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夏の夜の幻想

夏の夜はなぜだか、時間がゆったりと流れる。

せかせかしている街全体もちょっとだけ、おおらかな空気につつまれる。

上を見上げると、思っていた以上に壮大で、吸い込まれてしまいそうな無限大の自然が広がっていて。
思っていた以上の、自分の小ささを実感する。
小さな自分が吸い込まれてしまってもきっと、なにごともなく時間は流れていくんだろう。

小さな人間たちが今日も、小さなことに振り回されながら、一喜一憂して過ごしてく。

小さいからこそ、小さな幸せだってかみしめられる。

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