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ADHD=「天才病」←この綺麗ごとやめない?って話。

皆さん。こんにちは。

”発達障害ADHD”と聞いてどんな人だという印象を持つだろうか。

・「人とは違いちょっと不思議な人」
・「独創的な発想力を持っている人」
・「時間や予定の管理が下手な人」
etc…….

まぁ良くも悪くもいろいろと言われているのだが…

その中でも、「ADHDは天才病である」ということを主張する

人たちが結構いることに物申したい。

ADHD診断済み当事者の自分からひと言言わせてもらうと、

別にADHDは天才でもなんでもない。



ADHDについて書いているネット上の記事などを見ると、

超有名な活動者やアスリート、経営者などの名前を出して

あたかも「ADHDだからそうなれた」みたいな書き方をしている

ところをめっちゃくちゃ見る。

精神科開業医が書いているブログとかでもしょっちゅう見る。


ただ、それは違うだろと。



ADHDが”発達障害”と言われている理由をもう一度考えてみよう。

なぜここ十何年かで障害して認知されてきたのか。

「脳の発達の遅れにより、現代世界の社会生活において
総合的に健常者よりも不利であるから」

だろ。

言葉を選ばずにもっとストレートに言ってしまうと、

「社会からして健常者よりも無能だから」

だろ。


世の中の大半のADHDの患者は、

生まれながらにして無能な人間として生かされている。

患者の大半が人よりも何百倍、何千倍もの苦労をして生きて、

それでも生きられなかった人は自ら命を絶っていくぐらい辛いものだ。

本人は全く悪くない。

でも、ADHDの辛さを知らない健常者や医者は言う。


「あの有名人とかあの会社の社長もADHDだし、
君もいい出会いがあれば恵まれると思うよ」

とか、

「ADHDは障害じゃなくて特性」

とか。

無責任なことばかり。

上の記事で書いた内容と少し被るのだが、

勘違いしないでいただきたい。


誤:「ADHDを持っているやつは才能を持っている」

正:「才能を発揮し評価される時代と環境に恵まれた人間が、
   たまたまADHDの特性と相性が良くその才能をさらに伸ばした」


これが答えなはずだ。

じゃないとすべてのADHDの患者が何かしらの才能に恵まれて

その特性を活かしながら大成功していないとおかしい話になる。


そもそも論、健常者にだって天才と呼ばれる人はたくさんいるわけで、

なんならそっちの方が数としては断然多い。

あと、ADHDだから才能が開花したみたいな言い方は、

その人にとても失礼な話であるので言わない方がいい。

本人なりの苦労や努力があってこその才能なのだから、

それを無視して「ADHDだから」でまとめるのは

あまりにひどい話である。

(本人がそう言っているなら話は別だが)



ほんの一握りのADHD成功者の例を出して、

「ADHDは天才病」とかいう綺麗ごとを語るのは

ほんとにやめていただきたい。

こういうことを言うから、”自称ADHD”とかいう

ADHDに謎のあこがれを持った中二病みたいな輩が

どんどん増えてしまうんじゃないのか。

たくさんの苦労をしてきたADHD当事者の多くは

もうすでにこれに気が付いているはずだ。

変に期待させ傷口に塩を塗りたくるのはもうやめて、

現実と向き合いながら、

正しい知識や認識を広めていってほしい。








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