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案件が獲得できない・継続されないwebライターがやってしまう文章表現20選

「テストライティングから先に進めない」
「いつも単発の案件ばかりで、継続されない」
「何回か原稿を提出した後、契約を切られてしまった」

Webライターにとって、案件が途切れてしまうのは死活問題です。できれば、案件が途切れない状態を維持したいもの。継続して依頼をくれるクライアントが複数いる状態が理想でしょう。

案件が途切れてしまう理由のひとつに、納品した原稿の評価が低いことがあげられます。あなたの文章は、クライアントが読んで残念に思うような文章になっていませんか?間違った文章表現を正すだけでもぐっと読みやすくなり、高評価を得られる文章になります。

この記事では、ライターとしての評価を下げてしまう文章表現をお伝えします。のべ1万人を超える生徒にライティングを教えてわかった、よくある残念な文章の特徴をまとめました。今あなたが書いている文章と照らし合わせて、チェックリストのように活用してもらえると、案件の獲得率がググっと伸びていくので、原稿作成にぜひ活用してくださいね。


クライアントががっかりする残念な文章表現20選

「このライターは今回限りにしよう」とクライアントに思われてしまう文章の特徴を、20個の事例で説明します。

1.情報を一文に詰め込みすぎている

情報を詰め込み過ぎると、読みづらいです。「一文一義(いちぶんいちぎ)」を心に刻み、一つの文で一つのメッセージを伝えるようにします。必然的に一文が短くなり、シンプルでわかりやすくなります。

<NG例>
情報は多い方がよいわけではないので、一文一義と言って、一つの文で一つのメッセージを伝えることを心に刻んで伝えるようにするとよいのですが、必然的に一文が短くなってシンプルでわかりやすくなるというメリットもあり、クライアントにがっかりされることが少なくなります。


2.同じ語尾が連続している

同じ語尾が連続していると、幼い印象を与えます。また、文が単調になりリズムが悪くなります。同じ語尾が3回以上連続しないようにしてください。体言止めや呼びかけの表現など、文末表現のバリエーションを増やしましょう。

3.文章の統一感がない

表記の揺れがあったり文末表現にバラつきがあったりすると、ちぐはぐな印象を与えます。執筆後に必ず全体を通して読み直し、文章を整えてください。

<NG例「表記揺れ」>
Webライターとは、ウェブ上にある文章を書く人のことです。WEBでの文章に特化しています。

<NG例「文末表現のバラつき」>
文末表現は大きく分けて「です・ます調」と「だ・である調」がある。この二つを混在させないことが重要です。

4.あいまいな言い方が多い

「~だと思います。」「~らしいです。」など、あいまいな表現が多い文章は読者に不信感を与えます。メディアの方針やジャンルにもよりますが、できるだけ断定的に言い切ってください。根拠も示せると、さらに説得力のある文章になります。

<NG例>
Webライターは、副業でやっている人が多い職業だと思います。

<OK例>
Webライターは、8割超の人が副業で取り組んでいる職業です。(参考:WEBライターのメリット・デメリットに関する意識調査

5.漢字が多い

漢字を使いすぎると、読みづらく硬い印象を与えます。特にWebでは見やすさが重視されるので、漢字の多用は避けたいもの。漢字、ひらがな、カタカナの黄金比は「2:7:1」です。ひらがなにした方が読みやすい漢字を知って、漢字を使いすぎないようにしてください。

6.記号を多用している

「!」や「?」などの記号がたくさん使われた文章は、口語的で幼い印象を与えます。SNSなど共感を得たい媒体では使う場面もありますが、メディア記事や書籍などには不向きです。執筆する媒体で求められる書き方を考え、多用は控えましょう。

<NG例>
伝わりやすい文章が書けずに悩んでいませんか?文章の型を使ってみましょう!読みやすい文章が書けるようになります!!


7.指示語が多い

「これ・それ・あれ・どれ」などの指示語を多用すると、何を指しているのかわかりづらくなります。なるべく指示語を使わずに、一文で伝わる文を書きましょう。

<NG例>
「これ・それ・あれ・どれ」などの指示語を使いすぎないようにしましょう。それらが多く使われると、わかりづらくなります。これに気を付けると、文章が上達します。

8.助詞が連続している

助詞とは「〜が」「〜の」のように、他の語(名詞や動詞など)に付属する語のこと。語句と語句の関係を表したり、意味を付け加えたりします。一文の中で同じ助詞が連続すると、読みにくさを感じます。表現方法を変えて、助詞の連続を避けましょう。

<NG例>
ライティングの基礎の勉強の方法をお伝えします。

<OK例>
ライティングの基礎を勉強する方法をお伝えします。

9.句読点の使い方が不適切

「、」や「。」を使う場所や頻度が適切でない文章は、読みにくかったり間違って伝わってしまったりします。特に読点(、)は打ちすぎても少なすぎてもよくないので、注意が必要です。「」の文末に句点(。)は付けないなど、いまいちどルールを確認しましょう。

<NG例>
テストライティングが、通らず落ち込んでいる私に、先輩ライターが、「誰もが通る道だよ。」と、励ましてくれた。

<OK例>
テストライティングが通らず落ち込んでいる私に、先輩ライターが「誰もが通る道だよ」と励ましてくれた。

10.冗長表現を使っている

まわりくどい言い方や、無駄に長い表現を冗長(じょうちょう)表現と言います。なくても伝わる言葉はなるべく省いてください。

<NG例>
冗長表現を省くことで、短くシンプルに表現することができます。

<OK例>
冗長表現を省くと、短くシンプルに表現できます。

11.具体的な表現が少ない

具体的な表現をすると、イメージしやすくなります。数字を使ったり具体的なエピソードを入れたりして、読者の理解を助けましょう。具体的な一次情報を盛り込むと、他の記事との差別化にもつながります。

12.箇条書きを使わない

同じ内容でも、文章で長々と書くより箇条書きで表したほうが分かりやすい場合があります。特に見やすさを重視されるWebの文章では、意識したいテクニックです。

<NG例>
Webライターにはさまざまな種類があり、SEOライター、セールスライター、インタビューライター、ブックライター、SNSライターなどが一般的です。

<OK例>
Webライターにはさまざまな種類があり、次の5つが一般的です。
・SEOライター
・セールスライター
・インタビューライター
・ブックライター
・SNSライター

13.文章の型を使っていない

文章の型を使うと、読みやすい文章が書けます。文章の型は、話が伝わりやすい順番で構成されているからです。要点が簡潔に伝わる「PREP型」、文章の基本である「起承転結型」、ストーリーで魅せる「神話型」などいくつかの型を覚えましょう。書きたい文章に合わせた型を使いこなせると、文章の質が上がります。(ちなみに、「文章の型を使っていない」の文章はPREP型で書いています)

14.構成を決めずに書いている

文章を書く前に、何をどんな順番で伝えるのか構成を決めます。いきなり書き始めると、構成がぐちゃぐちゃになり読みづらい文章になるからです。伝える情報・伝えない情報は何か、どんな順序で伝えるか、書く前にしっかり整理するのが大事です。

キャプション:マインドマップを使うと便利:

15.伝える順番が整理されていない

商品やサービスの説明をするときなど、特徴を伝える順番が整理されていないと読みづらいです。話があちこちに飛んで、読者が混乱します。内容を整理してから、順を追って説明しましょう。

<NG例>
A社のマインドマップツールは、誰でも感覚的に使えるのが特徴です。B社は機能がたくさんついていて、無料で何回でも利用できるのが嬉しいポイント。A社は3回まで無料で使えます。

<OK例>
A社のマインドマップツールは、誰でも感覚的に使えるのが特徴。無料で3回まで利用できます。B社の特徴は、機能が豊富なこと。無料で何回でも利用できるのが嬉しいポイントです。

16.二重否定を使っている

一つの文の中で否定する言葉を2回使う表現を、二重表現と言います。回りくどくなるばかりか、正しく伝わらないことも。極力使わないようにしてください。

<NG例>
Webライター初心者でも、高単価の案件を獲得できないわけではありません。

<OK例>
Webライター初心者でも、高単価の案件を獲得できます。

17.主観的な視点で書いている

書き手の感覚に偏った文章は、事実が正しく伝わらないことがあります。「大きい・小さい」「安い・高い」など人によって受け取り方が変わるものは、比較対象や数値を使って客観的に伝えるようにしましょう。

<NG例>
文字単価1円は高い壁だ。

<OK例>
文字単価0.5円で受注しているライターにとって、文字単価1円は高い壁だ。

18.表現が想定読者に合っていない

Webライターが書く文章は、「どんな人に届ける文章か」が決まっています。想定される読者が使わない表現や言葉で文章を書くと、「これは私に向けた文章ではない」と判断されて読んでもらえません。想定読者に合わせた言葉で書きましょう。

<サラリーマンに向けた文章>
いまの給料に満足していないなら、転職を考えてみましょう。

<Webライターに向けた文章>
いまの単価に満足していないなら、違う案件にも目を向けてみましょう。

19.見出しに意味のない言葉を使っている

見出しは、各章の概要を短い言葉で簡潔に表したものです。詳しい内容は本文で伝えるので、最低限の情報にとどめましょう。

<NG例>
クライアントががっかりして依頼が途絶えるのでやめた方がよい残念な文章表現20選を紹介します

<OK例>
クライアントががっかりする残念な文章表現20選

20.ベネフィットが書けていない

ベネフィットとは、商品・サービスや記事によって得られる有益なことを指します。ベネフィットが書かれていない文章は、読者の心を動かせず、行動にもつながりません。特徴を羅列するのではなく、そこから何が得られるのかをイメージできる文章を書きましょう。

<NG例>
私は、銀行員経験のあるライターです。金融商品の知識があります。

<OK例>
私は、銀行員経験のあるライターです。難しい金融商品の知識を初心者に分かりやすく伝える文章が書けます。

最低限押さえておきたい3つのテクニック

気を付けることがたくさんあって気が滅入ってしまいそうな場合は、次の3つのことだけでも押さえてください。難易度が低く、どんな文章にも使えるテクニックです。

①一文を短くする

一文を短くするよう心がけるだけで、文のねじれがなくなり、わかりやすい文章になります。一文は長くても80文字以内にしましょう。理想は60文字以内です。

<NG例>
一文を短くするよう心がけるだけで文のねじれがなくなりわかりやすい文章になるので、一文は長くても80文字以内にするようにして、理想は60文字以内です。

②無駄な言葉を使わない

なくても意味が伝わる不要な情報は削りましょう。「より少なく」を合言葉に、簡潔で読みやすい文章を心がけてください。

<NG例>
今回は、「クライアントが残念に思う文章」ということについていろいろとお伝えしました。紹介したポイントに気を付けて執筆していくことで、依頼の絶えないWebライターになることができるようになります。

<OK例>
紹介した「クライアントが残念に覆う文章」のポイントに気を付けて執筆すると、依頼の絶えないWebライターになれます。

③専門用語を使わない

専門家に向けた文章でない限り、専門用語は簡単な言葉に直して書きます。中学2年生でもわかる言葉で書きましょう。目指すのは賢そうな文章ではなく、理解してもらえる文章です。

<NG例>
クライアントの信頼を勝ち得るポイントは、レスの早さとデッドラインの意識です。

<OK例>
依頼者から信頼してもらうには、返信の素早さと、納期を守ることが大事です。

リピート獲得につながる文章を書こう

クライアントに納品する前に、紹介したポイントと照らし合わせながら文章の最終チェックを行ってください。何度も繰り返すことで、良質な文章の書き方が身に付きます。

はじめから完璧な文章を書ける人はいません。ものかき大学でも、みな仲間と励まし合いながらライティングの上達を目指しています。一緒に成長していきましょう。

追伸1:

2023年11月に、ものかき大学初のオフライン交流会を行いました。オンラインでつながっていた仲間とリアルで会える貴重な機会。ものかき大学の学長であるまよ先生と直接しゃべったり、メンバー同士で情報交換をしたり、話が尽きない時間となりました。

ライティングの壁にぶつかっても進んでいけるのは、悩みも分かち合える仲間がいるからこそ!

追伸2:

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