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「全国最中図鑑」 5 雪舟もなか(岡山県総社市)

総社市は平安時代、僧であり水墨画家として活躍した雪舟の生誕地である。市の郊外に宝福寺という古刹があり、雪舟は幼い頃そこで修行していた。
ある日、修行をサボって絵ばかり描いている雪舟に住職が腹を立て、お仕置きとして柱に縛りつけた。しばらくして住職が戻ってみると、今まさにネズミが雪舟に噛みつこうとしていた。驚いて駆け寄って見ると、それは雪舟が自分の涙で床に実物そっくりに描いたネズミの絵だったーーー。

雪舟もなかは、この伝承から生まれた、可愛らしいネズミの形をしたもなか。岡山県産の餅粉を使用して自社焼成した皮は香ばしくサクサクと軽快な歯ざわり。北海道産の上質小豆を贅沢に使った粒あんがぎっしり詰まっている。

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注:雪舟もなかは平川雪舟庵のホームページではネット販売はしていない。総社市内の直営店2店舗のみで販売している。


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平川雪舟庵
岡山県総社市井手589


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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。


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