【創作小説】クエスチョン・アーク|Ep.6 Bonfire
気が付けば便箋も二冊目となりました。
今度は、ややくすんだパステル調のチューリップがばらばらと乱雑に描かれたデザインのものを選んでみました。全体として青みがかっていて、物憂げな印象です。
どうしてこのような前置きを毎度用意するのか。まどろっこしいと思われる方には申し訳ありませんが、私は物語に変化をつけるため、プロムナードが必要だと考えているのです。または、現実と虚構である白昼夢を繋ぐには、そのための架け橋があった方が便利ではないかとも思うからです。
私は語り手として、この物