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爆速成長中のMolocoの雰囲気って実際どうなの?ー多様性あるメンバーと、正しいやり方で、試合に勝つ!

Moloco日本チームのメンバーをインタビュー形式でご紹介する本シリーズ、初回からかなりお待たせしてしまいました!

皆さんが待ちに待ってくれていたであろう第二回目は、日本チームのリーダー・坂本 達夫の後編です。@tatsuosakamoto 東京大学を卒業後、楽天、Google (AdMob)、そして海外企業の日本第一号社員として、AppLovin、Smartly.ioと、それぞれの場で新たな道を切り拓いたパイオニア。

前編では「働く=プロスポーツとRPGゲーム」という坂本ならではのキャリア観や、彼とMolocoとの出逢いについて触れました。
後編では、その坂本がMolocoに入社してから実際にどんな気づき・出会いがあったのか、そしてこれから何が生まれようとしているのか、さらに掘り下げてみたいと思います。


西洋と東洋の丁度良い「中庸」を追い求めるMolocoのカルチャー


ー Molocoが多くの人材を採用していたり、会社としてもローカルの意思決定を尊重するというお話が前編でありましたが、他に坂本さんから見たMolocoのユニークなカルチャーはありますか?

「Molocoでは、西洋的なデータドリブンなマネジメントアプローチと、東洋的な和を以て尊ぶ的なアプローチの両方を持っていて、その "最適解探し" を諦めていない印象があります。」

ー 例えばどんな場面で感じられますか?

「基本的にはデータドリブンな文化がベースですけど、『この打ち手は、多くの人にとってプラスなんだけど、一部損する人がいる』みたいな場面ってあるじゃないですか。そういうときに、全体最適だからといってその打ち手に飛びつくのでなく、『お互いに話し合って納得するところを見つけませんか』っていうアプローチを諦めていないところが、データドリブンという割には結構あるなと感じます

一方で会社が大きくなるにつれ、毎回そのやり方での意思決定をすると遅くなるというデメリットもあります。スピーディーに判断することを目指しているのですが、話し合って更に良いところを見つける姿勢も残していて、どっちも諦めず追求するチャレンジをしていると思います。」

ー そのカルチャーは上層部で醸成されたものですか、それとも現場から浸透されてきたものですか?

「僕の感覚だと現場からだと思います。僕が入社した2021年末ぐらいまでは、Molocoには個としてイケてるプレイヤーが多く集まっていた一方、監督とかコーチみたいなタイプの人が非常に少ない会社でした。そこから今はマネージメントとかオペレーションとか、少しずつ組織力を強化している状況です。

もっと組織が大きくなると、今度は『上は全然現場のことが分かっていない』みたいになると思うので、そうするとまた揺り戻しがあるかなと……これはその時になってみないと分からないですけど、こういった変化が急激に起きている渦中にいるというのは、僕個人にとってはすごく面白いですね。」

ー 現場の中で「残していきたいもの」はどんなことですか?

「現場は皆すごく仕事ができる人ばかりで、自社プロダクトのことはもちろんお客様や市場を理解し、自分たちが "こうした方がいい" って思ってることは正しい筈だよねっていう自信を全員持ってると思います。

グローバルで500人を超える組織になった今でもまだ "大企業化" が進みきっていないので、自分の評価のためよりも、『世の中のためにはこうなった方がいいよね』を優先させようとしてる人たちの方がまだ多いと感じます。これが薄れると『評価者が良しという方』に向かい始めるので。

例えばサッカーとかって、フィールドで同じチームの選手同士が何か喧嘩しているように見えることもありますけど、Molocoでもバチバチに議論しています。これは違うなと思ったことは言うし、言われた側も返すんですけど、お互いが納得するまでディスカッションして……それは個人攻撃ではないんだよという共通理解、心理的安全性、あとは徹底議論してでもより良いものを目指そうというプロ意識がありますね。」

ー 日本チームならではのカルチャーはどうですか?

「全員がそうではないですけど、結果的にMolocoの日本チームはリファラル採用みたいな、もともと知り合いだった人が一緒に働いているケースが多いです。例えばMolocoを運用していた広告代理店の方や、メンバーの元同僚、10年来の親友、新卒の後輩……。僕が5年前に前職で採用しようとした時には振られた人、とかもいます(笑)。彼らは『Molocoいいな』だけでなく、『この人と一緒に働きたい』と思って入社してくれているのだと思います。

誘う側も『Molocoいいよ』って自信を持って誘うことができているってことだと思いますし、誘われる側も信頼されているのが分かるので、入社後はそれに応えたいと思う。良い会社が良い人を呼んで、その人が期待に応えようと良いパフォーマンスをするという、良いサイクルが回っているなと感じてます。いま『良い』って何回言いました?(笑)

急成長の最中なので、特にここ最近で新しい人が続々と入ってきていて、僕の感覚としては、PL学園で桑田・清原が入学した直後のような、甲子園でのちに優勝するチームが結成された直後ってこんな雰囲気だったのかな。まだこれからの部分もありますけど、すごく優秀な選手が集まっているので、ここから試合を重ねていくとめちゃくちゃ良いチームになるんじゃないかなって感覚があります。」

ー どんなメンバーが日本チームに集まってきていますか?

「これはもう辞めてしまった、僕の入社前からいたメンバーが積み上げてきてくれたことでもあるんですが、優先すべきことを共通認識として持てている気がします。
変な話、この業界はアドフラウド(不正広告)で簡単に目先の金を稼げちゃうような話もあります。そうではなく、『正しいことをやって、最終的には勝ちたい』『社内評価のためではなくて、Molocoと一緒に世の中を良くしようと思ってくれるクライアントや代理店さんと、成果を上げていきたい』というような、そんな意識をみんなが持てている気がしていますね。

さっきの高校野球の話でいうと、『甲子園で優勝しましょう』というゴールはひとつなので意識がぶれないですよね。ただこれがビジネスの話だと、『自分たちだけ儲かればいい』や『業界全体を良くしていきたい』など色々なゴールがある。目指すゴールがずれるってのは、ビジネスでは自滅への第一歩だなと。

Molocoは歴代のメンバーが『業界の悪い部分を無くして、良い部分を広げていこう』という意識を強く持っていて、それに共感して僕や他のメンバーが入ってきました。その点で深く繋がっているのは日本チームの特長だと思います。」

定員を大幅に上回るイベント終了直後!どんなにヘロヘロでも常に笑顔のチーム!!

急速な成長と変化を経て芽生えた2つの感情

ー Molocoに入社されてから1年半以上経たれたわけですが、これまでを振り返ってみていかがですか?

「率直に申し上げると、『達成感』と『まだまだだな』みたいな感情が入り混じってる感じですね。」

ー 「達成感」はどんなものですか?

「達成感でいうと、ひとつはMolocoのビジネスがすごく順調なことです。日本で毎年100%以上伸びているってのもそうだし、僕が入ったときと比べても『Moloco、最近好調らしいね』といった声を多く聞くようになっています。実際に使っていただいてるお客様も急増していて、着実に日本にも浸透してきてる実感を持てています。
もうひとつはチームの成長。人数もオフィスも倍以上に大きくなっていたり、営業しかいなかったチームに念願のマーケティングの専門家が加わったり、量的にも質的にも広がっています。」

Moloco、爆速成長中!

ー「まだまだだな」ということは?

「日本のお客様がMolocoを認識されているレベルについては、まだまだですね。
プロダクトがこれだけイケていて、ユーザ様からもすごく支持を得られていて、ビジョンも本当にすごく素晴らしい会社です。その実態が正当な認知を得られてない、せいぜい『ちょっとパフォーマンスが良い広告媒体』ぐらいにしか思われていないのは悔しいですね。まだまだ世の中に十分に価値をお届けできていないと思うので、もっともっとやらなきゃなと考えています。」

ー 入社されてから今までの間、Molocoはどのように変わっていると感じますか?

「外からだとなかなか見えづらい部分だと思いますが、すごいペースで成長してます。そして成長しているだけでなく、変化も非常に大きいということを、入社以来ずっと感じ続けています。

僕が入ったときはグローバルでも200人前後だった社員数が、今はもう500人を超えています(2023年2月末時点)。一年で数百人が増えるわけですから、仕事のプロセスやマネジメント、組織とか、色んなものがずっと変わり続けています。学べるところが非常に多いですね。
本社の言うことを聞くだけという一方的な関係ではなく、僕らからの『こういう風にした方がいいんじゃない』といった意見を採用してくれて、良い方向に会社が変わることもあります。日本からでもグローバルに声が届く、ちょうどいいサイズ感ですね。会社全体に貢献しているという実感が得られる、やりがいをすごく感じられるステージだと思います。」

ICCサミット KYOTO 2022にて

これから取り組んでいきたいこと

ー 今後に向けてやっていきたいことはありますか?

「ぼくは『この人が持っている知識を、あの人に伝えればすごく良くなるのに』という状況を放っておくのが好きではないんです。知識の媒介というか、ミツバチのように『こっちからこっちに知識を届けて』みたいなことが好きなんだなってことに最近気付きました。

その文脈で、日本人がグローバル企業を創る、みたいなところに何らかの貢献ができないかと考えています。

MolocoのCEOは韓国出身で、在米2世とかでもなく、韓国で生まれ育った韓国人。そんな彼がアメリカでサービスを立ち上げて素晴らしい企業を創っている。韓国でもMolocoは『韓国人が立ち上げたグローバル・ユニコーン企業』という、極めてクールな会社として認知されています。それって日本人でもできるはずだよね、と思っちゃうんですよね。

グローバル企業を創っていく上で、『こんなチャレンジがあるよね』というのを僕らは実地で体験できているわけです。なので、そういう体験談を、必要としている人たちに伝えると世の中的にも価値があるのではと思っています。Molocoのテクノロジーやプロダクトだけじゃなく、もっとビジネスでの成功や失敗についても、日本やアジアのスタートアップ、起業家などのコミュニティに知識として還元していきたいですね。」

ー それは坂本さんご自身が行動しながら体現していくイメージですか、それとも知識として教えていくようなイメージですか?

「両方ですね。後者の『何か教える”だけ”をやる』というのは好きではないので。ただ勉強だけよりも、自分自身がプレーしながら意思決定のプロセスに関与するという立場の方がテンションも上がるし、深い学びも得られるなと思っています。」

ー Molocoの日本チームの代表としての抱負はいかがですか?

新年の抱負でも触れましたが、広告ビジネスでは引き続きこれまで以上の成長を達成したいと思っています。プロダクトにもチームにも、それができるポテンシャルは十分あると思うので、それが達成できなかったら自分の責任というぐらいの覚悟を持って行動したい。

あとは会社として『イケてる広告会社』で終わってはいけないと考えています。Molocoは『機械学習を民主化し、全ての企業のビジネス成長に貢献する』ことを目指しています。それはDSPだけではなく、他のプロダクトを通じても実現していくものなので、それに向けた種まきをしたいと思います。

達成するのが容易ではないゴールを自分たちで掲げてしまっているので、大変なんですよ。大変だけども、それをも楽しめるメンバーや、ぶれさせない為のミッションもあります。達成できた時の明るい未来もイメージできていますし、それを通じて自分たちが色んな経験を得られるなという感覚も既にあります。

メンバーみんなで、『うわーしんどいな』って、苦しい汗をかきながら、筋肉痛に苦しみながら、笑って走っていけたらなと思っています。勝利の美酒を楽しみにしながらね。ふひひひ。」

ー どんな人にMolocoへ加わってほしいですか?
「バリューや価値観に共感できる人にぜひ入ってもらいたいですね。そういう方とは仮に入社しなかったとしても、例えばお客様だったり、代理店さん、パートナーさんとして何らかの形でご一緒できればいいなと思っています。世の中や、広告業界、広告主さん等全てを良くするという意味では、別にMolocoの社員だけが仲間ではないですから。

加えて個人的には、予想もつかないというか、聞いたこともないような技や、マニアックな知識など、自分たちにはないユニークなものをもっている人たちと一緒にやりたいですね。思ってもいなかったコラボレーションが生まれて楽しいんじゃないかな、って。

最近流行りの『多様性』ってそういうことだと思うんですが、価値観は共有してるんだけど、もっているものや発現のさせ方が違う人たちと一緒にやることで、新しいもの・良いものが生まれたりとか、やっていて楽しいみたいな感覚も生まれると思う。そういう意味で "色々な人" と一緒に働けるといいなと思っています。

幸いなことに、日本チームの男女比率はほぼ半々、年齢もバラバラだし、外国人もいる。狙ったわけではないですが、結果的にとてもダイバーシティあふれる環境になっている。すごく楽しいので、これからも色んなミックス、魔法を楽しんでいきたいと思います。」

練習してるんですが中々魔法が出ないんですよね

Molocoの日本チームを率いる坂本 達夫の人となりや、Molocoの雰囲気が少しでも伝わりましたでしょうか。2023年1月に渋谷の新オフィスに移転してから、特に最近は毎週のように海外からゲストが訪れてくるようになり、グローバルとダイバーシティを体感する日々です。

2人目のメンバー紹介ではまた一味違った猛者をご紹介します。ぜひこのnoteをフォローして、楽しみにお待ちください!

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