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041【アレオレ詐欺】

「アレはオレがやったんだぜ」

つまり、「実際に成果に尽力した人」に「ただ乗り」して、いかにも「自分の成果であるように」手柄を持っていこうとする詐欺行為である。当事者や真実を知る者にとっては不快で不毛な自慢話でしかない。

僕たちは、いつも何かをリレーのバトンのようにつないでいかないといけない。何かをつなぐ。何をつなぐかについて、選択する力を持っているのは、地球上で、人間だけに与えられた特別な力。選択は、自由意志。堕落するのも、神様以上になるのも、自由。だから、人間って、最高なんだと思う。でも、そこには責任が伴う。自分が蒔いた種は、自分で刈り取らなければならない。

最近、本を読んだり、人と会ったり、敢えて孤独になる時間を創ったりして気付いたこと。一部、本からも引用する。

「神は許すも許さないもない。善悪もない。神はすべてを受け入れ、愛している。神の愛を受け入れられないあなたでさえ、神は受け入れている。愛されないことに無償にしがみつくのをもうやめろ。あきらめろ。自分を受け入れろ。あなたがかたくなな心さえ捨てれば、愛は溢れている。」

「愛だろ愛ってさ、俺の心のダムは、愛で溢れてるぜ。愛ってさ、好きも嫌いも、天と地も、すべて受け入れて、Yesって言うこと。複雑すぎて、俺もよくわかんねんだよね。」

「人生で最高の悲劇は愛を受け入れられないこと。愛が受け入れられない人は、自分が許せない。自分が自ら愛から離れてしまったことに、愛してくれるものから去ってしまったことに裏切りを感じるから。人間は元々心優しい生き物だから、そんな自分が許せない。」

僕はすべてを手に入れられる。本当にそう思っていた時期がある。なんという傲慢だったと思う。そんなこと出来るわけがない。よいことがあれば、必ず悪いことがある。その浮き沈みの繰り返しが成長なのだ。器を広げるか、自分を緩めて隙間を作るか、あるいは器の形そのものを変えるか。そうやって、成長していくしかないのだ。ただし、例外がある。それは、魂のパートナーと出会ったとき、僕はのぞむもの全てを手に入れられると確信している。

所作よりも大切なのは、自分が思うように行動すること。それがさいこうのマナーであり、最も美しい。美しさや人間性といった佇まいは、そこから生まれる。自分流がいちばん難しい。囚われてはいけない。つまりは、自己と自我。自我を張って、和を乱すのはよろしくない。しかし、その中でも自己は持っていることは必要なんだ。他者に振り回され、万能感に支配される。心理学を学び、自分らしさを見つけて、思い通りにならないことへ耐性をつけてきた。でも、自我の確立はそんな簡単じゃない。また万能感が欲しくなって、手放して、そうやって成長して高次元へ近づいていく。

「無償の愛なんてない。愛を捧げたくなるほど純真無垢なあなたから、私はたくさんの生きる力をいただいている。」

「ベルはあなたが鳴らすまでベルではない。歌はあなたが歌うまで歌ではない。」

「愛もまた、心に留めておいてはいけない。愛とは惜しみなく与えなくては愛ではない。」

「どんなに抵抗しても、もがいても、あなたは愛の中にいる。この世で愛でないものはない。それを信じなさい。あなたもその一人。愛に意識を集中しなさい。愛を知るから、人に惜しみなく愛を与えられる。まず、素直に愛を受け入れなさい。」

愛することができることに感謝する。 無償の愛なんて。

「僕はたかが愛に迷い、そしてたかが愛に立ちどまらされても、捨ててしまえない たかが愛」 by中島みゆき

教育は、その状況や立場によって、対応が異なる。考え方も千差万別で、「あれはおれがやった」とか、そんなこと言って腹立てて、なんだかんだと言っていたらキリがない。そんな違いにこだわってたら、前に進まない。それでも、できるだけ礼儀は尽くそうと思う。ほんとに思う。でも、最近の教育書は、つまらない。ハウツー本も、個人の生き方も。自分が見つけたように書いてあるけれど、ニーチェやヴィゴツキー、ヘーゲルが、もうすでに語り尽くしたことばかり。僕は、成就しなかった恋愛や、諦めきれない思いがあるからこそ、小説が読みたい。良質な映画が見たい。もともと、教育書やビジネス書はつまらないか。誰が何を言っているのか、さっぱりわからないし、同じようなことを、あれはおれがやったと繰り返しているだけ。究極の「アレオレ詐欺」ばかりで、くそつまらない。ああしたものが売れてたり、講師として講座が成り立っていたりするのは、現場の力が限りなく低い、弱ってるってことなんだろうな。少なくとも、そういうことを言っているのはわかる。

「他人のことをあれこれ言う前に、自分自身に目を向けてほしい。耳をすます。聴こうとすれば、聴こえます。見ようとすれば、見えます。」

それは、誰のものでもないんだ。

「たくさんの知識を持つことは素晴らしい。しかしどんなに知識を持っていても、自分の言葉、自分で語りたいことがなければ意味がない。君は僕に朝、愛する女性の隣で起きるという、心からの幸せがどんなものか教えることができない。君から学ぶことは何もない。君の言うことは全部本に書いてあるんだ。」(『グッド・ウィル・ハンティング』)

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