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3Dプリンターで百名山 55.穂高岳

穂高岳の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で穂高岳をこう紹介しています。
「穂高岳は昔御幣岳ともいった。空高くそびえる岩峰が御幣の形に似ていたからである。また奥岳とも呼ばれた。人里から遠く離れた奥にあったからだろう。梓川沿いにバスが通じて以来、人々はたやすく神河内(上高地)に入り、そこから穂高を仰ぐことができるようになったが、それ以前は徳本峠を越えねばならなかった。峠に立った時、ふいにまなかいに現れる穂高の気高い岩峰群は、日本の山岳景観の最高のものとされていた。その不意打ちに驚かない人はなかった。」
奥穂高岳は、現在では河童橋から見上げればたやすく見ることができる釣り尾根の左側を護る峰であるが、登るとなると相当な覚悟が必要なのは、今も昔も変わらないでしょう。

奥穂高岳について

標高3,190mの日本第三位の高さを誇る。久弥によると、明治の末までは穂高の岩峰群を一括して穂高岳と呼んでいたのが、日本山岳会のメンバーにより、北穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、前穂高岳、西穂高岳、明神岳とそれぞれの名称が与えられたそうです。
2023年に上高地から岳沢〜前穂~奥穂を経て穂高岳山荘に1泊して、翌日涸沢岳~北穂を経て涸沢に降りる前述の4峰を縦走してきました。この年は、穂高岳山荘が開業100周年を迎え宿泊者に記念バッチを配布していて、私も運よくバッチをいただくことができました。
この4峰縦走ルートは、初日の重太郎新道はひたすら急登が続く体力的な難コース、2日目の北穂高岳までは岩稜をいくつも超えていく技量的な難コースと、北アルプスの醍醐味を存分に楽しむことができるルートです。

奥穂高岳山頂
残念ながら悪天候で景色は見えず
開業100周年の穂高岳山荘(dp2 Quattro)
奥穂高岳~ジャンダルム(dp2 Quattro)
涸沢岳からの下り(dp2 Quattro)
奥壁バンドからの大キレット~槍ヶ岳(dp2 Quattro)
北穂高岳山荘テラス(dp2 Quattro)

1/50,000の3D地図

この穂高岳岩峰群を国土地理院のデータをもとに1/50,000の3D地図にしました。

測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 6JHs 93

北穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、前穂高岳、西穂高岳、明神岳、南岳
涸沢、岳沢、大キレット、屏風岩などなどを立体で見ることができます

作品動画はこちらから

動画はこちらから見ることができます。

使用している3Dプリンターは、Phrozen SONIC MINI 8K S(注意:本製品は販売終了しています(T_T))です。まずはこの機種用の印刷用データ(.prz)をアップします。
ご興味のある方はダウンロードしてみてください。

Phrozen SONIC MINI 8K S 用データファイル

_240305_kamikouchi_DEM5_24-26_34-36_44-46_54-56_model.prz

(6/2まで)
・期限が過ぎているけどデータが欲しい。
・他のファイル形式でデータが欲しい。
・3Dプリントした作品そのものが欲しい。

などありましたらできる限り対応しますので、コメントをください!

3Dプリントデータ詳細情報

ソース:国土地理院基盤地図情報数値標高モデルXMLファイル
使用エリア:543724-543726,543734-543736,
      543744-543746,543754-543756
変換ソフト:QGIS 3.36.1(.xml→.stl)
東経:137.613°-137.705°,北緯:36.249°-36.337°
スライサーソフト:CHITU BOX 1.9.5(.stl→.prz)
測量結果使用承諾書:測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 6JHs 94
データ解像度:DEM5(5mメッシュ)
モデル解像度:0.02mm
印刷方式:中空/垂直法
ファイル形式:.prz
ファイルサイズ:180.382MB


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