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インド人と美的センス#2(色彩)

インド人の色彩感覚は、、とにかく極彩色が好き!
につきます。
アースカラーとかナチュラルカラーをよいと
思うことはあまりないようで、
「侘び寂び」なんてもっての外です。
私も、成田空港でインドの幹部の方向けの
お土産を探していた時に、
なかなか立派な漆器や陶器を見ていたのですが、
店員の方から、「インドの方はまず買いませんし、
見向きもしないですね。」と聞いて、
やはりと・・・。

では、何色が好きなのでしょう。
極彩色と書きましたが、
突き抜けるような濃い水色と
赤、オレンジ、黄色で、特に暖色系。
それから何より、ゴールド!

装飾品でも、インド人の金好きは非常に強く、
インドの外貨流出の大きな原因の一つにも
なっています。
贈り物も、貯蓄代わりにも、とにかく金。
天災や戦争があっても、自国通貨が紙切れに
なっても、通貨封鎖になっても問題がなく、
装飾品にすれば持ち運びもできる。
そんなこともあって、装飾品の金ももちろん、
色としての金もとても好きです。

逆に、まったく人気がない、というか、
不吉とまで思われているのが「黒」。
これは気をつけましょう。
特に食べ物で黒いものを食べるなんて、
まずありえない、という感じなので、
インドで現地人向けにも出す寿司もこうです。

分かりますでしょうか、海苔は裏巻きで、
外側にマグロだったり、サーモン、
キュウリだったり。
黒い海苔を外側に見せることはないのです。

普通のボールペンでもインドで使われるのは
青です。黒のペンはほとんどありません。
青以外はあまり使われない、といっても
過言ではないです。
日本からバラまきのお土産として、
ボールペンを持っていくことがありますが、
(ジェットストリームなど、書き味の良いペンは
インド人にも人気があります)
ペンの色は必ず青!です。

ちなみにですが、、インドではヒンドゥー教の
神様のシヴァとかビシュヌなどの絵や銅像は
濃い水色で描かれていますが、
これは南インドの方々の浅黒い肌の色を
水色で表現していると言われています。

ということで、インドで好まれる色の
特徴が分かりましたでしょうか。
ド派手なビビッドな色とゴールド、
そして黒は使わない、これに注意です。

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