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「全国最中図鑑」 21 かまくらもなか(秋田県横手市)
明治35年創業の和菓子の老舗・木村屋は、初代が東京・銀座の木村屋総本店で修行を積み、暖簾分けしてもらい、ここ横手で開店した店である。代々、創意工夫と遊び心に溢れたさまざまな和菓子を創案し、人気を得てきた。
かまくらもなかは、雪深い横手の冬の風物詩・かまくらをモチーフにしたもので、かまくらの灯りや暖かさを表現している。かまくらの中で、子供二人が火鉢にあたりながら餅を焼いている様子を型取っていて、かなり手の込んだ造形。横手の町の厳しい寒さの中で、かまくらでひとときの暖を取る子供たちの、ほんわかとした楽しい雰囲気が伝わってくる。
皮はわりとしっかりとしていて、中に甘さを抑えた小倉あんと求肥のもちが入っている。
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木村屋
秋田県横手市大手5−23
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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。