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プラスチック問題を知る!児童書5選

前回の記事、「プラスチック問題がわかる!おすすめの本」の児童書版です。

プラスチックを調べた経緯は以前書いたので割愛しますが、

少しずつ調べていくうちに、

・プラスチックは微生物が分解できない物質であり、どんどんゴミとして蓄積し続けていること
・今まで蓄積したプラスチックには、目に見えないレベルの「マイクロプラスチック」が存在し、海水中や空気中にも存在していること
・食物連鎖や自然循環により、私たちもマイクロプラスチックを「食べている」または「飲んでいる」ということ

など、深刻なプラスチック問題の現状を目の当たりにすることとなりました。

今回は、プラスチック問題を学ぶ前の導入として、易しくしっかりとプラスチック問題を理解できる、おすすめの児童書を5冊紹介したいと思います。

選んだ基準としては、

・発行年が10年以内のもの
・フルカラーでわかりやすい構成
・中立的で考えることを養える本

という点を意識しました。

1.『プラスチック・プラネット: 今、プラスチックが地球をおおっている』

著:ジョージア・アムソン=ブラッドショー 出版社:評論社

とてもカラフルな絵本で、プラスチック問題でよく扱われる用語をイラストや写真を豊富に使ってわかりやすく説明されていて、読み終わった後には、一通りの用語を網羅できる絵本だと思います。

プラスチックとはどんなものだろう?というところから、これからどう対策していくのか?ということも具体的に書かれているので、易しくプラスチック問題について知りたい!という場合におすすめの本です。

2.『めくって学ぼうもっとしりたいプラスチックのこと』

文:ケイティ・デインズ 絵:マリー・イヴ・トレンブレイ 
訳:ひびのさほ 出版社:岩崎書店

絵本の中についているクイズをめくることによってプラスチックの様々な疑問を理解できる仕掛け絵本です。クイズ形式なので、どれだけプラスチックを知っているのか?ということをチェックができます。

本書は日本語ですが、
WHAT?、HOW?、WHY?、YES OR NO、WHERE?、WHICH?、WHO?、WHEN?
という構成で展開していくので、問題意識を整理しながら知識を深められる絵本です。

3.『地球が危ない! プラスチックごみ』(全3巻) 

編:幸運社 著:高田 秀重・WWFジャパン 出版社:汐文社

日本の活動を中心に海洋プラスチック問題、日本の廃棄プラスチックの現状、日本で行われている取り組みなどを、写真をふんだんに使って解説する、3冊完結の絵本です。

1冊ごとにテーマ性を持っているので、一つずつ段階を踏んで知るには、とても良い構成だと思います。また日本での症例を中心に話が展開していくので、身近にプラスチック問題を知りたい場合におすすめの本です。

4.『海のプラスチックごみ 調べ大事典』

著:保坂直紀 出版社:株式会社旬報社

大事典という名前通り、ページ数も115ページと充実した本です。
グラフやイラストが豊富で、特にプラスチックの量の比較がわかりやすく、海洋プラスチック問題、プラスチックのなりたち、プラスチックの歴史、社会の動き、対策などが詳しく書かれています。

漢字が多く使われている本ですが、その分イラストが豊富で児童に対しても伝わりやすい本だと思います。ゼロからしっかりと知りたい場合におすすめの本です。

5.『プラスチック惑星・地球 』(シリーズ 自然 いのち ひと)  

写真/文:藤原幸一 出版社:ポプラ社

まるで一本のドキュメンタリーを見ているような本書は、著者の藤原幸一さんが独自に撮影した写真をもとに、カニクイザルの親子を主人公に森に溢れる廃棄プラスチックの現状を伝えています。

A4サイズのp71ページに写されるカットの数々は、世界の反対側に行くだけでこんなにも深刻な現状が鮮明に感じられる構成となっています。動物のことを守りたいと強く思う人には、ぜひ一度手に取ってもらいたい一冊です。

以上、プラスチック問題を知る!おすすめの児童書5冊を紹介しました。

絵本から読み応えのある大型本までご紹介しましたが、どの本もありのままの事実をしっかりと伝えてくれる本ばかりだと感じます。

これからプラスチック問題を知るためのきっかけになりましたら幸いです。




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