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15皿目 “自家製ソースがマッチする昔懐かしカレー” 和風レストラン松竹|元気の出るカツカレー

取材で日本全国を飛び回っている編集チームの一員・T郎が、旅先で食べたカツカレーをゆるーく紹介していきます。ご当地ものや地元の名物というわけではありませんが、いつも頼んでしまうのがカツカレー。旅先で食べるカツカレーは、旅の開放感が背中を押す「ちょっとした贅沢」であり、旅の続きを楽しむための活力の源なのです。


14皿目 欲張りな洋食好きも満足させる—ともんちゃはこちらから↓


自家製ソースがマッチする昔懐かしカレー

岩手県南部にある一関市の名所といえば、猊鼻渓げいびけい厳美渓げんびけいというふたつの渓谷。切り立った断崖を川下りで楽しむ猊鼻渓と、川岸から渓谷美を楽しむ厳美渓と、まったく違う特徴を持っており、どちらも魅力満点です。
この日私たちが訪れたのは厳美渓。その美しさを愛でるため、伊達政宗が川岸に茶室を建てたという逸話もあるそうです。

磐井川の豊かな水流と渓谷美
厳美渓名物、空飛ぶ団子


宿は一関市内。駅前で食事ができるところを探していると、レトロな佇まいのお店「松竹」を見つけました。


駅の目の前という一等地でこの佇まい、さぞ歴史があるんだろうなと調べてみると、創業大正9年、100年続く老舗で、名物はソースカツ丼ということがわかりました。
レトロな食堂でソースカツが名物とくれば、当然カツカレーに期待してしまいます。

店内に入りメニューを確認すると、うなぎやう巻きもイチオシのよう。他にも和風のメニューがズラリと並ぶ中に、ハヤシライスとカツカレーライスがありました。もちろん、迷わず注文。

今日はどんなカツカレーだろう……ワクワクしながら店内を見渡すと、著名人のサインがたくさん飾られています。このあたりの有名店なんでしょうね。いつもいつも、期せずして名店に出会ってしまう幸運に感謝です。


そうこうしているうちに、カツカレーライス(1080円)が到着!
豚肉、玉ねぎがゴロゴロ入った黄色いカレー、福神漬け付き。和風食堂では王道ともいえる、昔懐かしいタイプのカレーです。店名入りのお皿もいい感じ!
ソースカツ丼がウリの店で黄色いカレー、たしか福島の東山温泉で入った2店も同じ系統でしたね。

ルーはあとからピリッと辛さがくる、意外にも大人の味。カツはルーに埋もれてしまっていますが、さすがソースカツ丼のお店、薄めでやわらかく食べやすいカツでした。そしてポイントは、自家製のソースがついてくるところ。味変を楽しめます。これがカツにもカレーにも見事に合う! カレーにソースをかける主義の人ってもともといると思いますが、この店のは特に絶品でした。

初訪問なのにこの店でソースカツ丼もうなぎも食べないなんて邪道なのかもしれませんが、カツカレー好きにとっては大満足の一皿でした。


和風レストラン松竹
岩手県一関市上大槻街2-1
0191-23-3318


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