人生、転職、やり直しゲーム 第1章

【救急箱を調べる】

俺は救急箱を開けた。
薬や包帯が入っていたが、
何が怪しいかよく分からない。
ひょっとしたら盗聴器なんかが仕込んであるかもしれない。

「包帯を使わせてくれ」
と言った菅四輝の顔を俺は踏みつけた。

俺は、課長にピストルを向けて
救急箱を窓から外に捨てるよう命令して捨てさせた。
課長の体も調べないといけないな。

身体検査をするのも面倒だ。

「服を全て脱げ。真っ裸だ」

「ええ?」

「防弾チョッキや盗聴器が邪魔だからだ。
脱がないと、菅と同じ目に遭うぞ」

「ぇぇぇ」

「早くしろ!
パンツや靴もだ!
3分以内にしないと、
ピストルで課長を撃つ」

「わ、分かった」

課長は俺の命令に従った。
俺の想像通りに防弾チョッキを身に付けていた。
汚い中年の裸だ。
毛深いなぁ。

「ポークビッツが縮み上がっているぞ。
それで、あの、ブサイクな嫁を喜ばしているのか?
ヒヒヒヒヒヒ」

「お、大きなお世話だ」

「ほほぅ、一丁前に口答えする元気があるんだな」

俺は、課長の後ろに回り込んだ。
右手にピストルを持っていたが、
左手には、
さっき指を飛ばすのに使用したノミを隠し持っていた。
素早く回り込み、後ろから、課長の右肩の首の付け根を狙って振り下ろした。
グチャッ!
一瞬で
肉をかき分けて深く刺さるノミの振動が手に伝わり、
肩から勢いよく噴き出た血を見て、
俺は興奮した。


「うぉああああぁあああああ!」

課長は、膝をガックリと落とした。
ざまぁみろ。
もっと、俺の苦しみを知れ!

バァン!
俺は両手で銃口の狙いを付けて、
引き金を引いた。

「ギャァァアァァァァァァァァァ!」
課長の左肩にヒット!
血が飛び散り、
俺にかかった。

課長は、脱糞して、
肩のノミをそのままに地面をのたうち回った。
汚いけれど、俺の家ではないからなぁ。

「おおっ、さすがは、
パワハラパレス情弱店のエース、
イキがいいねぇ
昔、流行ったブレイクダンスかぁ?
ききききききききき」

こちらを恨めしそうに睨みつける
菅四輝と目があった。

「菅四輝。
この、汗くさい服や防弾チョッキや、靴を
窓から外に捨ててくれ。
床の糞は、ワイシャツで拭きとれ。
肉ばっかり食うから臭いんだ。

なんだ?その顔は?
気に入らねぇなぁ。
やらなかったら
どうなるかはわかっているな?
架空契約ばっかり取ってねぇで、
役に立つ事をやれよ」

俺が銃口を向けると、
菅四輝は呻きながらゆっくり命令に従った。

のたうち回っていた課長が大人しくなったので俺は言った。

「見込み客から電話がきていた。
直ぐにここの電話番号に電話をしろ。
お前の自慢のセールストークで落とせ。」

俺は、電話番号のメモを課長に見せた。
課長の右手も左手もよく動かなかったので、
俺は、課長を椅子に座らせ、
引き出しから出した
営業電話をかける時のコールセンター仕様のヘッドセットを課長の頭に付けて、
俺も会話を聞き取れるように
イヤホンをセットした。

「世話のやける野郎め、俺がサポートしてやるから、
売れ」

「ハァハァハァハァ、痛い…」

「馬鹿野郎!
イタズラ電話の変態みたいな声を出すんじゃねえ!」
俺は、左手に持ったノミで
課長の左肩の弾丸の傷をつついた。
課長は、うぅぅぅと呻いて、
その声を聞いて俺はざまあみろ
ガハハハハハハハと笑った。

「鳥羽知里(とばちり)です」

「お世話ににに、なっております、ハァハァハァハァ、
パワハラパレス情弱店のフゥフゥ、ハアハア、
あああぁ唖唖家葉(ああいえば)と、申しますすすぅ、
ハァハァハァハァ」

「?どうしたんですか?
具合でも悪いのですか?」

俺はメモの上のボールペンを走らせた。
「鳥羽知里さんに相応しい投資となる
アパートの件でお電話させて頂きました」

「とととと、鳥羽知里さんにハァハァハァハァ
相応しいとと、アアアアアアパートの件、
フゥフゥ、痛い痛い痛い…」

「アパートは、いらないって
何度も言っているじゃないですか
迷惑なので、
来ないでくださいって
何度も言いましたよね?
これって、
特定商取引法の
再勧誘の禁止に当たりますよねっ」

「いいいい、今しかないとおおお思い、
ハアハア、
鳥羽知里さんと私どもの会社の投資とおおお思い、
ハアハア、
やややや家賃は30ねね年間保証ぅぅぅ…」

「いらないって言っているでしょう?
ウザイんですよ!
家賃保証も、5年で値下げするって、
ニュースで見たし、
ネットでも、叩かれてますよね?
こっちは、オタクの評判を知ってます!
この、情報弱者狙いの
最低セールスマン!」

「誤解があるようですね、
少し…ハァハァハァハァ」

「しつけぇんだよ、死ね!」

課長はダラダラ汗を流して震えている。
俺は背中の弾丸の傷をノミでこねくり回した。

「ギャアァァアァァァァ!」

「どうしたんですか?
危険な目にあっているのですか?
もしもし?」

俺はメモに文字を書いた。
「取り組んだら放すな!
殺されても放すな!
目的を完遂するまでは!」


「ししし死にそうなくらい、ハァハァハァハァ、
たた大変すす素晴らしい投資、うぅうぅぁうぅぅーっ」

「ちょっと、大丈夫ですか?
警察呼びましょうか?」

「とととと、取り組んだら、しししし死んでも…」

「もしもーし、もしもーし、大丈夫ですかー?」

「…」

気を失いやがったな、
俺はまた、傷口をノミでぐちゃぐちゃした。

「ギャアァァアァァァァ!」
やっと起きた。

「そちら、パワハラパレス情弱店ですよね、
今、他の電話から、警察に電話しますね!

警察は、会社の前にいる。
待機する事しか出来ない、無能な奴らだ。
あー、楽しい。
課長の無様な姿がずっと見たかったんだ。
俺の顔の筋肉が緩みヨダレが止まらない。
ぐへへへへへへへへへへへへ。

俺は、快感のあまり、
また、ピストルを射った。
バァン!

「フギャッ!」

課長のケツにヒット!
情けない声を上げてまたのたうち回っている。
汚い毛だらけの右の尻から、
血が吹き飛んで、辺りのデスクに撒き散らされた。

「ギャハハハハハハハハハハ!
尻の穴がもうひとつ増えたな!」

俺は、快感に酔いしれながら笑っていたら、
いきなり背後から、取り押さえられた。
電話の内容に夢中になり、
警官が会社内に侵入したのに気が付かなかったのだ。

俺は、ここで捕まった…
俺は後ろで手錠をかけられながら、
課長に向かって
血を吐く勢いで叫んだ

「つかんだら、放すなァァァァァ!
殺されても放すなァァァァァァァァ!
目的をぉぉぉ、完遂するまでぇはァァァァァァ!」

【再び処刑場】に進む

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