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リングとコーヒー

朝から家でも外でも仕事をしながらずっとコーヒーを飲んでいた。
近所じゃない近所のタリーズに行くと壁に目がいった。
いつも素通りやのになぜか今日は立ち止まって見てしまった。

 「そりゃあしっかりでどっしりで苦みとコクやろ」 

これはただ単にわたしの好み。

よくもわるくもブレはしない。
けれど、そうじゃない方を飲みたくなることやときもある。
 
若い頃はコーヒーを飲むと胃が痛くなっていた。でも飲んでいた。
今はブラック一択。甘いコーヒーはあまり好かない。
でも今も氷入りのアイスコーヒーを飲むとちょっと胃が荒れる。
 
「黒パンツ一枚のストロングスタイルがやはり最強やろ」
 
うん。

でも、そもそもこれを言い出すと「ストロングスタイルとは」っていうややこしくないけどややこしい話になるし(笑)
 
プロレスってさ、
リング上にいろんな選手が居て、
善玉(ベビーフェイス)と悪玉(ヒール)というのがあるけどあれども、
それぞれに思想や譲れないものやがあって、
それらが体でぶつかってぶつけ合って、
リング上にも客席にも、
それぞれに共感するひとが居たり、
共感は出来なくとも「そうやなあ」「そういうのもあるよなあ、わかるなあ」っていうのもあったり、
すれ違ったり、またわかりあったり、
意地と矜持があったり、
そうして
仲間になったり好きになったり応援したり推したり、
そこが、そういうのが、
なんか、なんていうか、いいよなあ。
いいだけじゃなく、
せやからややこしいもあるしあるんやろう、
けど、でもそれが、それだから、いいよなあっていうか、なんか、世の中よなあ、って。

皆、皆の体と心で。

と、タリーズの壁に思った。

レジのおねえさんはマニュアルなのか塩バニラドーナツを勧めてくれたのはええねんけど勿論いらんけど、
そんな会話をしていたらサイズをレジに打ち間違って、
「あ、違いましたよね」「はい」「わたしのミスですごめんなさい!」
ってちゃんと謝って直して笑顔をくれて「あ、いいな」とこちらも笑って返した。


◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
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12月Vol.34からは不定期コラムコーナー「DAYS」も書かせていただいています。

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酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在19話)と
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noteは「ほぼ1日1エッセイ」、6つのマガジンにわけてまとめています。

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