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3Dプリンターで百名山 1.利尻山

利尻山の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で利尻山をこう紹介しています。
「稚内へ向って船が島から遠ざかるにつれて、それはもう一つの陸地ではなく、一つの山になった。海の上に大きく浮んだ山であった。左右に伸び伸びと稜線を引いた美しい山であった。利尻島はそのまま利尻岳であった。」
稚内と利尻島を結ぶフェリーの甲板から見た利尻島は、まさにこんな感じです。

利尻山について

標高は1,721mで、鴛泊コースが一般的。登山口の利尻北麓野営場の標高は200mなので、標高差は1,500m以上あります。所要時間は山頂まで4時間は見ておいたほうがいいので、日帰りギリギリと考えて登ったほうが良いと思います。長官山あたりで一息つけるものの、それ以外は結構な登りが続きます。山頂のほこらには、漁の無事を祈るためなのかスクリューがいくつも奉納されています。また、少し離れたところに屹立するローソク岩が目を引きます。

山頂のほこらにはスクリューがいくつも奉納されています
山頂から360°海が見えます!
ほこらとローソク岩

1/50,000の3D地図

この日本最北端の百名山を国土地理院のデータをもとに1/50,000の3D地図にしました。

測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 6JHs 52

手前の海岸線右側が鴛泊港でここから山頂を目指して登っていきます。
登ったことのある方ならルートを辿れると思いますが、長官山で一息つけるところも手に取るようにわかります。
そして、驚いたことに山頂のそばに屹立するローソク岩も正確に印刷されています!すごい解像度です。

作品動画はこちらから

動画はこちらから見ることができます。

3D百名山 1.利尻山|もしお (note.com)

3Dプリンターデータダウンロード

使用している3Dプリンターは、Phrozen SONIC MINI 8K S(注意:本製品は販売終了しています(T_T))です。まずはこの機種用の印刷用データ(.prz)をアップします。また、合わせてElegoo MARS4用のデータ(.goo)を作成して一緒にアップしました。
ご興味のある方はダウンロードしてみてください。

Phrozen SONIC MINI 8K S 用データファイル

_240220_rishiri_5dem_phrozen_sonicmini8Ks.prz

Elegoo MARS4 用データファイル

_240220_rishiri_5dem_elegoo_mars4_model.goo

パスワードはこちら:FkdYbdrDR9dT (5/22まで)

3Dプリントデータ詳細情報

ソース:国土地理院基盤地図情報数値標高モデルXMLファイル
使用エリア:674151,674152,674161,674162,674171
変換ソフト:QGIS 3.36.1(.xml→.stl)
東経:141.185°-141.29°,北緯:45.146°-45.251°
スライサーソフト:CHITU BOX 1.9.5(.stl→.prz)
測量結果使用承諾書:測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 6JHs 53
データ解像度:DEM5(5mメッシュ)
モデル解像度:0.02mm
印刷方式:中空/垂直法
ファイル形式:.prz、.goo
ファイルサイズ:85.903MB、104.338MB

今後の3D百名山について

作品について

これまで作成した百名山の作品を順次紹介していこうと考えています。
作成して欲しいデータのご要望があればコメントいただけますと次の作品を作る励みになります。
(データ作成はとにかく時間がかかる作業ですので、利尻山以降は有料ページにて公開したいと考えています。)

白3D地図について

着色した作品も考えたのですが、皆さんの思い出に残る山は新緑だったり、紅葉だったり雪山だったりと人それぞれだと思います。
ですので着色作品を作るよりは、1つでも多くの白3D地図のデータを作って提供していこうと考えています。もし、この3D地図に着色した作品を作られた方がいらっしゃいましたらぜひアップして紹介してください!


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