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先代のキジトラはチャック、当代の三毛猫はハル

noteのお題企画「 #名前の由来 」にそのまま乗って書く。

タイトルの通り、先代猫のキジトラの雄ネコは、チャックと云った。


離婚した元妻との交際当時、死にかけの子猫を道端から拾って帰った。

そのまま育てる事にして、確か数日掛けて考えて名付けたのだ。

病院に連れて行って性別が判明し、男名前を考えた。


チャックという名前は、彼女が命名した。

「小さくて、8月の9日、に出会ったから」というのがチャックの名の由来だった。

私の発想からは決して生まれないネーミングに感心して、私もその名に賛成した。

チャックはそのようにして誕生した。


その後、ネコ好きが縁で知り合ったチリ人の女性に、たまにチャックの面倒を見てもらうことがあった。

日本に嫁いで日本語がペラペラの彼女なのだが、チャックのことはチャックと呼ばず、必ずジャックと呼んだ。

彼女が「ジャック」と呼ぶと、千葉県市川市の野良猫だったチャックが、南米育ちのワイルドキャットのジャックに見えてくるから不思議だった。


二代目になる当代の三毛猫ハルは、私が名付けた。

病気の塊のようだったチャックがそれでも12歳まで生き抜いてくれて、荼毘に付したあと、一週間で新たな保護猫をもらい受けにライフポートさんという施設に行った。


すぐに動かないと、チャックとの思い出と生きていくだけで十分になってしまいそうで、それでは猫と暮らす喜びを教えてくれたチャックへの背信のような気がして、一週間しか間をおかずにそこに行き、ハルと出会った。


ほんの子猫の頃のハルは、時代物の町娘のように見えたので、そういう線で名前を考えた。

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江戸時代の茶店とか蕎麦屋のおきゃんな看板娘。

「銀八さんの意気地なし!」とか言って、プイっと走り出してしまう黄八丈の似合うお嬢さん、みたいなイメージだ。


ハルもすでに10歳になり、おきゃんな町娘から艶然たる美熟女に変貌したが、ハルの名に違和感は感じない。

やがては敬愛の念を込めて、おハルさんと呼ぶようにしたい。




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