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何がどう転ぶかわからないけど、夫と一緒にいて幸せだという話。

私は男を見る目がない。

良い女でもない。

自分に甘い。

頭も良くない。


でも今私は幸せなのである。
色んな選択があって
いまの私があると思っている。

いまホッとする居場所があるのは
あの選択があったから。

今日はそのことを書こうと思う。


大学時代、就職先の選択


九州で育った私。

両親の育て方のおかげで
自己肯定感は低くなく、
自分を受け入れながら生きてきた。

地元の大学に通い、
その間アルバイトで有名アパレルメーカー直営店の販売員として働いた。

最初こそ、接客が大変だったが
慣れると楽しかった。
大学4年になってすぐ
コンサル会社に内定を頂いたものの、
4年生の1年間、より一層アルバイトに熱中し、
もっとこの仕事がしたいと思うようになった。

実家は裕福ではない。
父は平社員。
母はパート。
それでなんとか家計が成り立っている。

そのようななか、
4年大学に進学させてもらい、
内定を得たわけである。

アルバイトが楽しくなって
続けたいからといって
内定を蹴るなんて親に申し訳ない。

そんな気持ちで日々を過ごした。
数ヶ月もやもやを抱え、吐き出せずにいた。

そんなある日、
父にバイト先まで送ってもらった。

思春期だし、父とそんなに話さない毎日。
けど、その日はなんとなく。
今の気持ちを伝えてみた。
内心ドキドキである。


すると
いいじゃん!
頑張ってみたら?
そんなの気にしなくていいよ。
と。

正社員になれるかも分からない、
大学も行った意味があるのか、、
でも、ネガティブな気持ちを出さず応援してくれた。

いまでもこの時のことを思い出すと
泣きそうになる。

地元を出る選択


そこから大学卒業し、
契約社員を経て、
周りのサポートもあり
異例の速さで正社員へ昇進した。

もちろん努力も怠らなかったが
努力しただけでは思い通りにならない。
その努力をみてくれた人、認めてくれた人、
指導してくれた人、
色んな人に助けられて、
正社員に昇進が決まった。

内定を蹴って、進んだ道。
大学卒業しなくても選べた道。
意地だった。必死だった。
努力が報われた気がした。

そして、

それと同時に上京。

メーカー販売員を続けた選択、
そして
上京を決めた選択。

これは会社から打診があったというよりは
自分から東京で働きたいと主張した。
もっと仕事のチャンスが欲しかった。

どれも不安はあったが
まだ経験しない未来にワクワクした。


仕事と恋愛と


上京し、
仕事も頑張りながら
同じ大学の上京組と遊ぶようになった。

毎日呑み歩いた。
仲間がいて寂しくなかった。

そして
恋愛も沢山した。

うん。沢山。

フリーの時にタイプの人に出会うと一直線。
9割付き合える。
でも10割大事にされない。


今だから冷静にできる自己分析だが
その人しか見えず
好き好きしてたら
そりゃ向こうは安心するし
追われると逃げるよなぁ、と。

ほとんど、
大事にされず、粘るが、
自分で爆発して
自分から別れを告げる。
(引き際も早い)

そんな恋愛を繰り返し20代後半。
周りが少しずつ結婚しだす。

元々やりたい仕事で上京し、
上京したあとも表彰されたり、
大きいお店に異動したり、
本社異動の声がかかったりと、
遊びながらも仕事中心・仕事大好きな毎日を送っていた。

結婚願望と母親願望

過去の記事にも書いたが
母から言われ続けたこともあり
結婚して主婦になりたい!みたいな概念はなく
結婚願望も、理想の結婚式、のようなものも
全く無かった。

ただ、友達が結婚し、出産するなかで
不妊治療している友人もいて。
色々検索してみると、
年齢を重ねることで健康な子どもを授かる可能性が変化することを知った。

結婚願望みたいなのは無いけど
子どもは欲しい。
働くカッコいいママになりたい。
漠然と思っていた。


そうすると?
あれ?

惚れて、離れてを繰り返す恋愛してる場合?
そんな気持ちもふつふつと湧いてきたのである。


そして
そのタイミングで付き合っていた彼氏に
また自ら別れを告げることとなる。
(1年一緒にいたが、今思い返すと女関係も酷いし連絡返さないし、本当に自分が本命だったかすら謎なのである)

別れを告げたものの
好きだから悲しい、
悲しいけど冷静に付き合ってちゃダメだと思う
だから別れるというループ。

別れた数日は、自ら別れたとはいえ
心にぽっかり穴があく。
しかも仕事にも悩み、円形脱毛症に。
もう踏んだり蹴ったりである。

そこで呑みに付き合ってくれたのが、、
現在の夫である。

夫の存在

夫は同僚であり(別の店舗)
住んでる場所も近く
よく呑みにいっていた。

夫のいいところは
『男』を感じないところであった。
(悪口ではない)

大体一対一で呑みに行く男(東京で知り合った人は特に)は下心をみせてきた。
こちらの好意がない場合は最悪である。

でも夫はうんうん、と仕事の愚痴や
彼氏の愚痴まで永遠に話を聞いてくれ、
駅までは送るが自宅までは送らない
(ちょうどいい。)
食事代も割り勘。
(誘いやすい)
そして、なよっとしていて頼れるタイプには見えなかった。
威張らない。
悪口言わない。
私が愚痴っても、乗っからない。
変なアドバイスもしない。
私に気に入られようとアピールしてこない。

とにかく、呑みたいときに呑める
(とっても悪い言い方をすると)
都合の良い同僚だったのである。

彼氏と別れて
もう一旦しょうもない恋愛はこりごりな私。
でも誰かといたい。
そんなときに最適だったのである。
(思い出すと酷い)

線香花火と青天の霹靂

私の誘う頻度は増え、
でも進展することはなく
一年ほどすぎたある夏の日。

いつもの呑みのあとに
夫が線香花火を出してきた。
上京してから花火なんてやってない私は
テンション上がりまくり
その足で近くの河原へ。

すでに日付が変わる前。
線香花火を楽しんでサクッと帰るはずが
今日は『もう一本タバコ吸う』と
なかなか帰してくれず2時に。

さすがに眠いわ!と帰る私。
帰って速攻着信。夫。
家の前の公園に来てくれと。

早く寝たいけど普段こんな電話もないし
嫌々公園に向かった。
そして夫から好きだと。

付き合ってくれと。



青天の霹靂である。

予想だにしない告白。
あなたの定食の残りもの食べて残飯処理するような女ですけど?
散々愚痴り散らかし
4歳上の夫に上から物を言ってましたけど?
恋愛対象としてみてないから
化粧しないでも会えたし、
今まで付き合ってきた人たちにしてきた
気遣いなんて1ミリもしてこなかったけど?

なぜ?
好きなの?
why?


とにかく
驚きと眠さに負け、
返事もせず帰宅。

その翌日から悩むことになるわけである。

悩んで選んだ答え

断るともう一緒にいれないかもしれない。
しかも同僚。
仕事が好きなのに、同僚と付き合うなんて
面倒くさそう。
そもそも、好きじゃない。嫌いでもない。
男としてみていない。
タイプでもない。


そこで地元の親友に電話した。

すると
今までの人はmonが最初から好きで
好かれたいから取り繕った自分で接して
そのmonを好きになってくれて、
結果上手くいかなくて。

でも夫は
取り繕わないmonを好きになってくれて
悪口も言わない、カッコつけない、
優しいし、でも気がきくわけじゃない。
誰にでも優しい器用さは持ち合わせてない。
今までの人と違うタイプ。
今まで同じような人を好きになって
同じように別れて。

その人を人間として好きで
失いたくないなぁと感じるなら
一度付き合ってみたら?

どうせ失うなら付き合って失いなよ、と。

そのアドバイスを得て、
その通りだと思ったのである。
(今考えると仕事上だいぶリスク)


結婚願望は強くなかったけど
子どもは欲しかった。
ということは、結婚しない人と
だらだら付き合っている暇なんて無いと思った。

そしてそのことを夫に伝えた。
結婚は違うと思ったら
自分のため、相手のためにすぐ別れようと。

それを伝えた上で付き合ったのである。

選択は正しかったのか


最初こそ
手を繋ぐのも
キスをするのも
なんだかしっくりこなかったが

ありのままでいれる心地よさと
夫の優しさと
夫のカッコつけず、
他人の悪口を言わない部分、
そして
実は頑固で自分をとても持っているところ。

そんな夫をどんどん好きになった。

そして一年もしないうちに
子どもができ入籍したのである。
子どもができたくだりも色々あったが
また今度に。


今ではきっと私のほうが大好きで
日々好きが増している。
あのときの選択は正しかった。


あの選択をしたから

顔がタイプなわけでもない。
年収も高くない。
女の喜ぶことをできる器用さはない。

でも
私と子どもを一番に考えてくれて
誠実に一緒に家族を作っていってくれている。


もし私が
内定した企業に入社して
夫が勤務する会社に残らなかったら?

上京せず地元にいたら?

元カレたちと恋愛をしていなかったら?
(きっと夫と付き合うことはなかった)

そして夫と付き合う選択をしていなかったら?


今の私の幸せはない。
夫以外の誰かと幸せになれる想像ができない。
夫がいるから我が子がいて
転職しキャリアチェンジもして
働きたい仕事を続けることができ、
いまの私があるのである。

あの選択をしたから、
一つ一つの選択があって
私のいまの日々がある。


私は夫と出会えて結婚できて
心から幸せである。

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