森川山歩@Riverside afternoon

森や川、山を歩く作家。エッセイや掌編小説を書いています。秋冬はもっぱらハイキング。コー…

森川山歩@Riverside afternoon

森や川、山を歩く作家。エッセイや掌編小説を書いています。秋冬はもっぱらハイキング。コーヒー(特に深煎り)とスピリッツ(特にジン)、リキュール(特に香草系)をこよなく愛する。

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【自己紹介】森や川や山を歩くことが好きなライターです。

タイトル書いて、 「自己紹介に書くことが終わっちゃった」 と感じるくらい、こんな人です。 森や川や山を歩くことが好きな、ライターです。 ライターといっても、書くことを生業にしているほどでもなく、会社員やっています。 ペンネーム森川山歩の由来先述した通り、森や川や山を歩くことが好きで、ふと好きなものを漢字で並べてみて悪くないと感じて、そのままペンネームにしています。 森を歩くのが好きです。緩いアップダウンがある森の中を遊歩道を歩くことが好きです。小川が流れる遊歩道が特に

    • 桜祭りの露店はいずこへ

      新型コロナウイルスが5類へ移行になって初の地元の桜まつりで、異様な光景を目にした。 地元には大きな桜並木がある。川沿いに作られた桜並木で、近くには城の天守閣も見える場所だ。 桜が咲くころになると川沿いに露店が並んだ。焼きそばやりんご飴といった食べ物やお面売りや射撃などの、昔ながらの露店が立ち並び、店主の元気な声が桜の下に響いていた。淡い桜に反したカラフルな露店の色合いで、いっそう桜がやさしく見えていた。 さすがに新型コロナウイルス感染が広がっていた時分は、桜祭りの開催が

      • 週末モーニング難民になります

        おそらく80年代か90年代はじめのころのアメリカ映画だったと思う。朝のダイナー(アメリカの簡易食堂)でウエイトレスが常連客に「いつものでいい?○○と○○ね」と確認してオーダーをメモする。メモしながら常連客と二言三言話をする。そんなシーンを含む映画だった。 地元スーパーの駐車場敷地内に喫茶店がある。山小屋のような佇まいだ。朝7時からオープンし、昼前までは、コーヒーを注文するとトーストとゆで卵がサービスで付いた。いわゆるモーニングである。追加料金を払えば、サラダを追加できたり、

        • 【編集後記】山をゆっくり歩く「ヴィパッサナー瞑想法」

          Webサイト「Riverside afternoon」に、エッセイを久しぶりに掲載しました。 山の紅葉が終わったころから近くの低山を歩き始めました。以前こちらnoteに書きましたヴィパッサナー瞑想法。私の場合は歩行による瞑想になります。そのことを改めて実行し、確信して書いたものです。 歩行することも瞑想ですが、書くことも私には瞑想です。

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        【自己紹介】森や川や山を歩くことが好きなライターです。

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        • Webライターを目指して
          2本

        記事

          「テロワール」と「ガストロノミー」

          年の瀬に見つけた言葉、「テロワール」。 先の投稿で書いたワイン専門店の店主、このことを言ってたんだ。 それと、「ガストロノミー」 地理があって、そこに歴史は生まれる。川があり、集落ができ、農耕が始まり、ムラが形成される。そこに文化や経済、産業が産まれる。 地理は、その場所によって様々。川の上流の鉱物によって、河川の水質が変わり、川沿いの植物が変わる。それを食べる生物も変わる。 地理によって、人が集まる。地理によって、土壌が育まれ、その土壌にあった植物が作られる。

          「テロワール」と「ガストロノミー」

          ワイン。それは、ボトルに詰まったストーリー。

          以前暮らしていたところの近くに、行きつけのワイン専門店があった。その店はこちらの要望にあうワインを勧めてくれたが、その薦め方が非常に興味深かった。 そのお店のワインが並ぶ棚の横に、ヨーロッパの立体地図が掛かっていた。ヨーロッパ産のワインを薦めてくれるときはいつもその地図を使って、そのワインがどの国のどの地域で作られているかを教えてくれた。 そこの地質や地形、日照状況で、どの品種のブドウがどのように栽培されているか。どのようなブドウが栽培され、どのように加工されるか。ワイン

          ワイン。それは、ボトルに詰まったストーリー。

          30余年続く同窓会

          同窓会といってもメンバーは2人。大学時代の友人Kとだ。 Kとは大学で同じ学部同じ専攻、お互いひとり暮らししているときも近所だった。Kは部活に、僕は波乗りに熱中した大学時代だった。 大学時代は集まって酒を飲むことはあまりなかった。Kは部活のメンバーと飲むことが多く、それ以外ではあまり飲みたがらない。僕も、家でゆっくりジンソーダを自分で作って飲む程度だった。 就職した会社も近かったので、週末の仕事後にたまに飲みにいった。行くのは居酒屋がほとんど。ビールと唐揚げ、ポテトフライ

          エッセイのなかの「序破急」

          新潮社運営のオンライン教養講座「本の学校」で、編集者の森重良太氏の「600字からはじめる初めてのエッセイ講座」を受講した。そこで出てきた「序破急」という言葉に感銘を受けた。 序破急とは舞楽の3部構成を指す。序は曲の導入部分で無拍子、破は曲の中心部分でゆるやかな拍子、急は最終部で急速な拍子を表す。猿楽を大成したとされる世阿弥は著書「風姿花伝」の中で、序破急はすべての物事にあると説いている。 序破急をはじめとする三部構成は、演劇や映画の世界でも国内外問わず広く取り入れられてい

          エッセイのなかの「序破急」

          「あ、このことはネタになるな。ネタにしたいな。」と思ったときに手許にメモ帳とペンがないときの、残念でした感(絶望感ってほどでもない)。

          「あ、このことはネタになるな。ネタにしたいな。」と思ったときに手許にメモ帳とペンがないときの、残念でした感(絶望感ってほどでもない)。

          書くこと。それは心の整理整頓。

          書くこと。それは、心の整理整頓。 「整理整頓」をキーワードにして文章を書く機会があった。年末が近づき、大掃除のシーズンだなあとキーワードを眺めながら考えた。 「整理整頓」は苦手である。だから、極力散らからないようにしている。 物があるから散らかる。だから、あまり物を置かないようにしている。 そんなこんなで、今ではだいぶ身の回りがすっきりしている(ほうだ)。 「整理整頓」という、無意識にやっていることをいざ文章にしてみると、「整理整頓」そのものだけでなく、それを書いている

          書くこと。それは心の整理整頓。

          小学生とPPDAC

          ライターめざす小生ですが、仕事は真逆(?)のシステム関係。といっても、バリバリの開発・構築からは卒業して、今は保守メンバーの教育やそのための資料作成に明け暮れる毎日です(あれこれ書くこともあり、これがきっかけでライター目指し始めた説もあります)。 リスキリングって言葉を、ちまたでよく耳にする昨今です。私も興味本位で久しぶりにプログラミング言語の本を読みました。 かつてプログラミングをやっていたので、変数やオブジェクト、クラスといった、出てくる言葉に懐かしさを感じつつ読み進

          子曰く、「やればできる。だからやってみる。」

          クラウドソーシングサイトでライティングの案件をみるたびに、肩を落とします。 「美容について2,000文字程度で」 か、書けない・・・となる。 なにか文章を書くときは2つの始め方がある。両方とも自発的に書くのだが、 「これ、書こう!」と始めるときと、 「ちょっくら、このネタで書いてみるか」と始めるとき。 「これ、書こう!」って時は、ガンガンに書ける。書いている最中、頭の中ではQueenの代表曲"Don't stop me now."がループ再生。 「ちょっくら、このネ

          子曰く、「やればできる。だからやってみる。」

          ヴィパッサナー瞑想、はじめてました

          先に投稿した、「歩く。書く。ウェルビーイングのために。」 noteのお題「#ウェルビーイングのためにwith ベネッセ ウェルビーイングLab」に参加したものです。 投稿したあと、他のクリエイターさんたちの記事を読んでいて、 ヴィパッサナー瞑想 という言葉を見つけました。 何じゃらホイと、調べていて驚愕! 自分、これっぽいこと、やってる!!! なかでも特に、歩くヴィパッサナー実践法。 ウェルビーイングについての記事でも、近くの低山をよく歩くと書いた。 歩き方

          ヴィパッサナー瞑想、はじめてました

          歩く。書く。ウェルビーイングのために。

          #ウェルビーイングのために 本職はシステム系。それも100%在宅勤務。企業勤めではあるが。 一日中パソコンと睨めっこ。仕事の会話はオンラインツールで。カメラはほとんど使わない、いわゆる通話のみで画面を共有するだけ。 自分で選んだワークスタイルなので文句もない。 ひとりで黙々と作業することは好きだ。以前やったストリングスファインダーでも、個人プレーを好むと言われて、納得した。 さすがにずっと家でパソコンと睨めっこってのは、閉塞感があるので、自分が生活に取り入れてること

          歩く。書く。ウェルビーイングのために。

          「校閲」「校正」が性に合っているのかも

          文章を書くようになって、改めて日本語が好きになった。 そもそも、母国語であり、常日頃からあたりまえのように、今もこうして使っている日本語を、「好きになる」というのは、おこがましいかもしれない。 先日、ドライブがてら、いつもの本屋さんに行った。街と田圃のちょうど境にある、一階建てでとても広い本屋さんだ。 入ってすぐの新刊コーナー。いつもほぼ通り過ぎるコーナー。その日もそうするはずだった。しかし、一冊の本の表紙の言葉に目に入り、気がつくと立ち止まり、その本を手にしていた。

          「校閲」「校正」が性に合っているのかも

          #言の葉いとをかし。「伝わるように」書くってこと。

          「エッセイとは。」 「随筆とは。」 そんなことを考えながらGoogleして見つけた記事。 (2ページからは有料会員のみでした涙) 受験生向けの、「随筆文をどう読み解くか」についての記事のようです。1ページ目にアンダーライン付きで書かれた文に、膝をたたきました。 「筆者が何についてどう感じたか、考えたかをつかむ」 このことは受験生が受験問題を解くためだけでなく、読み手すべてに言えること。なぜなら書き手は「ああ、これは受験生向けの文だから、わしが何についてどう感じたか考

          #言の葉いとをかし。「伝わるように」書くってこと。