MRKN0424のコピー

沖縄と言えば、海ぶどう、ゴーヤーチャンプルー、ソーキそばなどなど、食べ物ばかりが浮かんでくる食いしん坊な私。
なんていいつつ、食にはあまりこだわりがなかったりするのだ。
これまでも海外のネコを中心に撮影しながら放浪していても、特に現地の食べ物に執着はなく、ただひたすらに街を歩いてそこで暮らす人とネコたちの生活を垣間見るために歩き続けるだけ。
ヨーロッパでは物価が高いから、パンを買ってヨーグルトをつけて食べたり、ユースホステル近くのスーパーで惣菜とパンを食べたりなど、いろいろ回っていたのに残念なことに有名な食べ物を食べた記憶があまりないのだ。

今思えば残念ではあるけれど、最低限の食事をしながらもいろいろな国や町を訪れて見て歩くのがメインだったから、それはそれでいいかなあ。
これまで訪れた国の数もいまいちわからないけれど、たぶん23カ国くらい。国はそれほど多くないけれど、地図を見ながらネコがいそうなところを狙って、町から町へ旅をしていたので、訪れた町の数はなかなか多いとは思うのだ。
以前雑誌でネコと旅のフォトエッセイを連載していたとき、ふと数を数えて見たら、10年前くらいで260以上の町を訪れて撮影をしていて、自分的には多いなあと驚いたのを覚えいている。

で、今回の写真は、沖縄である。

沖縄といえば、シーサーさあ〜。
というわけで、このとき沖縄で撮影したネコ写真は、シーサーとネコの共演である。
まずは、那覇から奥武島へ車で移動。
島好きな私は、沖縄という島に来ても、その周辺の島を探すという荒技を披露して見せた。

この島は那覇から南東にあり、島だけど橋で渡ることができるのだ。
この島の名物は、天ぷらだそうだ。
有名な天ぷら店があるらしいのだが、並ぶのが好きではない私は、その横のあまりお客さんがいないところに行くという、卑屈な性格である。

お昼過ぎに島に着いたので、まずは市場のようなところへ行って、食事である。実は、福岡から那覇に到着して、そのままやってきたので、お腹がペコペコだったのだ。
いくつかの魚屋さんが並ぶ建物を歩いて、おばちゃんたちと話をかわしながらどの店がいいか吟味。

そこで食べた海鮮丼がこれ! お値打ち価格で500円!
これほどまでに豪華な500円海鮮丼ははじめてなのだ!

分け前をよこせと近寄ってくるけれど、心を鬼にしてあげないのだ。

しかも大好きな海ぶどうもあるのがうれしいのだ。
おいしくいただいて、あとはおばちゃんたちにネコがいる場所を聞いて、ひたすら歩き続けること3時間。
ネコはあんまりいないのね。

おやつで島の名物天ぷらをいただくことに。

魚の天ぷら(ニンニクが効いてておいしかった)。

海ぶどうの天ぷら。おいしかったけど、海ぶどう感はなかった。

いかんいかん。
これだと沖縄食べ歩きエッセイになってしまう。

沖縄の家の玄関口には、大抵の場合シーサーが置いてある。
屋根にも守り神として置いてあるのだが、この玄関口や屋根のシーサーはネコの休憩場所に合いそうなので、ひたすらこのシチュエーションでネコを探し続けたのだ。

もう無理かなあと、日が沈み始める時間になった頃、ついにそのときが来たのだ!
夕焼けがきれいに見える、ゴールデンアワー(私は日が沈んでからの5分だと思っている)の少し前、私にネコとシーサーのゴールデンアワーがやってきたのだ!

それがこの最初の1枚である。
シーサーの置物の横に、生きている生シーサーとして、ネコが家を守っている姿を見ることができて、モリケン感激!

あとは夕焼けを楽しんで、ホクホク気分で那覇の宿へ帰るのだった。

余談だけど、沖縄の人気ハンバーガーショップ「A&W(エンダーというらしい)」にも行ってみたかったので、夜はこくさい通りで初エンダー!

ルートビアとのセット。このルートビアがおかわり自由と聞いていたので、がんばって2杯いただいたのだ。
実は、はじめての海外旅行でヨーロッパのベルギーに行ったのだが、マレーシア航空利用で、クアラルンプールでトランジットだったので、このときに空港で「ビールを飲みたいなあ」と、「ROOT BEER」と書いてあったので、これをルートビアを飲んだことがあるのだ。
このときはビールと思ってたら、薬品のような匂いがしておいしくなかったなあ。お酒にしては甘いと、海外はすごいなあと驚いていたものである。

そんなほろ苦い旅の思い出は、また旅の話で紹介していこうと思うのだ。

久しぶりのエッセイは、ちょっと真面目な感じになったけど、ああそうだ、私は真面目な性格が売りだったと思い出したのでした。

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ブライダルカメラマン&猫写真家のモリケンこと森永健一。 ネコ写真集「あきらめニャければうまくいく」(電波社)より発売中!エキサイトニュース、えんウチ、しらべぇにも取りあげられました。 東京カメラ部写真展4回入選。 ネコフォトエッセイも連載していました。