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初4DX鑑賞。ブレット・トレインの感想

ブレット・トレイン(吹き替え4DX版、通常字幕版)を見た感想

何の気なしに4DXの映画を観て見たいなあという理由で鑑賞。

  • まず4DXについて。

初の4DXでドキドキしていたがそんなにシートが揺れたりすることもなく、割高に感じた。
銃撃やナイフの衝撃に合わせてシートが動くわけだが、主人公が攻撃された時も、
敵が攻撃された時も揺れるので、観客はどっちに感情移入すればいいのかと笑ってしまった。
ただ、終盤の猛スピードな列車に合わせて風が吹いてくるのは臨場感MAXで有意義だった。

  • 演出について。

肝心の映画の感想は、いいアクションコメディ映画を見たなあというところ。
前情報なしで行ったのでシリアスな映画かと思っていたが、実際はコメディ色つよめ。
というかコミカル?あとあと知ったが伊坂幸太郎さんという方の小説が原作との事。
映画の演出はアニメのキルラキルみたいなフォントの出し方でえらくマンガチック。
ムードに合わせた音楽の出し方はかっこよく、引き込まれるし全体に抑揚がありダレない仕様。
こういう最初から最後まで速度が落ちない映画は大好きだ。
ライティングは彩度高めで日本舞台なのに異国感がある。原作者としてもあくまで架空の日本
という設定のようだ。
演出がジョン・ウィックぽいなあと思っていたら監督が同じだったようで納得。
カメラワークも多彩でほんと見飽きないのが良い。キャラの映し方がかっこいい。
終盤のFIJIウォーターが転がる映像なんかもよく思いつくなあと感心した。
朝日が差し込む車内の雰囲気も綺麗で好きだ。

  • 役者さんについて。

ブラッドピットは不運な男性の雰囲気を出すのがうまくて感心した。ちょっとしたしぐさや目線から溢れる
なよなよ感は演技と思えない。アクションも60近い人ってこんな動けるのかあなんて思ってしまった。
木村役の俳優さんは誰だろう?と思っていたらイギリスと日本のハーフの方らしく、日本の俳優さんじゃなかったので驚き。
この人も不遇な雰囲気を醸し出すのがうまくいし、ビジュアル的にもクールで主役感があってもっと色々出て欲しいと思う。
この映画はみんなキャラクター性が確立されていて観やすい。それは衣装の要素もでかいと思う。
ブラピの可愛いバケットハットに黒縁メガネ、木村の長い黒髪と湿っぽい黄土色のジャケット、殺し屋二人のおしゃれスーツ、
プリンスのアッコちゃんみたいな制服姿(美脚が際立つ)、真田広之の着物とインパクトつよめ。

  • ストーリーについて。

見終わって、この映画のテーマは運命なんだろうと思った。自分は不運だと思う主人公。だが不運が重なることで一命を取り留める。
起きたことが不運かどうかは自分が決めればいい。と前向きに終わるところは元気をもらえる。

自分も生きていてなんでこんな目に会うのかと思ったり、ラッキーなことがあると日頃の行いがいいからだ!なんて思ったりしているが、
これから起きる物事は全て決まっていて、それに対して自分が一喜一憂しているだけなのかと思うと気が楽になる。

天道虫が幸運のラッキーセブンではなく、7つの罪を背負っているという話も面白かった。

新幹線の東京〜京都の乗車時間と映画の尺が二時間ほどとあっているところもコンパクトで好きだ。

最後プリンスを轢いたレモンが、散々うそつき演技をしていた彼女に対し、「芝居は終わりだ!」と言い放ち
物語がエンディングへ至るところも乙だなあと。

  • 吹き替えについて。

今回初めて吹き替えと字幕の両方を劇場で観た。やっぱり日本の声優さんがつくとコメディ感が増すなあと思った。この映画はマンガチックな演出もあるので、吹き替えがよく似合っていた。字幕版より翻訳の仕方にユーモアがあり、結構別物。
字幕は説明臭い印象であった。
全体的に実際の役者より声が高めの声優がついていた。オレンジ役が津田健次郎さんなのだが、これがとっても美声ではまり役。
いいキャラだったなあ。プリンスの声優さんは橋本環奈さん?と思ったが山本舞香さんでした。ちょっと棒読みっぽいけど
元のキャラとトーンは似てた。
声が似てるといえば、少ししか喋らないがホーネット役の女優さんとフワちゃんは声が全く一緒で笑った。


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