人生、転職、やり直しゲーム 第1章

【鴨葱さんは貯金が多い】

俺は、鴨葱(かもねぎ)さんと「流石(さすが)銀行」に行き、
融資の契約に付き合った。

鴨葱さんは、
農業方面で、新品種栽培に力を入れており、
結構、評判の良い農家で利益を上げていたので、
たとえ、アパート経営が頓挫しても返済出来ると踏んだのだろう。
銀行の融資はあっさり通った。

俺が前もって提出しておいた
鴨葱さんの預金通帳も預金が1000万円あった。

「もっと融資できますよ」
担当者にそんなことを言われた。

個人が借りたくても、
断られる事が多いこのご時世、
けっこう信用されていた。
昔、クレジット返済を焦げ付かせて(滞納して)
しばらくカードを作れなかった俺と
随分差があるじゃねぇか。
俺は、鴨葱さんが妬ましくて憎たらしくて殺したくなった。
熱さと営業ノルマのストレスで怒りっぽくなっていた。

俺は鴨葱さんを家に送った後、
優順(ゆうじゅん)さんから電話がきていたので
折り返しかけることにした。
嫌な予感がする。

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