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大手メーカ系情報系子会社に勤務し、インド・デリーに3年間滞在経験を持つ中小企業診断士。…

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大手メーカ系情報系子会社に勤務し、インド・デリーに3年間滞在経験を持つ中小企業診断士。3年間つぶさに見てきたインドでの体験を周りの人たちに活かすことができないか奮闘中。

マガジン

  • あなたの隣のインド人

    2023年に世界最大の人口になると言われているインド。 あなたもなんらかの理由でインド人と 付き合っているかもしれません。 仕事で、お客様で、学校の親御さんとして、お隣さんとして。 いや、今はなくても、今後きっとなることがあるでしょう。 3年間インドで暮らし、インドでの仕事や生活を 経験してきたITエンジニア 兼 中小企業診断士が、 インド人とうまく付き合っていくヒントをお届けします。

  • インド料理店探訪

    インド滞在歴3年の筆者がお送りするインド料理店紹介です。有名店から普通のお店まで、備忘録的に書き留めておきます。

最近の記事

インド人と天気

インドには季節が3つあり、 Hot summer、 Hotter summer、 Hottest summer だ、 何てことを言いますが、 実際には、季節風(モンスーン)で、 雨季と乾季、そして少しの冬、 って感じでしょうか。 南インドは冬すらないですが。 モンスーンが農業にとって とにかく大事だったり、 やはり暑さが厳しいこともあり、 インド人は雨が降ると 「いい天気だね!」と言います。 あらら、今日は雨が結構降ってるなぁ、 なんて思っていると、 「今日はいい天気だから

    • インド人と数学

      10年ほど前でしょうか、、 インド式数学がはやりましたね。 インド人は2桁の掛け算まで全部暗記している、 だから、インド人の数学能力は非常に高い、 というものですが、 果たして本当なんでしょうか。 正直なところ、それほどでも、、と思います。 正確には2桁の掛け算を全部記憶している のではなく、地域や学校によるのでしょうが、 15×15までだったり、19×19までだったり するようです。 日本の九九より多くはありますが。 数学のノーベル賞と呼ばれる、 フィールズ賞を見ても、2

      • インド人の英語#7(独自性)

        インド人の英語の難しさを何度か 書いてきましたが、 面白い話を見つけました。 「インド人は誰から英語を習っているのか?」 です。 そもそもインド人にとって、英語とは、 との話からになりますが、 インドは言語州である、という話をしました。 インドでは使用されている言語が 多いことはご存知だと思いますが、 州が変われば言語が変わる、ということで、 国内でちょっと転勤でもすれば、 ローカルの言語が変わってしまうのです。 結婚して親戚が増えれば、それで 使われる言語も増える、とな

        • 空気を読まないインド人#2(自分で考える)

          空気を読まないインド人。 周りのことは気にせず、 自分が良いと思うことを堂々とやることが、 ひいては周囲をよくする、という発想です。 日本人と最も違うところは、 「人と違うことはCoolだ」という考え方です。 人と違うことは恥ずかしい、マズいことではなく、 人と同じことをすることが恥ずかしい。 標準化、ルーティンは機械がやること、 マニュアルに従う仕事は、 まったくもって魅力がないし、 マニュアル通りにする仕事は誇りも持てない。 店員やオペレーター、作業工など。 なので、一

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        • あなたの隣のインド人
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        記事

          空気を読まないインド人#1(交通ルール)

          タイトル通りですが、日本は空気を読む、 周囲に気を遣うのが当たり前。 インド人はもちろん空気など読みません。 それは、いわゆるキリスト教、 イスラム教など、一神教の信者として、 人間同士の関係よりも、 神の前では神と自分の一対一であり、 それが人間より何よりも重要、ということで、 人間関係を重要視しない、というのとは、 ちょっと訳が違いそうです。 何というか、自分の頭で判断して、 自分がいいと思うことを、それぞれが 行動することが、結果的に、 社会全体を良くすることになる

          空気を読まないインド人#1(交通ルール)

          インド人と価格

          インフレ率が高いインド。 モノの値段が徐々に上がっていくわけですが、 このモノの値段で、インドにいて、 おや? と思うこと。 空港の中や、ほんの一部の最新のスーパーで なければ値札がないことです。 洋服や家電など、高いものには値札が ついていることもありますが、 ほとんどは、商品自体に値札はなく、 商品が置いている棚にも値段は書いていません。 それでも、もちろん値段がすべて 決まっているわけですから、 一体どうなっているのでしょう? まさか全部覚えているわけではないですよね。

          インド人と価格

          インド人とタマネギ価格

          世界的にインフレ対策が焦眉の急となっていますが、 インドももちろん例外ではありません。 これは2015年ごろではありますが、 住宅ローンが「たったの月利0.9%!」とあります。 年利ではなくて、月利です。 単利で考えても、月利0.9%で年利 10.8%! これは変動金利だと1%を切るのも当たり前、の 日本とは大きな違いがありますね。 インフレ率が非常に高いことの 裏返しなわけです。 日本もインフレが意識されて来ましたが、 元々インフレ率が高いインドでは、 以前ご紹介した、イ

          インド人とタマネギ価格

          インドと地域性#2(北と南)

          前回のおさらいですが、 インドは人口10億人を超える大国で、 言語も民族も多様です。 そのため、主に言語の観点で州を分けています。 言語州、ですね。 そして歴史的にも、インドを統一した王朝は 存在しておらず、イギリス植民地としてのインド、 しかありませんでした。 なので、インドという統一した感覚も 独立してからのでつい最近、ってことですね。 特に経済的にも人口も多い、 南インドのドラヴィダ系(タミル・カンナダ)の 方と、北インドのパンジャブ系では、 気候風土も違い、趣向も違

          インドと地域性#2(北と南)

          インド人と地域性#1(言語州)

          インドは28の州と、首都のデリーや 一部の地域の直轄地で構成されています。 人口が最大のウッタルプラデーシュ州では なんと人口2億人もおり、既に1つの国の規模が あったり、逆にインド北東部のミャンマーに 接する地域の州は 100万人程度の人口しかいません。 これは人々が普段使っている言語を基準に 州を分割したためで、言語州ともいわれます。 国の公用語と、州の公用語があり、 憲法に指定された公用としての言語が22もある! という巨大な国で、 イギリスの植民地時代までは国とし

          インド人と地域性#1(言語州)

          インド人と娯楽#5(IPLはすごい)

          インド人が大好きなクリケットですが、 とりわけ人気があるのが IPL Indian Premier League です。 インド各地に本拠地がある10チームで行われ、 世界各国のスター選手が集まります。 毎年、3月後半~5月後半の2ヶ月で開催されます。 IPLでの年棒(といっても2か月ほどですが)は スター選手で2億円から3億円、その他、 CMや広告収入などを入れると 20億円を超えると言われています。 まさに、インディアンドリーム、ですね。 IPLでいろいろと面白いのが

          インド人と娯楽#5(IPLはすごい)

          インド人と娯楽#4(クリケット)

          インド人に人気のあるスポーツ、 それは、ずばり!「クリケット」です。 ピッチャーがボールを投げ、 バッターが打つ、ところから、なんとなく 野球のようでもありますが、 一体どのようなスポーツでしょう?? 細かいルールはこちらに譲りまして、 面白いところを野球との比較で何点か。 ・ファールがないので360度どこに打ってもよい。 後ろに打つと効果的。 ・ピッチャーはウイケットを倒しに来るので、 バッターは倒されないように守っている、 と見ると、なるほどと思う時が多い。 ・バッタ

          インド人と娯楽#4(クリケット)

          インド人と娯楽#3(もっとボリウッド)

          エンターテイメントの中心、芸能界の中心の ボリウッドですが、数多くのスターがいます。 まずは、3カーンこと、 シャールク・カーン、アーミル・カーン、 サルマン・カーン。 日本はヤクルト村上選手の三冠が話題ですが、 インドの3カーンも知っておきましょう。 ボリウッドの3大スターで、盟友の3人。 シャールクは、SRKとも言われ、 数々の大ヒット作に出演し、 欧米(特にドイツ)でも人気があります。 いわゆるイケメンの大スターで、 エンターテイメント事業にも幅広く 投資をしている側

          インド人と娯楽#3(もっとボリウッド)

          インド人と娯楽#2(やっぱりボリウッド)

          インド人の娯楽といったら、やっぱり映画。 インド各地で様々な映画が作られていますが、 とりわけ、インド中部のムンバイで製作される ヒンディー語のインド映画をボリウッドといい、 とりわけ人気があります。 ムンバイはもともとBombay(ボンベイ)と 呼ばれていましたが、 現地語に改編する動きでムンバイとなりました。 ということで、旧都市名の Bombay の映画で、 Bollywood です。 ちなみに、2015年に公開され、日本でも そこそこ話題となった「バーフバリ」は、

          インド人と娯楽#2(やっぱりボリウッド)

          インド人と娯楽#1(とにかくダベる)

          日本は趣味も娯楽も多種多様ですが、 インド人に人気の娯楽はなんでしょう。 やはりというか、基本は、、 とにかくしゃべること。 日頃からしょっちゅう、集まっては、 とにかくしゃべる。仕事のことから、 家族のことから、日々のニュースから、 プライベートから、政治も、何から何でも。 仕事中にも、午前と午後に1回ずつ、 チャイタイムがありまして、 オフィスボーイが社員1人1人にチャイを 持ってきます。 チャイを片手に、めいめい集まって ひとしきりしゃべります。 「たまには、外でチ

          インド人と娯楽#1(とにかくダベる)

          Noと言わないインド人

          インド人と会話をしていて、 気をつけないといけないこと。 それは、インド人は特に頼みごと、 依頼ごとに対して、「No」と言わないのです。 インド人は相手が答えてほしい答えを 返すことが正しい、という考え方が 根底にあるのか、相手にとって良い答えを とりあえず返すところがあります。 日本人には、それがありがた迷惑で、 よっぽど「No」と言ってほしいのですが。。 インド人に道を聞いたとします。 すると、たとえその場所をまったく 知らなかったとしても、 自信満々に「こっちだ」と

          Noと言わないインド人

          インド人とパーソナルスペース

          インドで暮らしていた時に思うこと。 人と人の距離が近い。ググッと近い。 街中だと、本当にピタッと人が真後ろにつくので、 そんなに接近しないでほしいんですけど、、 満員電車じゃあるまいし、、と思うわけです。 街中で人ごみの中を歩いていると、 いきなり、トントンと肩を叩かれて、 ちょっとギョッとして、誰か知り合いか?と 振り返ると全然知らないインド人の オジサン、オバサンだったりして、 早く行きたいから、道を譲って 欲しかっただけだったりします。 日本だと、、ちょっと早くいき

          インド人とパーソナルスペース