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空気を読まないインド人#1(交通ルール)

タイトル通りですが、日本は空気を読む、
周囲に気を遣うのが当たり前。
インド人はもちろん空気など読みません。

それは、いわゆるキリスト教、
イスラム教など、一神教の信者として、
人間同士の関係よりも、
神の前では神と自分の一対一であり、
それが人間より何よりも重要、ということで、
人間関係を重要視しない、というのとは、
ちょっと訳が違いそうです。

何というか、自分の頭で判断して、
自分がいいと思うことを、それぞれが
行動することが、結果的に、
社会全体を良くすることになる、
とまあ、そういう感じですね。
野球でいうと、チームプレーを重視して、
長打を捨ててでも、進塁打を打つか、
それでは怖さがないと、
まず自分が活躍することがチームの勝利に
直結する、とばかりに長打を狙いに行くか。

生活では、交通ルールなんてその最たるものです。
道路はこの通り、車線も守らず、
逆走するのも当たり前。
一番外から一気に右折も当たり前、
どこでもUターンも、当然っちゃ当然。

インドの交差点。よくこれで、ねぇ。。


そのため、ひたすらクラクションを鳴らし、
鳴り止むことがありませんし、
車間距離などないがごとし。
事故があったら、脇に寄ることもなく
道路の真ん中で野次馬だらけ。

事故ですね。少しは端に寄った方が・・まあいいか。

渋滞でデッドロックは当たり前で、
勝手に周りの歩いている人が交通整理、と。
はい、日本人から見たらカオス、ですね。

それは、車だけではなく、サイズが違う、
三輪のトラックや自転車、バイクなども普通の車両として
堂々と走っていたりするからでもあります。

いろいろ走ってますね。

「水曜どうでしょう」で、ベトナムをカブで
縦断する企画があり、随分と笑いましたが、
あれ、インドに住んでたら、
当たり前すぎて、驚きもしないと。
ただ、そのギャップに笑えたりします。
そうだよね、こう見えるよね、と。
いや、でも普通じゃん、と。。

番組では笑いましたが、、こんなの日常茶飯事です。

話を戻しまして、周りに気を遣って、
車線変更する時には必ずウインカーを出し、
車間距離や周りの車の速度も気にしながら、
迷惑をかけないように、というのが日本人。
ここにいるぞ、いるぞと、
ずっとクラクションを鳴らし、
自分の好きなように運転するのがインド人。

ここに肝がありまして、
周りに気を使う、にしても、
自分が好きなように、にしても、
ほぼ全員がそれに従うからうまくいく、
(後者はうまくいっているのか分かりませんが、、)
ということでしょう。
前者がより望ましいのでしょうが、
全員が好きなようにする、というのは、
他人も好きなようにするだろう、ということでして、
自分が急に車線変えて右折したり、
車線を逆走してもいいのだから、
相手もきっとそういう運転しても、さもありなんと。。

インド人はなぜ列に並んだり、ルールを守らないのか?
それは、周りのインド人が守ると思えないからだ、
というジョークがありますが、、
割と本質的なことをついている気もします。
逆にいうと、インドから国外に出たりして、
周りがルールを守るのが普通な環境に置かれると、
自分もルールが守ることが多かったりするようです。。

自分は周りのことなど気にもせず、
好きなように行動する、
ただ、周りも自分のことを気にもせず
好きなように行動するだろう、
これがインド人の行動原理なんだろう、と思うのです。

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