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SSネットの海

こんつあ!もぴこです!

めっちゃ難しいことを考え付いちゃったせいで時間がかかりました。泣

ネット上にある、さまざまな論争のうち、世の中の正しいはどちらが正しいのか、と私は思ってしまいます。が、できる限りジンテーゼで進めていきたいところですね〜。(は)

あくまでSSですので、フィクションは本だけにしとけよーって感じで、読んでいただければ幸いでございます(ハート)

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「今朝、千葉県に住む飯富 亜美さん、17歳が行方不明になったことがわかりました。遺族に心当たりはなく、学校でも目立った原因は考えられなとのことです。7月の行方不明者は16人に及んでいます。」

最近、行方不明の若者が多い。ニュースで連日放送されている。

そのどれもが原因不明。それも10代が多い。

”まあ、私には関係ないことだ。”

そんなことを思いながら、私は制服のスカートをダラダラと履いて、高校に向かう。

何気ない学校の日常。眠い朝の授業を聞いて、ぬるぬる掃除をして、午後の授業をなんとか乗り越える。

そんな日々。

その日は帰ってきて、家でゴロリと部屋のベットに横になった。

”あ〜、もっともっと楽しいことがしたい。生きていくのがしんどい。こう、死にたいじゃないの、生きていくのがしんどい。”

いつものようにスマホを取り出した。

Youtubeを眺めた。Youtuberがどうやら炎上しているらしい。未成年への暴行。

何気なくコメントを書き込んだ。

「最低だ。やめたほうがいい。」

その下には私のコメントに共感するコメントも見られた。私は正義のヒーローになったような気がした。平凡な日々に刺激が訪れた感じだった。

そんな悠々とした気分で寝床につく。


そんなことを数日繰り返した。正確には繰り返してしまった。

政治家の不祥事やアイドルの問題行動、Youtuberの事件など、鬱憤を見つけてはコメントを書いた。数十回。

その度に世の言葉を代弁しているような気がしていい気分だった。


ある日の朝、目を覚ますとそこは部屋のベッドではなかった。

暗く薄暗い、無限に広がる空間に私は立っていた。
空間はとても広い。
黒い霧がかかっている。

頭上には、私の部屋のベッドが薄く微かに見える。
手足はそのベッド上にあるスマホから伸びた4本の導線で繋がれている。動けない。

ふと、ベッドのある頭上から母親が自分を起こしにくる声がする。

「朝よ〜起きなさい。」

「はーい」と声を出しても聞こえていない。

ここは、、、。地面の中?1階じゃない。

「夢、、?」

暗い。 怖い。 動けない。

「おかしいわね、いないわ。。。」母親の声。

「ここにいる!下!!」

声が届かない。

部屋中を何時間探しても私がいないことに、焦り出す家族の声。


「警察を呼ぼう。」

とお父さん。

「昨日までベッドにいたわ、、絶対に、近くにいるはずよ、ね、お父さん。。。」

涙を堪えながら心配そうな顔をする母親。


警察が数人来て、捜索が始まった。

「ここ!私は!ここ!」

聞こえない。

警察は部屋の手がかりになりそうなものを探す。

のかと思いきや、彼らは慣れた手つきで私のスマホを確認した。

そしてこう言った。

「娘さんはネット上で2次犯罪者予備軍と判断され、取り押さえられました。こちら側で最終処理をします。健全な世の中のため、ですので。」

母親は憤激した様子で返す。

「2次犯罪者予備軍って。どういうことですか!娘は何もしていません!犯罪者はあなた達じゃないですか!誘拐、ですよ!」

涙を流しながら訴える母親。

「仕事ですから。世のため、人のため。

にしても今月は多いですね〜。今月は17人目、ですね。」



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