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雑文集 #2

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雑多な文章の集積の二個目です。
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#エッセイ

雑文 #289 冬眠

雑文 #289 冬眠

近頃、よく夢をみる。

夢は、良い夢とも悪い夢とも言えない。昔の家や行ったことのある場所が舞台になっていたり、ありそうでない場所だったり。
知らない海外のこともあるし、水の中にいることもある。
夢の中でのみ知ってる懐かしい場所だってある。
私はまず、その舞台設定に、目覚めてしばし呆然としてしまう。その世界からなかなか頭が離れない。

あとはやはり、登場人物だ。なんでそんな人が出てくるの!って場合も

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雑文 #249 ばらの花譚

雑文 #249 ばらの花譚

ばらの花がきれいな季節。

この季節が一年の中心であるような気がする。夏になる前、梅雨という恵みを経て太陽が輝く季節の直前、ばらは花咲く。

もちろん秋ばらというのもあって、濃い色のきれいな花を咲かすが、そちらは一年の二番目の中心。5月のばらほどの瑞々しさはない。ただ秋という季節特有の濃さがある(個人的に、私はこちらの季節のほうが好きだけれど)

とにかくばらの花がきれいな季節は、私の目線はきょろ

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雑文 #247 村上春樹の「猫を棄てる」

雑文 #247 村上春樹の「猫を棄てる」

村上春樹氏のエッセイ「猫を棄てる」を読んだ。

出版から一年経った。私は新刊が出れば飛びつく春樹ファンなのに、手を出せなかったのはタイトルのせいだろうか。それとも「父親について語るとき」というサブタイトルのせい?

いや、私は最近趣味に前のめりにならない。以前のように、速く濃く吸収しようとがっつかない。なんか、クールだ。それも自分にとっては変なことなのだけれど。

とにかく、出版から一年以上経って

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雑文 #138

雑文 #138

私はとくに音楽の勉強をしたわけでもないただのいち愛好者だけれど、今日は「自分はわりと聴く耳を持っているんじゃないか」と自画自賛してしまうことがあった。

昼前にツイッターをチェックすると、敬愛する岸田繁さんが「素晴らしい」と何かのURLを貼り付けてあった。
それはコーネリアスの音楽だった。

私は世代と言えば世代。若き頃、「渋谷系」と呼ばれる音楽が流行っていたのは知っていた。
けれども私は全然興味

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