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食とアートとファッションがおりなす町でしあわせを願ってプリンを食べる女

最近、気温が下がってきたので
洋服の衣替えをした。
人間、不思議なものだが
「新しい服」や「お気に入りの服」を出した時についついどこかにお出かけしたくなる。

衝動的だった。
衣替えした中にあったお気に入りのワンピースを眺めていたら
「よし、次の休みはちょいと日帰り旅行でもしてみるか」
と、なったのである。

そして本日のお休み。
とっても天気がよくて最高だ。

電車に乗った。
そして

久しぶりの岡山駅だ。
城下町として、交通の要衝として、果物の産地として知られる別名「晴れの国」である。

岡山駅から更に電車に乗り
約15分、倉敷駅に到着した。

お目当ては

倉敷美観地区

である。
岡山県の南部、瀬戸内海沿岸に位置する「倉敷」は国内外から多くの人々が足を運んでいる。

特に倉敷市内の中でも
白壁と瓦屋根が印象的な建物が軒を連ねる
「倉敷美観地区」は人気で
古くから観光スポットとして知られている。

美しい掘割りと柳並木。
白壁の屋敷や蔵。
町家が並ぶ風情は、とても情緒豊かである。
岡山を観光するのなら
「倉敷美観地区」は
絶対に外せないスポットだ。

しかも今の季節は丁度いい。
なぜなら

古き良き町家の紅葉を堪能することが出来る

秋ですね~
と情緒に浸りながら
今回1番 のお目当てのスポットに到着した。

絵画好きでここを知らない人は
恐らくいないであろう。

大原美術館

である。

ここの美術館の何が凄いかというと
まず、日本最古の私立美術館である。

しかも、国立でも県立でも市立でもなければ
東京等の主要都市でもない。
地方に建てられた個人所有の美術館でありながら

スペインの巨匠、エル・グレコの
「受胎告知」
を筆頭に

モネ「睡蓮」



ピカソ 「鳥籠」


ゴーギャン「かぐわしき大地」


モディリアーニ「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」


などなど他にも多数の
海外の名だたる巨匠の作品が展示されているのだ。


玄関の正面には

「考える人」で有名な彫刻家の巨匠
ロダンの「カレーの市民」がお出迎えしてくれるのだが

こちら、第二次世界大戦下の
金属類回収令 を免除されたという逸話つきである。
恐るべし「カレーの市民」


実は、私は芸術科の高校に通っていた。
遠足という名の課外授業でお隣の県だった岡山県の
こちらの美術館を訪れて衝撃を受けて以来

何年間かに一度はここへ足を運ぶ。
何度来ても飽きない、本当に素晴らしい美術館だ。

美術館好きは是非
一度は足を運んでほしい。


この美術館を建設したのが
倉敷毛織(現・クラボウ)
倉敷絹織(現在のクラレ)
中国合同銀行(中国銀行の前身)
中国水力電気会社(中国電力の前身)の社長を務め大原財閥を築き上げた

大原孫三郎さんという
いかにもあなた「三男」でしょって名前で分かってしまう人だが

あれだけの作品を収集出来るとは
相当なお金持ちだったのは間違いない。

ちなみに

美術館の隣にあるこの「ジブリの世界よこんにちは」感が凄い
ノスタルジック感満載のこちらのレトロ喫茶の建物も
大原孫三郎さんの事務所だったらしいから凄い。

ちなみに、こちらの喫茶名
「カフェ エル・グレコ」という大原美術館の代表貯蔵名画「受胎告知」の「エル・グレコ」から取っている。
本日は入らなかったが
内装は大正ロマンな感じでこりゃまた素敵である。


さて、有意義な美術鑑賞を終え
町を散策する。

ちなみに倉敷市といえば
国内でも随一の「繊維の町」としても有名だ。
「倉敷帆布」や「倉敷デニム」は
カジュアルなお洒落好きさんなら聞いた事はあるだろう。

特に以前も紹介したが
倉敷の「児島デニム」は今や世界の名だたるブランドがこぞって使う
世界トップクラスのデニムブランドだ。

白壁の屋敷や蔵に現代の厳選された
お洒落なアイテムが並ぶのは
アパレルに携わる人間なら
ワクワクしない訳がない。


しかも倉敷市は繊維だけではない。
実は「マスキングテープ」の生産量も日本一なのである。


ちなみにこちら

圧巻のマスキングテープの密状態

である。ちなみにこの写真は店内の極一部でありまして
まだまだあるのだ。

(↑懐かしさ満載のやつ)

他にも美観地区には
倉敷ガラスや備前焼のお店
お洒落な雑貨屋さんやアクセサリー屋さん等

正直一日では足りないぐらいだ。
何度来ても楽しい。

そんなこんなで歩き回って
お腹がすいたのでごはんとする。

めちゃくちゃレトロなこちらのお店で提供されているのが

日本人の庶民の心

TKG(卵かけご飯)だ。

しかも

こんな可愛い説明書つきだ。
そして

とっても美味しい。

トッピングを足して味変してもいいが
そのまんまがめちゃくちゃ美味しい。
厳選された素材で提供される
最強のTKGだ。

卵にかける黄ニラ醤油とやらがこりゃまた
卵の味を引き立てていて小粋なやつだ。

この醤油、お買い上げ決定品だわ。
本当に美味しい(語彙力ゼロ)

そしてデザートである。

なんやらしあわせそうな可愛いプリンと
こちらも岡山名産である桃のフレッシュなジュースである。
ジュースのグラスめっちゃ可愛い!!
と思って店員さんに聞くと

「隣のお店にありますよ」
と言われたので後で覗いてみた。

19800円だった。

するよね~。そりゃするよね~。

だって可愛いもん。

しかも、オンライン売り切れてるじゃないか。
わかるよ~

だって可愛いもん。


私の限りない物欲よ、どっかに行ってくれ。


ところでジュースの横にある
なんやらしあわせそうな可愛いプリンの方だが

実はこちら、プリンの世界では結構有名な存在である。
その名も

しあわせプリン

と呼ぶ。


甘くてとろっとした食感に濃厚な卵の味が合わさってとっても美味しい。
その名の通り
ほっこりとしあわせな味がする。

このしあわせプリン

以前、ここのプリンを食べるとしあわせな事が起こったと
SNSで話題になったことがきっかけで出来たそう。

こちらもTKG同様
可愛い手書きの説明書つきだ。

よし、2週間後に
このたらたらかき続けている
本日のnoteを読み返そう 笑

忘れてたら
誰か教えて欲しい。

2週間後にここのコメント欄に

「忘れてませんか~?!」

って入れてくれた人には 
もれなく私からあなたへのしあわせを願おう


っていうので充実した今回の日帰り旅行

「倉敷美観地区」

めちゃくちゃお勧めの観光スポットなので是非。


最後に先ほどの黄ニラ醤油と桃尻グラスを扱っているお店
「美観堂」さんがnoteをやっているのを見つけたので
ご紹介しておこう。

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