#217 働き方改革のベクトル
働き方改革の言葉だけが先行して実際は進んでいない
というより、進んでいることになっていると言ったほうがいいのかもしれません
労働時間と短くすればいいと思って残業をできるだけしないように促している
仕事の量はそのままで、できるだけ効率をあげる
効率をあげることは大賛成です
効率の悪い仕事は、けっこうあります
ましてや、テレワーク化によって会議の時間などがかなり簡素化されました
一見これらのことで、働き方改革はうまくいっているようにみえますが、多くの労働者は、疑問に思っています
労働時間だけ短くされたら、給料が減る
ですよね
仕事の量は同じなので、場所を変えて仕事の続きをする
つまり、サービス労働で家などに持ち帰って仕事をする
それでは、意味がないですし、給料が減っては一向に改革は進みません
ある会社の話です
下請け会社に同じ仕事量を発注しましたが、労働者の数を制限させるような要求がありました
下請けは、さすがにその人数では同じような仕事がこなせないと反発しました
そこでとった行動は、言われた労働者の数でやり、効率をいっさい上げずに従来より多くの時間をかけてやりました
こうすることにより、元の労働者の人数で仕事をやらせてもらうように要求しました
発注元は、効率をあげることにより、コストをカットしたいのです
どちらの意見もわかります
ただ、下請けの労働者からすると労働時間が伸びてしまいます
働き方改革と少しずれているかもしれませんが、このようなことは実際にあります
最終的に、仕事のできあがりが遅いと困るので元の人数に戻す場合もあります
難しい問題かもしれませんが、このようなことはこれから起こりうるのです