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ちいさい太鼓

冬はいろんなにおいがする。なんでやろ。
空気がしゃんと冷えているからかな。
外と中の寒暖差が激しいからかな。
 
においだけじゃない。
音もいつも以上に感じひん?
いつも以上に音の気になる季節に思うのはわたしだけ?
街場や店のBGMはいつも気になるほうで、
あまりに大きすぎる場合は店員にお願いしてしまうことも少なくない。
そんな人間には街場に流れるクリスマスソングは時に暴力的にすら響いたりもする。音も意味がデカい。
鐘や鈴、リズム、宗教み、荘厳さ、と共に、
あれらのメドレーが問答無用の否応なしのフルMAXエンドレスでかけられると、今年がもう残り「あと●日」ということを耳から身体に刻み知らせれるようで落ち着かない。
 
寒いから五感が鋭くなるのかもしれない。

それに増して、おまえ今年どやってん、もう終わるぞ、いや終われるんか、仕舞えるんか、みたいな?
 
でもその「ギャー」な感じは、一年のうちで他にはない空気で、
わるくない。
 
街場で流れているクリスマスソングの中で、
ずっと聞いてきたのに曲名を知らなかったものの名を知った。
リズムばかりが耳につき「もういいよ」と思っていたことを反省した。
あのリズムは他でもなくドラムを叩く音なんやね。
お金もない、何もない、でも一生懸命「プレゼント」として叩いたら、喜ばれた、という曲なんやね。
 
においと、音と、リズムと。
 
寒いとき寒い日々だからこそ、あったかさや明るさが沁みるのかもしれない。
 
ふわっととかもわっといろんなにおいが立ち込めている街中に。
 
人工的なにおいと、人間そのもののにおいと、明かりと、音。
 
体感するいろいろに「わっ」となりながら、
今年もあと10日とちょっと。
ぎゃー、ですが、皆さん御自愛くださいね。
 
先日、年寄りの知り合いが「昨日は昨日、今日は今日や」と言っていて、
笑ってしまった。
「ほんまですね。今日は今日、明日は明日ですね」つったら「せや!」って。

名言ですねえ。

◆◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。

lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
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