【人生、転職やり直しゲーム 第二章 転職と地獄の研修の巻】

【1日目晩御飯】

部屋を移動してご飯となった。
晩御飯は、
地味な精進料理が出るかと思っていたが、
豚の角煮と天ぷら、野菜の煮物。漬物。
味噌汁は野菜たっぷりで出汁がきいて美味しかった。
ご飯も、米つぶがもちもちしている。
こんな味わい深い美味しい料理を食べたのは初めてだ。
俺はご飯をオカワリした。

住職の奥さんと、
お手伝いの忍さんの
2人が作ってくれたのこと。

食事のあとも、
研修は続く。
猫田さんが座布団のうえで正座しながらゆらゆら揺れていた。
大丈夫か?
「食べられますか」の質問がしつこく続き、
皆、観念して
「食べられないことはない」と答えたが、
頑なにずっと拒んだ人間が1人いた。
大袈裟さんだ。
住職のターゲットとなり、
「食べられますか」の詰問が長々続いて、
大袈裟さんは、憎々しい目付きで
住職を睨んでいた。
しかし、だんだん苦しくなってきたのだろう。
ついに観念して、
「大地震で食べ物が他に無くなって、
餓死しそうになったら、食べるかも」
と、返答した。
大袈裟さんの目つきがキツイがこちらも大丈夫だろうか?
時計が無いので何時間研修しているのか分からない。
この日の研修は、
ここでやっと終わった。
ずっと座布団に座って、
同じ姿勢だったせいか、
肩がこった。
解散となり、
俺たちはふらふら座布団から立ち上がり、
仏像のある研修室から出た。

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