見出し画像

サウナ初心者が本場のサウナに行く vol.3

前回の初サウナのあと、私達はサンタクロースエクスプレスという胸キュンな名前の寝台列車に乗って、フィンランドの北の方へ移動した。
北極圏であるレヴィまで、電車とバスで約15時間の旅。
この話はまた別途書くとして、この北極圏のスキーリゾートにあるゲレンデ中腹に建っているホテルで、フィンランド2回めのサウナを体験。

最高気温もマイナスの北極圏。昼過ぎから街をぶらぶらして、戻ってきた頃には身体が冷え切っていたので、よしホテルの最上階にあるサウナに行こう!ということに。

このサウナは宿泊者用で男女別。日本のホテルにある大浴場みたいな感じ。
そういえばフィンランドのサウナは、だいたいどこも同じ構造。
更衣室→シャワールーム→サウナという動線になってる。

シャワールームといっても、壁にいくつかのシャワーがついているだけ。
多くのところが、シャンプーやボディソープが備え付けである。自前のシャンプーなどを置く小さな棚もだいたいある。
私は自前のお風呂セットを持ち込んでいた。国内旅行でも持ち歩いている。あと、ヘルシンキで買ったサウナハニー。

画像1

ローズの香りのサウナハニー。結構こってりしているので、塗るのが大変

このサウナハニー、私のサウナ浴には必須だった。
前回のロウリュで塗らずに入ったところ、乾燥なのかなんなのか肌がめちゃくちゃ痒くなってあちこち赤くなってしまったのだ。
慌てて更衣室に戻って、サウナハニーが禁止されていないかを確かめてから塗って、サウナに戻ったら落ち着いた。

さて、ホテルのサウナの話に戻そう。
シャワーで身体をある程度洗ってからサウナルームへ。さすがリゾートホテルのサウナだけあって、THE おしゃれ北欧サウナ!という見た目。
部屋はほぼ正方形で、真ん中にサウナストーン。それを囲むように壁沿いにベンチがついている。壁や床、ベンチの素材はすべて木。
奥の壁は窓になっていて、明るい時間であればゲレンデが見えるのだろうけど、夜なので真っ暗。

奥の角っこに30代くらいの金髪スレンダーな北欧人ぽいお姉さんが、ベンチに対して横向きになり、足を投げ出す形で座っていた。他には誰もいない。
サウナに慣れた気になっていたけれど、今日は一人。さらに人も少ない…でしゅるしゅると心細くなり、入口近くに居心地悪く座ってみた。

……なんだろう…このサウナ…ぬるい…
正直、ちょっと温かいめのお部屋という感じだ。ぶっちゃけ見た目負けしている。

ロウリュ(サウナストーンに水をかけて、水蒸気を出すこと)をやったら、しゅわーって温かくなるのかなーとも考えたのだけれど、初心者なので自らやる勇気はない。お姉さんやってくれないかな…(他力本願)

などとぐるぐる10分くらい考えていた。身体はほぼ冷えたままである。
すると、おねえさんがすくっと立ち上がり、桶を持ってシャワールームから水を汲んで戻ってきた。
サウナストーンに水を3回くらいかけるおねえさん。じゅわーっと立ち上る蒸気!
ありがとうありがとう!私の心が通じたのだね!

…………あれ?思ったより温かくならないね……

お姉さんは満足したのか、また奥の方に戻って気だるそうに座っている。
一瞬蒸気の熱気を感じた程度で、全然温まらない。もちろん汗なんてかかない。
しかたないので少しだけ奥に移動して、ふんふんとストレッチをしてみた。しかし、バスに座りっぱなしだった身体がほぐれたくらいで、温かさ的には効果はない。

そんなことしている間に、お姉さんは満足したのかシャワールームに移動してしまった。
ぶわっと感じる焦り。………まずい…一人は怖い!!

ということで、私の2回めのサウナ体験は不完全燃焼で終了した。

身体は全然温まらなかった。夫にも聞いてみたところ、やはり男性用も温度は低かったようだ。ぶっちゃけ結構ドアが適当で隙間だらけだったしね。

しかもこのあと、オーロラを探しにゲレンデに出たりしたので、さらに身体は冷えた。結局、寝る前に部屋のシャワーを長く浴びて温まった。

画像2

空に薄っすらと見える緑のもやもやがオーロラ。目視はできなかった。
15秒シャッターあけて撮ってやっと見える感じ。

まぁ、こういうこともあるよね。次回に期待。
次はサウナ以外の話を書きますが、フィンランドサウナの話もまだ続くよ!

TOP写真:レヴィのスキーリゾート街

サウナ初心者が本場のサウナに行く vol.1はこちら
サウナ初心者が本場のサウナに行く vol.2はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?