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サウナ初心者が本場のサウナに行く vol.1

わたしはサウナが苦手だった。

まず私は熱さに弱い。夏はよく熱中症になるし、熱いお風呂もすぐのぼせる。そして、やや閉所恐怖症がある。何度か試したことはあるけど、狭くて熱いサウナに長くいるのは、苦しく怖かった。

フィンランドに行くと決めた時、「sauna」という言葉はフィンランド語だということを知った。つまり、フィンランドはサウナの発祥の地だ。
友人の中にサウナ好きは多い。「フィンランドに行く」と話すと、めちゃくちゃ羨ましがられ、是非サウナを体験してきてと言われた。

私の旅の楽しみ方の1つは、その国の文化や伝統を体験すること。
「○○の発祥」とか、「伝統的な○○」とかそんな言葉に弱い。
そうかサウナか…とフィンランドのサウナ事情を調べてみたら、本当に子供から(なんなら赤ちゃんから)お年寄りまで、サウナは「なくてはならないもの!大好き!」ということがわかった。

出国2、3日前。「のちほどサウナで」というラジオ番組が、今フィンランドサウナの特集をテレビ番組として放映している…という情報を友人が教えてくれた。なんというタイムリー。

放映は終わっているけど、ちょうど今日からYouTubeで全話見られるようになったらしいよ

出発までに2話まで見ていくことができた。なんか本当に気持ちよさそう…私もこんな体験できるだろうか…
さらに出国前夜には、世界ふしぎ発見!でフィンランドのサウナ特集が放映された。よくよく見たら、ミステリーハンターの女の子は、のちほどサウナで…の女の子と同じだった。

ということで、単純な私は「よし本場のサウナも行こう」という新たな旅の目的が増えた。
【 苦手なもの <<< 越えられない壁 << 旅先の体験 】である。

サウナーな友人が出国前に電話をかけてきて、何分入って何分休憩をする…など、無理のない良い感じのサウナの入り方を伝授してくれた。

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冷たい雨が降る3月のヘルシンキ

フィンランドに到着した翌日。その日の夜は寝台列車で北に移動する予定だった。朝起きてふと思い立ち、夫に「今日の夜、移動前にサウナに行くのはどうだろう?シャワーも浴びれて一石二鳥では?」と提案してみた。

私の旅の仕方その2は、思いつきで行きあたりばったり。
計画は、予約が必要なものだけしていくのがいい。

効率化重視の夫婦なのでその案は即決され、ヘルシンキにある「Löyly(ロウリュ)」という最新の公衆サウナに行くことになった。
海外で初めてのサウナ。最初は半分観光客向けくらいのところがいい。
水着で入るので、男女で分かれていないというのもよかった。
ウェブサイトから17時に予約を入れ、日本から持参した水着だけをリュックにしまって、街に出た。

サウナ番組で見た俳優さん2人がかぶっていたサウナハットと、お尻の下に敷くサウナマットがほしかったので、ヘルシンキ唯一のサウナグッズ専門店へ行くことに。

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観光客向けのお店なのだけれど、日本では見たことのないサウナグッズがたくさん売っている。
サウナハットは気に入ったものがなかったので、私はムーミンの刺繍がついたマットと、サウナに入る前に体に塗る乾燥予防のサウナハニーを購入。
夫はタオル地でできたサウナハットと、北欧柄のサウナマットを購入した。

このあと夫が購入したサウナハットは私のものになる。
なぜなら、サウナハットはフィンランドではなくロシア発祥のものであり、フィンランド人はほとんど使っていなかった。だからか、他で売ってるのを見かけなかったのだ。
(ヘルシンキなどで売ってる場所を知っている人がいたら教えてほしいです。次行った時見に行きたい)

そして私はというと、サウナハットさえあれば、熱いサウナにそこそこ長く居られることがわかった。頭か。頭を守れば良いのか。
夫よ、ごめん。ありがとう。

そんなわけで長くなったので、サウナ体験の話は次回に。

TOP写真:観覧車の茶色いゴンドラはサウナです(in ヘルシンキ)

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