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せっかく煩悩のままに生きたなら、その人生、晒してみせよう。

今日も、空を眺める。ほけーっと、なにも考えずに、バカの一つ覚えみたいに、ああ、そうだ、俺はいつだって、そんなことしか覚えてなかったんだと思いながら、ただひたすらに、空を眺める。棺のことを思い出す。ああ、花にまみれたあなたの顔を、思い出す。初めて見た横顔と、同じ横顔なのに、冷たい肩は知らない人間のそれと同じ、ああ、だから人間は、それを屍とよび、サンスクリットでは、カーヤと名付けてそれを尊ぶ。どうせなら、酒と煙草まみれにでもしてやりたかったと、そこに魂はなくともそんなようなことをひたすらに思い起こしたりなど、してしまう。空を眺めながら、想い出の曲を聞く。そうしたあとに、ふと、思い出す。ああ、タカダノババで、あの町の雀荘で働きたいと言っていた彼女はどうしたかなァ。何を想い、今日は、彼女もどこかでこの空を見上げているのだろうか。彼女もまた、生きづらそうな、そのひと、だった。誤解が誤解を呼び、世の中というシステムからはじかれてしまうような、そんな感覚を持った魂そのものであった。彼女は海を眺めているのだろうか。黄昏とはなんだろうか、と、わたしが感ずるように、彼女も黄金の海を思うのだろうか。「ファンシィ•ダンス」を観た。岡野玲子先生とは、実は、面識がある。さらにいうと、岡野先生のアシスタントをしていた方とも、お友達だ。わたしが最後にお世話になっていたベリーダンススタジオの主宰Mishaalに、岡野先生が感激し、「イナンナ」という漫画を描いた。そこに出てくるダンサーは、Mishaalがモデルだ。岡野先生はよく、スタジオのショーやイベントにいらしてくださり、ダンサーひとりひとりに声をかけてくださったり、美しい声で歌ってくださったりしていた。ちょうど2年前くらいのこの時期、スタジオで毎年恒例の"Dark Goddes Night"というイベントが開催された。いわゆる、ハロウィンなどが行われるこの季節、「あの世とこの世の境界線が薄くなる」、ちょうどこのときに、闇の女神とアクセスしながら踊る、インナージャーニーを目的としたダンスイベントだ。一般的な感覚からいくと、かなり宗教じみていて、怖いなァと感じるひとが大半だと思うが、わたしはこのイベントがすごく好きだった。闇は恐ろしいもの、怖いもの、として嫌厭されるが、本当にそうだろうか。醜い色がないように、わたしは闇と光の世界も同じで、闇こそ美しいものだと思っている。ファンシィ•ダンスのなかに、「堕ちるところまで堕ちてからこそ、本当の修行が始まる。」というようなくだりが登場する。はて。わたしは、言うて、堕ちるところまで堕ちたのだろうか。フム、考える。考えて、振り返る。幼少期に強姦、20代でDV、精神疾患患いながらの、付き合った男に女がいること多々アリ。謎の三角、四、五、六角関係多し、気づけば外国人と不倫関係、子供のVISA取得及び高校入試に尽力(無事に合格)。後に、彼と別れて、彼が発狂してストーカーになりPTSD発症。そののち、事業で失敗して借金まみれになったところに、怪我と病気で入院、2回手術、右の卵巣摘出。完全なる人間不信になったところで生涯の恋人ができたが、幸せな2年間を経て、彼は肝硬変で死亡。現在、末期がんおよび鬱とアルコール中毒なりかけ、とでもいったところか。まァ、堕ちるとこまで堕ちてると言えば、堕ちているのかもしれない。それでもこんなもの、みんなそれくらい、あるだろう。なにもわたしに限ったことではない。思うことがある。こういったことは、総て、隠すに隠してかっこつけてもいいなと。だがしかし、わたしの中の、なにかが騒ぐ。違う、違うぞ、みなみ。この世の中は理屈や理論で解決できないことが山のようにあるのだ。大切なのは、やはり、ひとの哀しみを理解し、寄り添い、そして表現をすることだ。表現に落とし込むことだ。だからこそ、わたしは何を言われようが、ドン引かれようが、総てをさらけ出すことに決めた。別にいい。それよりも、ああ、こんなやつもいるんだと思って、なにかあなたの人生の一助になれれば、いや、なりたいと思う。烏滸がましいかもそれないが、大切な存在を喪った今、あまり、自分のためだけに生きようとは到底思えない。誰かのため、それが、明確な誰かでも、不特定多数でもいい。そうやって、アイアン・メイデンのように邪念を持ちながら、藁をもすがる想いで生きることも、時として必要なのではないかと、そんなことも思ったりしている。復讐を糧に生きるように、新しい風に吹かれながら、見つけた宝物を大切に磨いて仕舞うように。そうすれば、すこし、生きていてよかったと思えるようになる。そんな気がしている。いかんせん、生きるラインまでの自分のテンションやエネルギー、魂が、低いときがあるわたしだ。だからこそ、なのだ。村西とおるの「人生、死んでしまいたいときには下を見ろ。俺がいる。」のように、そして、チャールズ•ブコウスキー先生の数々のお◯んこ小説のように、ああ、こんなやつもいるんだ、ここにいたんだ、ドブ川はここにあった、それくらいでいい、いや、それこそが実は最高なんだと言いたいのだ。だってそうさ、俺は、ドブ川のなかにいたって、空を見て、星を探す人間なんだよ。だったらそれでいいじゃないか。ドブの中で小石を見つけてもいいが、どうせなら、せっかくならポーラスターでも見つけて喜んでるほうが、君の人生は、ひどく、ロマンチックだとは思わないかい?

🩸ANATOMY GIRLS🩸
By MINAMI Stevens Photography

gadoliscurry.com

「聞かせてください、あなたの、恋のお話」

恋するってなんでしょう?

本気で愛する、って、なんでしょう?

あなたの、恋のお話、

あなたの、愛する、ひとの、お話

コトバと写真で、
解剖します。

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