#136 奥田民生の一人多重録音ライブ『OTRL』
#のだめカンタービレ って漫画がはやりましたよね。おそらく、その「カンタービレ」ってことばが #奥田民生 のお気に召したらしく、よくご本人使っています。
また、奥田民生、自らのことを「OT」って名乗ってますが、「OT」ってのはリハビリ職の作業療法士のことなんですよね。これも、なんか意味があるのかなと思ったりします。
というのも、このアルバムの中の「えんえんととんでゆく」の歌詞に「永遠のリハビリ」という印象に残るフレーズがあるんですよね。
あともどり したいけど 前のめりで飛んでく
傷ついた あちこちを 治しながら飛んでいく
えんえんと えんえんと 延々と行くのさ
えんえんと えんえんと 延々と行くのさ
永遠の 永遠の 永遠のリハビリ
永遠の 永遠の 永遠のリハビリ
私、本業医療職なんで、一般の方が受けるより、もっと深い意味をこのフレーズに感じています（なんか生意気でごめんなさい）。作業療法士にかつてリハビリでも受けた経験でもあるのかなと思ってしまいます。まぁ、それはそれとして。
このアルバムは、特殊なライブ録音で、ステージで一人でいろんな楽器を多重録音して、時間内に１曲仕上げた・・・といったものが11曲入っています。
確か、会場に来たお客さんは、その日にできた音源をCDで持って帰れる、みたいなこともやっていたと思います。世界的に、CDの売り上げが激減しているころの作品で、音楽のパッケージの在り方をいろいろ奥田民生なりに模索している時代だったんだと思います。
このやり方はお気に召したらしく、その後も形を変えてやっていたみたいです。楽曲のパラデータをROMで収録したシングルを発売したのも、こういった試みの一つでしょうね。
印象に残る曲がとてもたくさんあります。先ほどの「えんえんととんでゆく」ももちろん（YouTubeでカバーされまくってる、おじさんの胸を書きもむしる力がこの曲にはあるんでしょう！）、右か左かを真剣に歌ってみた「RL」、タイトル曲にもなっている「ひとりカンタビレのテーマ」、その他、地味なんだけれど、何度も聞いていると忘れがたくなってくるような、奥田民生らしい歌の数々。
傑作です。
録音風景はこんなかんじ。DVD付の方が会場の様子や録音の様子やお客さんとのやり取りなんかもわかっておススメです。
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