音が鳴って準備完了です。
①を(又又+又)でしっかり締めます。
締め終わったら「完了」ボタンを選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1713789137444-FtZ9VRZnuh.jpg?width=1200)
プラットフォームが上まで上がってZ軸の校正は終了です
![](https://assets.st-note.com/img/1713788675348-PIN9g2GoW5.jpg?width=1200)
バットを取り付けて保温
プラットフォームが上まで上がったら、バットを取り付けます。
このネジもしっかり締めましょう。
(※バットのネジも含めてこれまで締めてきたネジのどこかに緩い部分があると、印刷時にレジンが底面フィルムから剥がれる際にガタつきが生じて正しくプリントされなくなる可能性があります)
![](https://assets.st-note.com/img/1713789585580-MTVd1aGhy7.jpg?width=1200)
保温します
フードをかぶせて、電気ひざ掛け、段ボールで1時間程度保温します。
![](https://assets.st-note.com/img/1713790353514-mCBZXttCEG.jpg?width=1200)
樹脂は湯煎で温めます
![](https://assets.st-note.com/img/1713790404703-31S1KKQfFa.jpg?width=1200)
レジンを投入
いよいよレジンを流し込みます。
MAXのラインを大きく超えるとプラットフォームが下がり切ったときにレジンがバットからあふれる可能性があります(経験者^^)。
ここでレジンボトルの投入前後の重量をキッチンスケールではかって写真に撮っておくと、後から気になったときに重量を割り出すことができて便利です。
![](https://assets.st-note.com/img/1713789831056-Y58C36TMni.jpg?width=1200)
調味料ボトルにレジンをストック
100均に「調味料ボトル」というソースやドレッシングを入れて使うやわらかいボトルがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1713790142511-FNuKQQzcPx.jpg?width=1200)
これに緊急時のストックレジンを入れておきます。
本体の空きスペースに置いておけば、いざというときにレジンを足したり、吸い取ったりできます。本体に入れているおかげでストックレジンの温度もバット内のレジンと同じ温度となります。この方法なら途中でレジンを加えても吸引するときに漏れても温度変化がないため、作業を止めることなく安心してレジンの増減を行う事ができます。レジンを投入し終わったら、フードをかぶせて…
![](https://assets.st-note.com/img/1713791151610-Jkl15dgzbz.jpg?width=1200)
電気ひざ掛け、段ボールで保温します。
![](https://assets.st-note.com/img/1713791217638-DGiB6LtOWq.jpg?width=1200)
印刷開始
USBを挿します
![](https://assets.st-note.com/img/1713790552954-hiclcvqWm0.jpg?width=1200)
メインメニューから「印刷」を選択
![](https://assets.st-note.com/img/1713790998817-qeHASZs0za.jpg?width=1200)
印刷したいファイルを選択すると印刷が始まります
![](https://assets.st-note.com/img/1713791040066-tTlu57rDOl.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713791403195-Dyj83LmjNX.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713799391234-fhorgpPbDy.jpg?width=1200)
あとは、印刷終了まで待つだけです^^
うまく印刷できますように…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?