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# 030 タスク管理ツールがなくなると溺れてしまいそうになるのは。入社して2週間が経って

転職前も転職後もリモートワーク。
家にいて、会社支給のノートパソコンを起動して。
自前で用意した21インチモニター2つを繋ぎ、仕事にとりかかる。

ノートPCのモニターには、メモ帳を。
モニター2つにはGoogleクロームを、それぞれ表示する。

どこになにを映すかも、Slackを各画面2つずつ立ち上げてしまうのも、ブラウザのタブが溢れてしまうのも、前の会社から変わらずで。

なのになんだかやっぱり違うんですね。
まだまだ入社したばっかりでメールボックスがスッキリしているせいでも、
招待されたチャンネルが少なくてサイドバーが寂しいSlackのせいでも、
ミーティングで埋まっていないカレンダーのせいでもなく。

JIRAが使えないと、違う会社に来たんだと思ってしまう。

JIRAとは?

JIRA(ジラ)はアトラシアンが開発した企業向けプロプライエタリソフトウェアであり、主にバグトラッキングや課題管理、プロジェクト管理に用いられる。JIRAはパブリックオープンソースプロジェクトで広く使用されており、また122カ国25,000以上の顧客により使用されている。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ってことなんですけど、次の製品ページをご覧いただくとイメージわくかも。

誤解を恐れず大変雑に説明すると、タスク管理ツールです。それも多機能なタスク管理ツール。
チームでタスクを共有できたり、スクラムという手法を実践できたり。
エンジニアさんがチーム開発する際によく使うみたいですね。

私にとってのJIRA

前職を退職する直前の3年ちょっと。いわゆるHR Techと呼ばれる仕事をする部門に所属していたので、バリバリのエンジニアの方々と一緒に仕事をしていました。
非エンジニアである私には、スクラムとかアジャイル開発とかカンバンとかは縁遠かったのですが。
当時のマネージャーが、部門のタスク管理手法としてスクラムを導入したので、JIRAを使うようになりました。

タスクを記録するよりも、チームで進捗を確認し合うことの力

JIRAは、チケットと呼ばれるカードみたいなものに、タスクを書いていくものです。これだけ取れば、本当に一般的なタスク管理ツール。
そのタスクが終わったら「完了」にして、未処理のタスクと区別がつく。
また、タスク進捗状況も記録出来るようになってるので、

  • 未着手

  • 進行中

  • 完了

みたいな感じで、進捗状況を整理できたり。チケットの担当者も記録できるので、小さなタスクも責任者が明確になって、タスク漏れがなくなったり。

とかとか、基本的なこともあるんですけど、それよりもJIRA使ってすごいのが、「チームで進捗させる」ってことなんですね。

タスクをチームで進捗させるっって?

これは、システムとしてのJIRAというか、使う人の力も大きい話なのですが。
JIRAのスクラムボードでは、スプリントって概念があります。
任意の期間(私たちは基本的に1週間)で、サイクルさせるものなんですけど。

例えば、次のような(私たちは月曜はじまりのスプリントにしてました)

  • 8/01週スプリント

  • 8/08週スプリント

  • 8/15週スプリント

このスプリントの中にも、いくつかイベントがあって(だいぶ雑な説明ですが)

  • プランニング(スプリントの初めに、この期間でどのタスクをやるのか/やらないのかを計画する)

  • カンバン(毎朝、昨日やったことと今日やることを皆で共有する)

  • リファインメント(スプリントの途中で、このスプリントではやらないタスクを決める)

  • ふりかえり(スプリントをやりきって、どうだったかみんなで振り返る)

1日15〜30分ほどの短いミーティングなんですが、これをチームメンバーみんなでやるんですね。
そして、JIRAは、このスクラムイベントを進めるのに最適化された作りで、ツールとしては複雑で難解なところもありつつも、スクラムをやるにはとても使いやすい。

これのなにがありがたいのか?

お互いにやってることが見えるので、時に助け合えたりとかもあるんですけど。それよりも、

  • 皆に進捗共有するので、緊張感が生まれて、変なペンドとかなくなる

  • 「チケット積み過ぎじゃないですか?これ来週じゃだめ?」みたいな、タスク過多を抑止する力が働き、その週にやるべきことへの集中力が増す

  • 「あぁ、その件だったら、隣の部署の○○さんがやってるから、データ貰うと早いかも」とか、効率化できる助言が入ってくる

転職して2週間。なぜいまJIRAなのか?

スクラムを回している部署じゃないし、入社したばかりだし、一緒にJIRAを使う人は多分まだいないんですけど。

でも、個人タスク管理をJIRAに依存していたり、
「プランニング・カンバン・リファインメント・ふりかえり」ってサイクルがないと、進捗速度が落ちてしまったり。
そんなわけで、自分ひとりでもスクラムやりたいなと思って(1人でスクラムと呼ぶのかは知らないですが)、JIRAを使いたくなったんですよね。

で、社内ポータルを調べたり、情シス部門に問い合わせたり。
そしてようやく、使えそうな目処が立ってきました。

情シス部門のポリシーの差に驚いた

ITエンジニア企業なのかどうかって差は大きいと思うものの、情シスに問い合わせてビビりました。

「JIRAのアカウント発行からなにから、貴部署で対応をお願いします。申請ルールも皆さんで決めてください」

おぉ、、、
前の会社は、JIRA担当の人が複数立って、込み入った設定とかやってたけどなぁ。
勝手にやって良いとのこと、ある意味ありがたくはあるけれども。

今後の野望と10人まで無料

そう、JIRAって10人までのチームで使う分には無料みたいなんですね。
で、多分、密に一緒に仕事をするのは多くて5名くらいだと思うので、JIRAのアカウントもそれくらいで済みそう。
そんなにリッチな機能を使うわけでもないし。

まずは、私一人でタスク管理の実績を作って、近しい人を1〜2人にプレゼンしつつ巻き込んで、『事務職でもスクラムできる』ってことを皆に知ってもらって、より強い組織を作りたいなと思っています。

最後に

前職の最後の1年間。社内IT部門で兼務してたんですけど。
間近で、AdminとしてのJIRA運用の大変さとか、クラウド移行pjtの難しさとか見てたので、

  • JIRAを社内ITが提供してくれてたありがたさと

  • JIRAを自分で用意しないと行けないとしても臆せずにいられる感じと

そういうものを得られたように思います。
そして、困ったら相談に行こう。

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