士業のリモート対応

昨日、士業のリモート対応ってどうしたら良いの?
と言う様なツイートに、端的に言うと

「分業!!」

ってリプをしたところ、

「書類問題が…😢」

って返信が来て、日本のDXは道のりが遠いなぁと感じたので、
リモート対応の流れを図解してみました

リモート対応

確かに、IT化だけだと、書類問題(特に原本性が必要な物)が解決出来ないので、誰か1人は毎日会社に出社みたいな事が起きます
なので、業務フローやビジネスモデルの見直しも併せて実施することで、出社頻度を大きく減らすことが可能になります
極論的に曲解して言うと、IT化とDXの違いはここがポイントです!
(極論であって誤解を招く可能性があるので、もう少し丁寧に言うと、「業務・組織・プロセス・文化の変革により競争上の優位性を確立すること」です
上の図のフローに変革したからと言って、競争上の優位性が確立出来るか?って言うとそこまででは無いので、上の図解もIT化に近いです)

脱線しましたが、本題に戻ります
士業のリモート対応可否を分ける大きなポイントは、①です
士業の方って、基本的に親切(臆病?)なので、原本性や書類の担保を士業側で実施するケースが多いと思います
なので、今までの業務の流れだと「とりあえず、書類一式を送って下さい!確認後、不足や不備があればご連絡するので、ご対応お願いします!」からスタートすると思います
しかし、ここから仕事をスタートすると、リモート対応がメチャクチャ大変です!!(自宅兼事務所の方であれば、ここから仕事をスタートしてもリモート対応可能ですが...笑)

リモート対応をするためには、この「原本性や書類の担保」を顧客側で実施して貰うorビデオ会議/テレビ通話で、一緒に担保するという変革をします
具体的には、「書類をカメラに映して下さい! ここ間違っているので、この様に訂正して下さい! 印影が不鮮明なので、訂正印を押して、横(下)に再度押印して下さい!」と言う感じで、対面でやる様なやり取りをビデオ会議でやります
なお、お客さんのITリテラシーが高い場合は、書類を写メorPDFで送って貰い、メール等のテキストベースでお願いすることで、原本性や書類の担保の問題が解決します
テキストで完結出来るので、ITリテラシーの高いお客さんには感謝しか無いです(o*。_。)oペコッ

この①がリモートで終わったら、後は、原本を送って頂くのと並行して、写メやPDF等をメールで送って貰います
後は、メールやオンラインストレージ(Googleドライブ/OneDrive/Dropbox等)を活用して、ガンガン書類作成を進めます
書類作成が完了したら、最後は諦めの出社です...😢
事務所に届いているはずの原本と共に、作成した書類を印刷して、郵送or持参して完了です

こうすることで、現地調査の必要が無く、書類作成だけで完結する仕事であれば、出社を1回に減らせます
また、申請タイミングを合わせられる場合は、複数のお客さんの対応を、出社するタイミングに合わせてまとめて実施します
これで、出社回数or出社人数を、大幅に減らすことが可能になります

因みに、士業のリモート対応と書いていますが、中堅・大手企業のオフィスワーカー(営業事務、経理・経企、人事、総務等)でも、同じ方法でリモート対応が可能になります
一方で、同じオフィスワーカーでも、研究開発や、商品開発等の様に、「施設」が必要だったり、物理的な「物」を扱う必要があったりする場合は、リモート対応は難しいです

リモートワークが増える参考になれば幸いです!


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