【読書記録】セロ弾きのゴーシュ/宮沢賢治
本のこと
セロ弾きのゴーシュ
宮沢賢治
メモ
「ああかっこう。あのときはすまなかったなあ。おれは怒ったんじゃなかったんだ。」(ゴーシュ)
「なぜやめたんですか。僕らなら、どんな意気地のないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。」(かっこう)
感想
楽団の中で一番演奏が下手な、チェリストのゴーシュ。
間近に控えた演奏会への練習で団長に怒られ、家に帰って夜遅くまで練習する。
すると毎晩、動物たちがゴーシュの家を訪ねてくる。
その動物たちとの交流の中で、ゴーシュのチェロの腕前は上がっていき、演奏会で評価される。
荒々しい態度をとっていたゴーシュが、最後にかっこうに謝るセリフで終わる。
ゴーシュは動物たちとの交流で、音楽的技術以外に、人としても成長できた。
何かを成したいとき、自分一人で練習に打ち込むことも大切だけれど、他者の声を聞くことも、自分を成長させるには必要なことなんだと思う。
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