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アフターコロナ、GAFAの次は2.5次元が主役の『オタク経済圏創世記』

オタク経済圏創成期という衝撃的なタイトルのこの本。

これまでのコンテンツビジネス読み解き、これからのあらゆるビジネスの基礎となり得るインタラクティブで継続的な体験型ビジネスについて、アニメ、ゲーム等のオタク経済圏からの目線で書かれた本である。

突然ですが、

メルカリの中で人気がある服ってなんでしょう?

ユニクロです。

ユニクロを買ったことない人はいない。ユニクロの価格、サイズ、品質は誰でもわかっており、ユニクロというブランド価値が担保されているので、値崩れしにくい。

つまり、メルカリのおかげで、ユニクロを買ってユニクロを売るという事が継続して出来るようになったという事である。ハイブランドも同様である。ブランド商品は価値が認められているので、値崩れしない。買ってもまた売れるという保証がある。

しかし、世間に認知されていないミドルブランドは値段が分からないので、メルカリで売るのが難しい。継続して価値を生み続けることが出来ない。

そして、メルカリを通じて更に認知を増したハイブランドとローブランドの二極化構造となっている。

どちらも継続して価値を生み出し、世間に認知されるという事でブランドイメージを保ち、企業が存続出来ているのである。

コンテンツも同様に価値が継続していくサービスになる必要がある。

本書で例に出されているのが、圧倒的な超一流のクリエイターのブシロードの木谷高明氏である。

ブシロードは2012年1月31日、ユークスが保有していた新日本プロレスの全株式を5億円で譲渡してブシロード社の子会社になり、ブシロードグループパブリッシング代表取締役社長の木谷高明がオーナーになった。

こちらの記事に新日本プロレスの業績が記載されているが、ブシロードが新日本プロレスを買収した2012年以降の業績のV字回復っぷりは見事なものである。

ここにプロレスの本質を見抜いた木谷高明氏の才能がある。

プロレスの継続した体験の価値とは"本当は誰が強いか"と語り合う物語の重要性と見抜き、1試合だけで終わる試合としてのエンターテイメントから日常の生活に溶け込むような継続した物語として日々楽しむプロレスを演出したのである。

これから、商売を始めようという方、商売をしようという方には自分のコンテンツが、継続してその価値を提供し続けているか、認知され続けているかを考えた戦略を使うことを意識した方が良い。

10兆円規模の経済圏を生み出したと言われる"ポケモン"、声優によるリアルライブなど、メディアミックスを展開する次世代ガールズバンドプロジェクトの"バンドリ"を例に様々なコンテンツビジネスが紹介されています。

あなたのビジネスがお客様との単発で終わらない、継続したビジネスを構築する一助となるはずですので、ぜひご一読ください。

そして、更に体験価値を増す起業時に考えておくべき商品ついてはこちらの記事を参照下さい。


ブログもやってます!(プロレスといえば北九州のがむしゃらプロレス!)


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