すらすら読める方丈記/中野孝次(読書記録)
Point
変わらないものはなく、生まれては消えていく
何を豊かとするかは、自分の心のあり方一つ
執着する心、楽しむ心がありつつ、出家し遁世を送る者としての葛藤がある
本のこと
すらすら読める方丈記
中野孝次
講談社文庫
Memo
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
それ、三界は、ただ心一つなり。
芸はこれ拙なけれども、人の耳を喜ばしめんとにはあらず。独り調べ、独り詠じて、みづから情を養ふばかりなり。
ただ、かたはらに舌根をやとひて、不請の阿弥陀仏、両三遍申して、やみぬ。
感想
方丈記、そして鴨長明が好きだ。
自分の心の赴くままに、好きなものを好きだと楽しむ。
人にどう見られたとしても、自分の心を大切にする生き方は、当時はもちろんだけど、今でも必要な考え方だ。
「こうするのが当たり前」
「みんなと同じようにしよう」
そう思って、自分の心に嘘をついて、無理をして生きる。
そんなことが当たり前にある現代で、鴨長明が方丈記で書いたことは、生き方を考えるきっかけになる。
何が豊かかを決めるのは、自分の心一つ。
おわりに
ありがとうございます。
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