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あなたの隣のインド人

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2023年に世界最大の人口になると言われているインド。 あなたもなんらかの理由でインド人と 付き合っているかもしれません。 仕事で、お客様で、学校の親御さんとして、お隣さんとして…
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空気を読まないインド人#2(自分で考える)

空気を読まないインド人#2(自分で考える)

空気を読まないインド人。
周りのことは気にせず、
自分が良いと思うことを堂々とやることが、
ひいては周囲をよくする、という発想です。
日本人と最も違うところは、
「人と違うことはCoolだ」という考え方です。
人と違うことは恥ずかしい、マズいことではなく、
人と同じことをすることが恥ずかしい。

標準化、ルーティンは機械がやること、
マニュアルに従う仕事は、
まったくもって魅力がないし、
マニュア

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インド人と娯楽#1(とにかくダベる)

インド人と娯楽#1(とにかくダベる)

日本は趣味も娯楽も多種多様ですが、
インド人に人気の娯楽はなんでしょう。

やはりというか、基本は、、
とにかくしゃべること。
日頃からしょっちゅう、集まっては、
とにかくしゃべる。仕事のことから、
家族のことから、日々のニュースから、
プライベートから、政治も、何から何でも。

仕事中にも、午前と午後に1回ずつ、
チャイタイムがありまして、
オフィスボーイが社員1人1人にチャイを
持ってきます。

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Noと言わないインド人

Noと言わないインド人

インド人と会話をしていて、
気をつけないといけないこと。
それは、インド人は特に頼みごと、
依頼ごとに対して、「No」と言わないのです。

インド人は相手が答えてほしい答えを
返すことが正しい、という考え方が
根底にあるのか、相手にとって良い答えを
とりあえず返すところがあります。
日本人には、それがありがた迷惑で、
よっぽど「No」と言ってほしいのですが。。

インド人に道を聞いたとします。

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インド人とパーソナルスペース

インド人とパーソナルスペース

インドで暮らしていた時に思うこと。
人と人の距離が近い。ググッと近い。

街中だと、本当にピタッと人が真後ろにつくので、
そんなに接近しないでほしいんですけど、、
満員電車じゃあるまいし、、と思うわけです。

街中で人ごみの中を歩いていると、
いきなり、トントンと肩を叩かれて、
ちょっとギョッとして、誰か知り合いか?と
振り返ると全然知らないインド人の
オジサン、オバサンだったりして、
早く行きた

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インド人と言えばジュガード

インド人と言えばジュガード

突然ですが、「ジュガード精神」という言葉、
ご存知でしょうか?
「ジュガード」とか「ジュガール」とも言います。
これを読んで、面白いと思った方は
ググって頂ければと思いますが
「混沌とした状況の中で、少ない資源や動力で
物事を解決すること」、
まさに、カオスのインドの中で、
足りないもの、手に入らないものばかりの中で
生きていく知恵ですね。
インド人は何かと工夫をしたことを
「ジュガード」と呼ぶと

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インド人と食事#4(コース料理)

インド人と食事#4(コース料理)

インド料理のコース料理ってどんなものでしょう。
インド料理でも、前菜があり、メインがあり、
デザートで締めます。
同じじゃん、ええ、同じなのですが、
果たして何が出てくるのか、です。

これがグリーンサラダです。
これはかなり高級なサラダですね。
え、どこがグリーンかって?
植物だからいいのでは・・
普通のお店だと、ムラサキタマネギだけとか、
タマネギとキュウリだけ、ってことも多いですね。
もちろ

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インド人と食事#2(なんでもマサラ)

インド人と食事#2(なんでもマサラ)

インドの食事はカレー。
ですが、よくご存知の通り、インド人は
自分たちが食べているものを
「カレー」だとは思っていません。
「マサラ」で味付けをしたいろいろな食べ物、
でしかないのです。
その意味で、
「インド人は毎日カレーを食べている」、
というのは、確かにウソではありません。
「カレー」=「マサラが入った食べ物」
だと間違いなくそうです。

「マサラ」ですが、日本語にすると香辛料、
または、ス

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インド人と食事#1(ベジマーク)

インド人と食事#1(ベジマーク)

インド人の食事といえば、カレーですが、、
カレーの解説の前に、ということで、
インド人に欠かせないこのマークを。

インド人の方は、ベジタリアンが多く、
ベジかノンベジか、見分けることが必須なのです。
上の写真は、日清さんがインドで出している
カップ麺ですが、分かりますでしょうか。
上は動物性の食材が入っている「ノンベジ」、
下は入っていない「ベジ」でして、
それが分かるように「ベジマーク」が

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インド人と数字#2(数字も変わる)

インド人と数字#2(数字も変わる)

前回の通り、9がインドでは縁起の良い、
完全数なのですが、逆に縁起の悪い数は
あるのでしょうか。
日本だと、死に通じる、ということで、
4は縁起がよくない、
欧米だと、同じように13は、、
とありますが、インドではこれといって
縁起の悪い数はなさそうです。

ただ、結婚式などのご祝儀は、
やはり2で割れない方がいい、とか、
ピッタリの数はあまり良くない、など
あるようで、11 とか、21、51

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インド人と数字#1(9がよい)

インド人と数字#1(9がよい)

10年ほど前でしょうか、インド人の数学が
ブームになったことがありました。
掛け算を日本以上に記憶してスラスラと暗算で、
2桁×2桁の計算はすべて覚えている?!
と言うことで、盛り上がりましたが、
実際には、インドの小学校で覚えるのは
19×19までのようです。
それでも日本の4倍以上ですから、、
すごいですね。

インド人は何かと記憶力がいい、という話を
以前の「インド人の仕事#5(メモは取らな

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インド人とカースト#2(日本人として)

インド人とカースト#2(日本人として)

前回、結局、大多数のインド人にとって、
カースト制度は職業制度であると説明しました。
肝心の、日本人にとってカーストを
どう捉えていけばよいか、
ということですが、正直なところ、
ほぼ、気にしなくてもよい、
または、気にしても仕方ないので
考えなくてもよい、と思います。

実際のところ、インド人にとっては
どうなのか、はあるのかもしれませんが、
あったとしても、それほど意味の
あるものではありませ

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インド人とカースト#1(概論)

インド人とカースト#1(概論)

日本人は、インドのカースト制度について、
興味がある人が多いと思います。
昔のインドの紹介本として、名高い
「河童が覗いたインド」や、
社会の教科書などで取り上げられて
いるからでしょう。
確かにインド社会の社会問題として、
公正な社会を望む方にとっては
大きな問題でしょう。
私もその話にも関心がありますが、
ここでは、それはインド自身の話であって、
あくまで、日本人と付き合う上でのカースト、

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インド人と美的センス#2(色彩)

インド人と美的センス#2(色彩)

インド人の色彩感覚は、、とにかく極彩色が好き!
につきます。
アースカラーとかナチュラルカラーをよいと
思うことはあまりないようで、
「侘び寂び」なんてもっての外です。
私も、成田空港でインドの幹部の方向けの
お土産を探していた時に、
なかなか立派な漆器や陶器を見ていたのですが、
店員の方から、「インドの方はまず買いませんし、
見向きもしないですね。」と聞いて、
やはりと・・・。

では、何色が好

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インド人と美的センス#1(形)

インド人と美的センス#1(形)

日本とインド人の感覚の違いは
多々あるわけですが、
美しいとか整っている、という「美的センス」が
とりわけ違うな、と感じます。
例えば、、もちろん物にもよりますが、
きちんと並んでいる、という感覚がこれです。

とにかくピラミッドのように三角に積む、
というか、上がとがっている、
というのが、インド人にとって
きちんと並んでいる状態なのでしょう。
ホテルや部屋のベッドメイキングでも、
クッションは

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