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劇場 からだと気持ちとわたしと誰かと皆の場所

先日インスタでもつぶやいたのですが、
続けて少し語りたくなりました。
よければお付き合い下さるなら、嬉しいです。

劇場、
この場合の劇場とは
“そのジャンル”の劇場を指すのだけれど、
劇場に行くと、その中に身を置き、
好きなひとの舞台を観、その空気の中に浸るといつも思う。

正確には、
観ている間は舞台の内容というか世界観だったり表現や体に集中していて、
こちらの心身もじっと入り込んでいるわけなのだけれど、
観終わり帰るとき、
またその後何日かや何日もして、ふ、と、思う事がある。思い返す、かなあ。

それは、平和のこと。
平和って、漠然だな、大きい言葉やな。
だが、皆が生きる(という)そのこと、か。

世の中が平和じゃないと劇場で楽しむことが出来ないから? ではない。
それもだが、それだけじゃ、なくて。

舞台に客席に居るさまざまな人、
皆が生きてる、生きること、ということ。

考え方や、やり方、
生き方、生きてき方、
他者との関わり方や、
自他にとっての心地よい温度、
距離、気持ちの出し方、表し方、
口に出し方、出すこと、言葉、
何もかもは、が、全く同じということはない。

人と人は、なかなかに厄介すぎる。

でも、誰もが皆、皆に、生きる権利が、楽しく在る自由がある。あるはずだ。

誰かの命や、気持ち、
生きる権利、尊厳、気持ちは、
奪われてはいけない奪ってはいけないし、
皆、生きなきゃいけない。
誰かが誰かをばかにすることは、あってはならない。

なのに、けど、だから。

例えば、世界で起きていることや、
国や社会のことはすなわちつまり、
個人と個人、自己と他者、でもあるわけで。
マクロにはミクロからではないが、
全ての事は、大きな事でも遠い事でも他人事でもなく、目の前のことそのことそのもので日々のことそのことで、
例えば自分は今やさっき他者に対してどう接した接してる? って考えると?

なかなか、むずかしい、しんどい。

特に私は、自分は、血の気が多い、愚かしい。
簡単に何かを思い込んでしまったりしがちだし、
決めつけてしまいそのまま疑いもせずにしてしまったり、日々反省や後悔ばかりだし、きっと一生かもしれない。

人間は、皆、間違えないことは、ないような気がする。

間違えない人はいないだろう。
例えば間違ってはいけないことも含めて。

だからといって間違った人間違う人を消す潰すも、
それはそれで、たぶん、なにか、なにかが、違うじゃないか。違うんじゃないか。

良い連鎖は、良い。でも悪い連鎖は、悪い。
良いとか悪いも、
本当は簡単なことだろうけど、
だろうのにだろうから、難しくて。

でも、そのような中で、
私は、劇場に行くと、
劇場に行きその中に身を置き、
中でも、好きなひと、
踊り子 浅葱アゲハ さんの舞台を観その空気の中に浸ると、
「ああ、心きれいにならな。
心きれいでいたい、いよういなきゃ」
みたいな気持ちになる、させられる、気がする。

なんか、なんでかな、なんでやろな。

でも、いつも、せやねんよな。

そうして、また反省や、後悔や、
答えのでない事たちや人間のことに悩みもするわけだし、一生かかっても難しいテーマかもなんだけれど。

舞台に客席に、日々に、世界に、
さまざまな人がいる、
皆が生きてる、生きること、生きるということ。

皆が、笑ってる、きらきらしてるということ、
その瞬間、その瞬間の愛しさ、かけがえのなさ。

人、人と人、人びと、気持ち、からだ。気持ち。

なんかなんだか漠然としているのに大袈裟だけれど、本当に。

どうか皆、皆、こんな世と時代だけど、
日々、大切に、日々、ぼちぼち、元気で居てね。

そしてそして、また会おね。

それぞれの場所で。

劇場で。

◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
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