森本晃弘

新規事業コンサルとして、技術研究リード、ロビー活動、知財戦略検討、事業計画策定など幅広…

森本晃弘

新規事業コンサルとして、技術研究リード、ロビー活動、知財戦略検討、事業計画策定など幅広く従事。 得意領域は、0→1の新規事業検討、事業計画策定、会計、ビジネス法務、知財戦略検討。

マガジン

  • 新規事業の勘所

    • 18本

    ウィズ/アフターコロナのニューノーマルを作るために、これまで以上に新規事業の重要性が高まっています。 しかし新規事業は非常に難易度が高く、成功確率「5%」や「1勝9敗」と言われるなどほとんどのケースで成功とはいえない結果に終わっています。 このマガジンでは、新規事業の成功確率を高めるための「ノウハウ」「フレームワーク」といった成功の肝や勘所となる情報の発信をしていきます。 皆様の新規事業企画・運営の一助となりましたら幸いです。 このマガジンは、数多くの新規事業に携わってきた、 NS.CPA:https://twitter.com/norinori2018i 中道:https://twitter.com/dnakamic 森本:https://twitter.com/morimoto_rmc の3人が中心になって運営しています。

最近の記事

新規事業と人事評価

はじめに新規事業を推進して行くときに、必ずと言って良いほど課題となるのが、「組織」と「人事評価」です。 前々回に組織についてご説明したので、今回は「人事評価」についてご説明します。 既存事業の人事評価基準人事評価制度が設計・運用されている会社で多く用いられている基準が、「能力評価」と「業績評価」です。 少し話が脱線しますが、コロナ禍前までは「情意評価」という、勤務態度や組織貢献による評価方法もありました。 ただ、日本企業における組織貢献は、イベントの企画や飲み会の幹事等が大

    • 新規事業の推進と組織体系

      はじめに新規事業を推進して行くときに、必ずと言って良いほど課題となるのが、「組織」と「人事評価」です。 人事評価については、次回以降でご説明しますので、今回は「組織」についてご説明します。 推進組織の分類大きくは、「社内」「グループ内社外」「社外」の3つに分類することが出来ます。 細かくは、「部門内兼務」「部門内専任」「独立部門」「代理出産」「全社横断」「会社横断」「新会設立」「成果移転」「会社買収」の9個に分類することが出来ます。 図解すると、下の図の様になり、上から順に

      • 士業のリモート対応

        昨日、士業のリモート対応ってどうしたら良いの? と言う様なツイートに、端的に言うと 「分業!!」 ってリプをしたところ、 「書類問題が…😢」 って返信が来て、日本のDXは道のりが遠いなぁと感じたので、 リモート対応の流れを図解してみました 確かに、IT化だけだと、書類問題(特に原本性が必要な物)が解決出来ないので、誰か1人は毎日会社に出社みたいな事が起きます なので、業務フローやビジネスモデルの見直しも併せて実施することで、出社頻度を大きく減らすことが可能になります

        • PEST分析の使い方

          はじめに 今回は、外部環境を分析するためのフレームワークであるPEST分析について説明します。 外部環境の変化を考える場合、大きく分けるとミクロ環境とマクロ環境に分けられます。 ミクロ環境は競合や顧客の変化・動向など自社の戦略やポジションなどにより変わってくるもので、ある程度コントロール可能なものです。 対して、マクロ環境は政治、経済、社会、技術などに関連するもので、世界全体、日本全体、業界全体など広い視点で発生する変化を表し、自社ではコントロールがほぼ不可能なものです。

        新規事業と人事評価

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        • 新規事業の勘所
          18本

        記事

          事業再構築補助金で活用出来るアンゾフのマトリクスの使い方

          アンゾフのマトリクスは、新規事業とは?の記事で、「既存事業とどのぐらい遠かったら新規事業なのか?」を測定するためのツールとして活用しています。 参考までに、我々が定義している「新規事業」は、以下の図の緑色の部分です。 今話題の事業再構築補助金でも、似た様な整理の仕方で再構築の分類を決めることになっています。 そこで、今回は、事業再構築補助金で活用出来るアンゾフのマトリクスの使い方をご紹介します。 事業再構築の類型 事業再構築補助金では、事業再構築の類型(分類)が5つ定義さ

          事業再構築補助金で活用出来るアンゾフのマトリクスの使い方

          新規事業の具体的な実行方法

          はじめに前回は新規事業のステップ6である「仮説検証」について投稿しました。 今回は新規事業のステップ7(最後!)である「具現化」の方法について説明していきます。 KPIを決めるステップ6まで完了していれば、仮説検証の結果を受けてブラッシュアップした仮説(=事業計画)が存在します。 そのため、KGI(=Key Goal Indicator)は自ずと決まっている状態です。 そこで、このタイミングでは、KGIを達成するために必要なKPI(=Key Performance Indi

          新規事業の具体的な実行方法

          仮説立案としての事業計画書

          はじめに前回は新規事業のステップ4である「ブラッシュアップ」について投稿しました。 今回は新規事業のステップ5である「仮説立案」の方法について説明していきます。 事業計画書としてまとめる アイデアのブラッシュアップまで完了したら、次は事業計画書としてまとめて行きます。 ただし、現時点では仮説検証前の段階のため、完成版の事業計画書では無く、事業計画書のドラフトというイメージです。 そのため、仮説検証が実施出来るぐらいの粗いレベル感の内容としてまとまっていれば大丈夫です。 なの

          仮説立案としての事業計画書

          新規事業アイデアのブラッシュアップ

          はじめに前回は新規事業のステップ3である「アイデア絞込」について投稿しました。 今回は新規事業のステップ4である「ブラッシュアップ」の方法について説明していきます。 誰の課題を解決出来そうか?この文章を読まれている方の中には「アイデアを絞り込んだけど、アイデアをどの様に事業化して行けば良いのか?」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。 まずは、そのアイデアを実行すると誰の課題を解決できるのかを考えます。 アイデアを量産する時に、「自分の課題や、皆の課題を出発点にした

          新規事業アイデアのブラッシュアップ

          アイデア量産

          はじめに前回は新規事業のステップ1である「新規事業の目的の明確化」について投稿しました。 今回は新規事業のステップ2である「アイデア量産」の方法について書いていきます。 自由に発想するのは意外と難しい 実は、何の制限も無く自由にアイデアを出すというのは、かなり難しかったりします。 突然ですが、今から数分間で新規事業のアイデアを少し考えてみてください! 何か1つでもアイデアを考えられた方は、相当優秀な人です。 また、2つ以上アイデアを考えられた方は、頭が柔軟な人か変人(いい

          アイデア量産

          新規事業のステップ

          新型コロナウイルスの影響で重要性が増す新規事業今回の新型コロナウイルスの影響で、今までの仕事の仕方を継続するのが難しくなりました。 例えば、飲食店です。ソーシャルディスタンスの確保に伴い、客席を今までよりも間引いた形での営業をしなければならないケースがあります。 この結果、これまでと同様の収益を上げるためには、「回転率が上がるメニューの提供」や「高単価(客単価向上)メニューの提供」などにビジネスモデルを転換することが求められます。 また、劇場や映画館の場合も同様です。満席の席

          新規事業のステップ

          新規事業とは?

          はじめに一言に「新規事業」と言っても、人それぞれのイメージや捉え方があると思います。 そのため、同じ内容であっても、『新規事業では無く既存事業の延長では?』と考える方と、『それは新規事業だね!』と考える方がいらっしゃると思います。 そこで、今回は、「新規事業」の考え方や定義を行っていきます。 この記事を全て読むと長いので、結論を先に書いておくと「ビジネスモデルが変化すること」が新規事業となります。 次回以降は、基本的に今回定義した新規事業の(=ビジネスモデルを変化させる)コツ

          新規事業とは?

          東京都の休業協力金

          いわゆる休業協力金(正式名称:東京都感染拡大防止協力金)の申請書類の中に「対象施設の運営にあたり、法令等が求める営業に必要な許可等を取得していることがわかる書類等」という物があります 自分の会社・店舗では何が必要なの?と、意外と知らないんじゃないかと思いました また、事前確認を依頼している専門家の中にも、何が必要なんだっけ?と忘れている人や知らない人もいるんじゃないかと思いました そこで、施設ごとに必要となる許可証などの一覧を作成しましたので、是非ご活用下さい! 基本的

          東京都の休業協力金

          勝手に新規事業#6

          前回の更新からわずか2日というスピード更新です! 第6回目の勝手に新規事業です。 6回目は、「アンデスメロン」などが有名な株式会社 サカタのタネさんです。 美味しいですよね、アンデスメロン。メロン大好きです! 知っている人も多いと思いますが、アンデスメロンの「アンデス」南米のアンデス山脈と全く関係無いんです。 「作って、売って、買って、安心ですメロン」の略で、アンデスメロンなんです。作り手さんの拘りが表れている素敵なネーミングですよね。 さて、サカタのタネさんの新規事業です

          勝手に新規事業#6

          勝手に新規事業#5

          新型コロナウイルスの拡大防止のために、外出自粛が求められています。 そのため、今までの様な対面を前提として経済活動が困難な状態が続いています。 そこで、新規事業として新しい事業を展開する、新しい販売方法を考えるなどの必要が迫られていると思います。 こんな時だからこそ、積極的に新規事業を考えましょう! 既にアパレル企業では、マスク生産という新規事業の展開が始まっています。 他の業界でも、似たような取り組みを行うことは可能です。 さて、第5回目の勝手に新規事業です。 5回目は、

          勝手に新規事業#5

          勝手に新規事業#4

          お久しぶりです。 第4回目の勝手に新規事業です。 補助金対応やコラムの執筆などがあり、勝手に新規事業の更新が遅くなりました。 4回目は、魚などの冷蔵・冷凍保管、スーパーなどでの魚の加工品(練物、アジフライなどの総菜など)製造を行っている、株式会社 ホウスイさんです。 ホウスイさんの様に親子上場をしている会社さんの場合、気にすべきポイントがいくつかあり、実現可能な新規事業の内容が制限されるケースがあります。 これらも考慮して、新規事業を考えてみました。 考え方や新規事業のタ

          勝手に新規事業#4

          勝手に新規事業#3

          第3回目の勝手に新規事業です! 3回目は、おさかなハンバーグがとても美味しい、マルハニチロ 株式会社さんです。 このおさかなハンバーグ、他に無いユニークな商品ですよね! どんな新規事業を考えたか?は、添付のPDFを見て下さい! マルハとニチロが合併して出来た会社なので、商品ラインがとても広いです。 そのため、意外と既存事業の延長の様な感じとなり、新規事業を考えるのが大変でした。。。 なので、今回は、より具体的に踏み込んで書いてみました。 考え方や新規事業のタネはご自由にご

          勝手に新規事業#3