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【読書の仕方、本当に読むべき本って何?】

【特集】教師力を探る 第3回  読書から見る教員の研鑽 2011年8月4日

https://www.kyobun.co.jp/feature/20110804_04/

教員の読書に関する興味深い記事がある。2011年のものだが、この傾向は2016年の現在でも、さほど変わらないだろう。というのは、教員の多忙化はより深刻な問題になっているからだ。


小中教員は13時間労働、睡眠・読書時間も少なく…連合総研調査教育・受験 先生 2016.2.3 Wed 19:45

http://resemom.jp/article/2016/02/03/29437.htm

教師として、どのような本を読み、どのように研鑽に務めていくかは、若い教師にとって切実な問題である。多角多面な視点、多種多様な対応が求められるいまこそ、10年、20年後を見据えてどんな読書を進めていったら良いか捉えることは重要だ。教育に関する本だけを読み、読書もせずに、国語や社会を教える教員から、子どもたちは本当に教わりたいと思うだろうか。時間がない中、無駄な本を手に取ることはできない。では、どうすればいいのだろうか。

まずは授業について。とにかく、自分が担当する学年で、いつまでに、どんな内容を教えるのか、だいたいどんな風に進めるのかは把握しておきたい。若いころは、そういうのが一目でわかる程度の本は読んでおくことを薦める。併せて、各学校にある年間指導計画や学習指導要領は、見ておきたいところだ。評価項目まで読めればなお良い。その中で・・・

【違和感があれば、解説を手に取る。】

つまり、若いころの読書は、

『覚えなきゃいけないことを、うまく見つける力』

が求められる。授業についての本は、どちらかというと、「ノウハウ本」であることが多いので、そういったものに頼ってしまったり、時間をかけたりするのは、どこかもったいない気がする。社会へつながる力をつけさせなければいけないのに、学校が社会と乖離するばかりではなく、教員としての資質が下がってしまうように思う。

次に、教育に関する問題提起を促す本。特に、教育史や哲学書と言った本質に迫る本を読む。これは年齢に関係なく、心がけておくべきと思う。新しさばかり求めては、子どもたちは混乱する。これまでの先人の理論に学ぶ必要がある。多くの理論は、すでに体系づけられているものが多い。これについては、変に雑誌や単著に頼るよりも、初等教育資料といった文部科学省が監修しているものが良い。根拠が明確であるし、まず間違いがない。悪くはないが、「教育技術」など読みやすいからといって安易に手に取ることはお薦めしない。コピーして実践できる手軽さは認めるが、教員の創造力や観察力を鈍らせる。ノウハウは、現場の問題意識からでしか対応できるものではない。著者の選定も含め、首を傾げる内容も多く、若い教師が「これならできそうだ!!」と、じっくり読もうともせず、パッと飛びつく姿には疑問を感じる。

最後に、教育に関係する以外の本を読む。これについては一か月に5冊~10冊は読みたい。そのため、簡単でも、速読をお薦めする。じっくり読む人もいるが、時間が経つにつれて、内容を結局は忘れてしまうものだ。とにかくスピーディーに読む・繰り返し読むのだ。そうすることで、体に少しずつ染みついてくる。それは必ず日々の子ども理解に、学級経営に生きてくる。

読書については、短期的に(すぐできる)、中期的に(そうでないもの)、長期的に捉えるもの。自分がどの段階で、どんな本を手に取らなくちゃいけないか?一時間ずつ、一日ずつ、一か月ずつ、一年ずつ、、、解決方法が書かれた本はたくさんある。教員であるなら、まず、読書を薦める。

『当たり前のことを、当たり前にやろう!!』

そして、やるんだったら、数値的に、具体的に目標を考えることも必要だ。読書量をアップするためには、持続させたかったら、どんなに簡単でも記録をつけてほしい。そして、そして、読書をするなら、、【本棚は基本だな】。。ちゃんちゃん。笑

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