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プラスチック問題がわかる!おすすめの本5選

ひょんなことから4月からプラスチックの本を40冊読みました。

きっかけは、肌断食をするのに白ワセリンが良いと聞き、白ワセリンのことを調べるため図書館でタイトル検索を探したのですが、見つからず、見つからないならば、いっそまずは石油のことを知ってみよう!と思い立ちました。

そして石油の本を少しずつリストアップするうちに、プラスチックに関する本の方が多いことがわかり、じゃあまずはプラスチックから読み始めようということになったのです。

1ヶ月で15冊ペースで読む中、プラスチック問題の深刻さもプラスチックの「キ」も知らなかった私にとっては、目から鱗が落ちることばかりでした。

例として、ここで少しプラスチックの問題を取り上げると・・・・

・プラスチックは微生物が分解できない物質であり、どんどんゴミとして蓄積し続けていること
・今まで蓄積したプラスチックには、目に見えないレベルの「マイクロプラスチック」が存在し、海水中や空気中にも存在していること
・食物連鎖や自然循環により、私たちもマイクロプラスチックを「食べている」または「飲んでいる」ということ

などが挙げられます。

この記事では、今まで私が読んだプラスチックの本の中で初心者でもプラスチック問題がわかる!おすすめの本を5冊を紹介したいと思います。

※ちなみに、私が今まで読んだ本は、発行年が10年以内のものを中心にリストアップしました。

1.『海洋プラスチック ー永遠のごみの行方 ー』

著:保坂 直紀 出版社:KADOKAWA

海洋プラスチック問題のことが端的にまとめられている、とてもわかりやすい新書です。
新書サイズは持ち運びもしやすく読み進められるので、一通りプラスチック問題について早く知りたいという方におすすめできる本だと思います。

ちなみに、私がプラスチックを調べ始めた際に最初に手に取った本が、児童向けの保坂さんの著書『海のプラスチックごみ 調べ大事典』だったのですが、こちらも図解が豊富でわかりやすいので併せて読んでもいいかもしれません。

2.『図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題』

著:インフォビジュアル研究所 出版社:太田出版

タイトルにあるように、14歳からでもわかるようにフルカラーの図解を豊富に使い、今のプラスチックの現状や社会の動き、これからのプラスチックとの向き合い方を96ページに凝縮している本です。

B5サイズなのでまるで教科書を読んでいるようで、社会人には学生時代が懐かしくなるようなサイズ感です。
図解が豊富な方がわかりやすさを感じるという方や、プラスチック問題のファーストブックを探している方におすすめの本です。

3.『脱プラスチックへの挑戦 ー持続可能な地球と世界ビジネスの潮流ー』

著:堅達 京子, BS1スペシャル取材班 出版社:山と渓谷社

2019年にNHKで放送された『脱プラスチックへの挑戦〜持続可能な社会を目指して』というドキュメントの取材をもとに制作された本です。
現在のプラスチック問題をめぐる世界の動きや社会起業家の軌跡がドキュメント形式で取り上げられています。

章ごとに要となるプラスチック問題のポイントをおさらいできる点もわかりやすく、読み進めることができました。
具体的なプラスチック問題をめぐる社会の動きを知りたい方におすすめの本です。

4.『プラスチックフリー生活』

著:シャンタル・プラモンドン ,ジェイ・シンハ  訳:服部 雄一郎  出版社:NHK出版

実際に、プラスチックを使わない生活を実践してみたい方におすすめな本です。プラスチックの注意するべき成分についての分類や代替できる素材などがわかりやすくリスト化されているので、実生活のヒントになる本だと思います。


プラスチックフリー生活に興味がある方は、もう少し日本に寄り添ったプラスチックフリーの情報がプラなし生活というサイトで紹介されているので合わせて参考にしてください。

5.『プラスチック・スープの地球: 汚染される「水の惑星」』

著:ミヒル・ロスカム・アビング  監修/訳:藤原幸一  出版社:ポプラ社

最後は、児童書に分類されていながら情報量が充実した大型本です。写真や図解がふんだんに使われているので、プラスチック汚染の現状がひしひしとダイレクトに伝わってきます。

本の装丁でプラスチックを一切使っていないことも明言しており、著者の熱意の伝わる見応えのある本です。
現在のプラスチック問題をしっかりと視覚化して見たい方はぜひ一度手に取ってほしい本です。


以上5冊を紹介しました。これからプラスチックについて学んでみたい方の参考になりましたら幸いです。

プラスチックを学んで思うこと

こうして、たくさんプラスチックに関する本を読んだことで感じたことは、もう安易にはプラスチックは多用できないということです。

読み始めの頃は問題意識が強くなり、かなり精神的にも神経質になり、つらい時期もありました。

けれども、プラスチック問題は今に始まったことではありません。
プラスチックを私たちが大量生産し始めた時点から問題があり、多用しすぎたのだと感じました。

だからこそ、無関心ではなく今ある現状を受け止め、より良くプラスチックと向き合い対策を行っていくことが大事だと感じています。

今の私にとってのプラスチックの向き合い方としては、以下のようなことを心がけています。

・プラスチックは「使い捨て」ではなく「長く使うもの」として捉える
・水回りでのプラスチックの利用をやめる
・プラスチックが含まれる化粧品は一切排除する
・ペットボトルとポリエステル繊維は極力買わない選択をする
・プラスチックは、紫外線&熱に弱いので(化学成分が溶け出す可能性もあることから)暑い場所や電子レンジでは使用しない

プラスチックは、耐久性があり利便性の高い物質ですが、使い方によっては「善」とも「悪」ともなる性質を持ち合わせています。

プラスチックの全てを「悪」にするのではなく、これからも上手にプラスチックと向き合うことを大切にしていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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以下の記事でもプラスチックに関する本を紹介しています。気になる方は、ぜひこちらも参考にしてください。


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